yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

その愛、墓場まで。 TTR能プロジェクト15周年特別公演「定家」@大槻能楽堂8月26日

「その愛、墓場まで」なんていう、とても刺激的なキャプションが付いている今回の公演。能、『定家』は藤原定家と式子内親王との秘められた恋を描いている。解説の村上湛氏によれば、実際にも二人が恋愛関係にあったらしい。以下が「大阪アーツカウンシル」…

「棒しばり (ぼうしばり)」in 第27回上方歌舞伎会[国立文楽劇場歌舞伎俳優既成者研修発表会]第一部@国立文楽劇場8月24日

こちらは芸達者が揃っていた。演者は以下。 次郎冠者 中村翫政 太郎冠者 片岡佑次郎 大名 片岡千次郎 中でも『『菅原伝授手習鑑 』で三善清行をしていた中村翫政の次郎冠者がよかった。『手習鑑』でのあのユーモラスなセンスが生かされていた。さすが翫雀の…

恋川純劇団 お芝居『情けの捕り縄』@新開地劇場8月29日昼の部

既視感はあった。でも前に見た時とは内容がかなり変えられていたよう。まだ純弥さんがおられた頃だから、ずいぶん前になるはず。でも今回の方がずっと良かった。前よりもずっとシンプルになっていた。以下、登場人物の名を控えていないので、当て推量でご容…

芳賀徹氏「あらためて詩歌の森へ」in 連続講座「芸術は何処へ?」第8回@京都府立芸術会館8月27日

芳賀徹氏の俳句についてのめっぽう楽しいお話と片山九郎右衛門さんのこちらもめっぽう楽しいお話と仕舞とが合わさった超豪華な講座だった。ああ、前の7回を逃したのが悔やまれる。とはいうものの、この回が最も型破りだったのだろうと、講座の全体をみわたし…

片山九郎右衛門師 in 連続講座「芸術は何処へ?」第8回@京都府立芸術会館8月27日

この連続講座には「マエストロの本音を聴く壮大な9講座」との副題が付いていて、毎回研究者とマエストロとの抱き合わせで講座が構成されている。今回のマエストロは片山九郎右衛門師。ワクワクドキドキの期待値マックスで彼の登場を待った。能のときと同じ…

『菅原伝授手習鑑 (すがわらでんじゅてならいかがみ)』in 第27回上方歌舞伎会[国立文楽劇場歌舞伎俳優既成者研修発表会]第一部@国立文楽劇場8月24日

初めて上方歌舞伎会を見た。研修生が日頃の研鑽結果を披露するもの。以下、チラシ。 長〜い『菅原伝授手習鑑』、それを二幕に絞り込んで、仁左衛門、我當、秀太郎兄弟が指導している。以下がその演者。 序 幕 加茂堤の場舎人桜丸 上村折乃助 三善清行 中村翫…

片山九郎右衛門師の「乱」の所作があまりにも決まっていた能『船弁慶』@ロームシアター京都サウスホール8月24日第一部

被災地復興プロジェクトの一環。能役者の方々の奮闘公演というだけでなく、実際に募金活動をロビーでされていた。なんか感動。開場直後の午前10時5分に会場についたのだけど、一階席は満席。二階に移動。二階もほどなく満席に。サウスホールのキャパいっぱい…

能と小劇場のコラボがおもしろい『能×現代演劇 work#03 韋駄天』@山本能楽堂8月20日

能と現代演劇とのコラボ。こういう試みを見るのは初めて。どう折り合いをつけるのか、興味津々だった。「融合」させるというより、能の前場と後場の間の普通なら間狂言のところに現代演劇をはめ込んだ形になっていた。たしかにこれだと、構成上、内容的にあ…

『パリ・オペラ座 夢を継ぐ者たち』@シネリーブル神戸8月17日

18日に終了と聞いて慌てて行ってきた。原題はBackstage。こちらの方が内容をよく伝えていると思う。では公式サイトからの情報を。 監督: マレーネ・イヨネスコ 出演: マチュー・ガニオ、アニエス・ルテステュ、ウリヤーナ・ロパートキナ燦然と輝く華麗なる…

大文字送り火能 〜蝋燭能〜『通小町 替装束』@金剛能楽堂8月16日

小野小町と深草少将のよく知られたエピソードをもとにした能。「『卒都婆小町』では老女になった小町が登場するけれど、こちらは霊となった小町。それもシテでなくシテツレとして。シテは深草少将で、もちろんこちらも霊になっている。解説の種田道一さんが…

