現代演劇
この日、神戸は台風の暴風圏内に入っていたけど、昼の部、夜の部で大入りが出た。お芝居目当てできた人が多かったということだろう。劇団花吹雪の『刺青奇偶』は初めて。期待通りに素晴らしかった。歌舞伎のものに最も近かった。しんみりと悲しい。玉三郎の…
第一部が舞踊ショー、第二部がお芝居の二部構成。芝居は『滝の白糸』。そういえば水芸の部分のみを4、5年前の公演で見たのを思い出した。場所は(多分)今日と同じ新開地劇場。春之丞さんが滝の白糸を演じていた。水芸なるものを見たのが初めてだったので…
お芝居、『遠山の金さん 帰ってきた幽霊』は骨子がほぼ同じものを、先月歌舞伎座で見たばかり。『権三と助十』がそれ。権三を獅童、助十を染五郎という配役だった。リンクしておく。原作は岡本綺堂。歌舞伎では、奉行は登場しない。奉行の遠山の金さんならぬ…
劇団花吹雪のお芝居で好きなものの一つ。2012年7月にアメリカの大学院時代の友人、Eliと見たのが直近。もう4年も前になるのだと感無量。全部で3回見ている。花吹雪で好きなお芝居、あとは、『お祭り提灯』と『お富与三郎』。全て喜劇。これらも記事にしてい…
元の人形浄瑠璃では『冥途の飛脚』、歌舞伎では『恋飛脚大和往来』として演じられるもの。「封印切」と「新口村」の二部に分けた構成。ダイヤさんが忠兵衛、瞳太郎さんが梅川、たつみさんが八右衞門、小龍さんが新町の女郎屋の女将、おゑん。特筆すべきは構…
柄にもなくしんみりした。もっと早くに感想をここに上げるつもりが、泊りがけの来客があったりして、延び延びになってしまっていた。ネパールにある山小屋が舞台。ヒマラヤ登山をする人が泊まる宿泊施設。女将(峯素子)はアラフォーの日本人。一人で切り盛…
お芝居『恋の高瀬舟』 以前にも見たことのあるお芝居。「たつみ演劇BOX」でだったような。細部は控えていないので、誤りあればご容赦。 茶店前。若い娘、おみよ(かれん)が連れ去られそうになっている。おみよは大店、伊勢屋の若旦那(真子)の許嫁だった。…
新作狂言ということで、大いに期待して出かけた。「れん、つらぬきそうろう」と読むらしい。以下が配役。役名の漢字に誤りがあるかもしれない。ご容赦。「えんじゅうろう」を「猿十郎」としたのは、四代目猿之助さんから真吾さんへの褌を木馬館で見たから。 …
恋川純座長の実力と魅力のほどが百パーセント発揮された舞台。素晴らしかった。去年の5月に京橋劇場で純さん主演の『名物住吉団子』を観て、感心至極だったことを思い出した。今回の舞台はそれを超えていた。喜劇が自家薬籠中のものになっていた。今回は喜劇…
芝居はさすがだった!おもちゃ座長は定石通りの手堅い演技。これぞ大衆演劇の伝統芝居と唸らされた。いわばお手本。それに、今月ゲストの要正大さんが素晴らしい。自然なんだけど色気のある演技。彼と掛け合い漫才のような相方をされた颯天蓮(そうまれん)…
小泉たつみ座長、35歳になられた。二年前の誕生日公演の演目、『三人吉三』にも唸らされたけど、今回はそれを上回るすばらしさだった。こういう傑作を生み出すたつみさん、なんとしても元気になっていただかないと困る!おそらく基になったのは映画、『御存…
明日からリフォーム工事が入るので、そのための荷物の整理等でお芝居に行っている場合ではないのだけど、たつみさんが孤軍奮闘?とか。それにお芝居が観たことのないものだったので、迷った末に出かけてしまった。遅刻して、第一部は見ていない。第三部仕方…
<お芝居> 一昨年の9月に京橋羅い舞座でみたお芝居。記事にしているのでリンクしておく。2年前の当該日は「ダイヤday」ということで、ダイヤさんが希望されて、このお芝居になった。ダイヤさんが歌右衛門を、たつみさんが土生玄碩だった。この日の前日だっ…
ああ、たつみさん、やっぱり出ておられた。手術が3日前の16 日。翌日に退院されたという。そのまま、朝日劇場の舞台に挨拶に出られたよう。呆れるやら、心配やらだけど、根っからの役者なんでしょうね。でも無茶ですよ。その上、出て来られるたびに謝られる…
今月29日に閉館するシアターBRAVAでの「さよならBRAVA!」公演。そういえばちょうど3ヶ月前の2月6日に、ここで猿之助、宮沢りえ主演の『元禄港歌 千年の恋の物語』を見たばかりなのを思い出した。この芝居そのものには感心しなかったけど、劇場は良かった。以…
去年5月7日に朝日劇場でこの『すりの家』を初めて見て、感心しきりだったことを思い出す。当ブログにもアップしているので、リンクしておく。そういえば朝日劇場だったんですね。去年のこの演目の日の舞台は。日も1日ずれてはいるものの、7日。こういうとこ…
今年の1月に見て感動、感激した「真紅組」の『ハイ・ライフ』。今回の公演も真紅組のものなので期待度マックスで出かけた。残念だったのは、『ハイ・ライフ』で迫真の演技を魅せてくれた(Bug役の)木所亮介さん、(Billy 役だった)成瀬トモヒロさんの二人…
「Patch stage vol.8」。すでにシリーズとして7回の公演をこなしている。この公演のサイトをここにリンクしておく。あのナベプロ系の劇団なので、至れり尽くせりの豪華版。チケットも6500円と高め。リンクしたサイトに劇団Patchの由来が出ているので、借用さ…
有吉佐和子の代表作の一つ。私には初めての狂言。以下が新歌舞伎座のサイトからの情報。 有吉佐和子:原作 大藪郁子:脚本 石井ふく子:演出 出演:水谷八重子 浅丘ルリ子 山本陽子 ほか金融業者の武市浩蔵が、神楽坂にある妾の駒代(浅丘ルリ子)の家の風呂…
梅田呉服座にかかる「劇団昴星」と箕面にかかる「恋川純劇団」を何回かは観る予定。いずれも、まっとうな劇団。何年も観てきてるので保証できる。私の折り紙つき(あんまり当てにはならないと「外野席」が)。「劇団昴星」は伍代孝雄劇団のみずほさんが立ち…
先日の「team GUYS」による『ハイ・ライフ』に続いての翻訳劇の観劇。いずれもが北米脚本家の原作である点、また男性ばかりで演じられる点で似ていた。『ハイ・ライフ』の方は「これぞ演劇!」と思わせられ、今でもそのシーンが蘇ってくるほど素晴らしかった…
先日観た『ハイ・ライフ』といやでも比較してしまう。『ハイ・ライフ』にひどく動揺させられたあとに、この作品を観るとあまりにも生温い。ほとんど感動なし。題材、プロットからしてこちらに迫って来るはずだったんですけどね。がっかり。以下がプロダクシ…
プロダクションは以下。 【作】 秋元松代【演出】 蜷川幸雄 【出演】 市川猿之助 宮沢りえ 高橋一生 鈴木 杏 市川猿弥 新橋耐子 段田安則 ほか 結論から言うと、がっかりした。猿之助がここに参加する意味が分からない。というのも、芝居自体は完全にTAKARAZ…
ここ何年かに観た小劇場系演劇の中では、文句なしにいちばん。原作者はカナダの劇作家(兼俳優)のリー・マクドゥーガル[Lee MacDougall]。1996 年の初演以来、いくつもの賞を獲得している。NY、シカゴ、ロンドン、東京、ソウルでも上演されているという。か…
主役を市川猿之助。その他の出演者に宮沢りえ、鈴木杏、段田安則、市川猿弥、新橋耐子等。東京ではシアター・コクーンで1月7日から31日まで。大阪ではシアターBRAVA!で2月6日から14日までとなっている。去年の10月から発売されていたのに、いまごろ気づく迂…
大衆演劇の観客動員数で「ダブル」、「トリプル」なんて呼び方がある。劇場によってその基準が違っているようで、どれだけだと「大入り」、そして「ダブル」、「トリプル」になるのかは定かではない。気になるのは「フォース」の使い方。四倍という意味らし…
羽田発のフライトの出発時間が午後6時と遅いので、三島由紀夫のお墓参りに行こうかと考えていたのだけど、結局東劇で『五右衛門ロック』を観ることに。前から見たいとおもっていたもの。ただ2011年に梅芸で観た『髑髏城の七人』にはげっそりしたので、あえて…
お芝居 『遊侠流れ笠』 以前に二回観て、ブログ記事にしているが、あらためておおまかな筋は7月、呉服座でみたものをそのまま使っている。 このタイトルから鑑みて、コテコテの「やくざもの」と思ったら大間違い。飛龍劇団では、「やくざもの」を連想させる…
今回のお芝居の配役は去年、京橋羅い舞座で見た時と同じで、主人公のくまを大輔さん、とらを春之介さん(これは私のgoo blogにアップしている)。そのあと、梅田呉服座と箕面スパーガーデンで観たときとは主人公、くまの配役が違っていて小寅丸さんだった。…
お芝居、『里恋峠』、前に一度見ている。でも印象がかなり違っているのは、小寅丸さんのお父上の橘屋虎舞龍さんが加わっていたためかも。プロットは「放蕩息子の帰還」に「仇討ち」を絡めたもの。このパターン、大衆演劇によくあります。ちょっと見には「悲…