「異界」の現出ー能『鉄輪』@貴船神社 中継 NHKBSプレミアム「京都異界」 8月9日

京都異界探訪というテーマの番組。それも午後7時に始まり、4時間にわたるもの。「異界との中継リハーサル」がNHKのサイトにアップされている。以下、当該サイトからの番組解説。 貴船神社や伏見稲荷大社などには、異界への入り口があるという。京都にある名…

恋川純座長の銀平は出色『鯉名の銀平 雪の渡り鳥』in 桐龍座恋川劇団@新開地劇場8月10日夜の部

よかった。恋川純座長の銀平は出色。これ以上の銀平は望めないほど。長谷川伸原作のこの作品、他劇団でも見ている。どこで見てもよかった。それは原作自体の構成がきちっとしているからだろう。それと人情に訴える部分が起承転結の流れにうまくはまっている…

羽生結弦選手のオリンピックのフリー曲が「SEIMEI」に!

やっぱり。6月に晴明神社を訪問、絵馬を奉納されたと聞いた時から、もしやとは思っていた。うれしい。「自分に合っていて無理なく溶け込める」、「滑っていて心地よく、自分らしく演じられるプログラム」と羽生結弦さん自身も語ったとか。日本的精神をフィギ…

今シーズンの羽生結弦選手の振付師は?

私はてっきりジェフリー・バトル氏がチームから外れたと勘違いしてしまっていて、さっきの記事にそう書いてしまい、誤りをご指摘いただいた。ありがとうございました。そもそもの私の勘違いの元記事がこちら。「羽生結弦 パートナーと決別…五輪連覇のため下…

9月観劇予定

松竹傘下の歌舞伎は、松竹が海老蔵をなんとかするまで見ないと決めたので、一切見ない。歌舞伎座では何やら公演があるようだけど。8月の国立文楽劇場での若手の「上方歌舞伎」は見ることにしているし、10月の国立劇場での『霊験亀山鉾』も見る予定。でも、松…

さすが茂山一門ー大蔵流狂言『昆布売』in 「観世青年研究能」@京都観世会館8月5日

この狂言は初めて。機知に飛んでいて、ユーモアたっぷりで、現代の笑いのセンスにもピタリとハマる優れものだった。演者のお二人、茂山良暢さんと山口耕道さんがこれまたお見事。自然体に見えるのに、何とも滑稽。クスクス笑いがずっと続いた。楽しかった。…

あえて辛口でーー能『鵺』 in 「観世青年研究能」@京都観世会館8月5日

能『鵺』を見るのは三度目。一度目は渡辺守章氏と天野文雄氏のプレトークのついた『鵺』(於京都芸術劇場春秋座、2017年1月)で。観世銕之丞さんがシテだった。二度目は「青嵐会」(於河村能舞台2017年5月)で、河村紀仁さんがシテだった。今回の演者は以下…

能『龍田』 in 「観世青年研究能」@京都観世会館8月5日

「青年研究能」とあるけれど、実際はすでに活躍しておられる能楽師たちの能・狂言の舞台。何度も拝見している方も初めての方もおられたけれど、「観世流」ということで、まとまり感があった。また個々のレベルも高いものだった上に、中堅以上の能楽師が打ち…

映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』@新宿武蔵野館 7月22日

「映画.com」掲載の「美しき異端のダンサー、セルゲイ・ポルーニンが来日「世界に足りないものを補うことが芸術の役割」に載った写真。インタビューの写真だけれと、これだけで彼がどんな人がが伝わってくる。何枚かの内の2枚だけれど、あの映画の中の彼の…

マグノリア・サロンコンサート「林佳南子/Vn&小野文/Pf」@阪急文化財団マグノリアホール8月3日

林佳南子さんのヴァイオリン、小野文さんのピアノ伴奏、ともにレベルの高い演奏だった。マグノリア・サロンコンサートには何度もお邪魔しているけれど、例外なく演奏者のレベルが高い。ハズレがない。今回はその中でも最も満足したコンサートだった。観客も…

美しい片山九郎右衛門師の仕舞「花筐(はながたみ)狂」in 「テアトル・ノウ」@宝生能楽堂7月22日

味方玄さん主催の「テアトル・ノウ」東京公演、能が二本と狂言が一本、そして仕舞が三本だった。味方玄さんがシテの能、『巴』が素晴らしかった。また同じくらい、片山九郎右衛門さんの仕舞、「花筐」の美しさに衝撃をうけた。「狂」と付いているが、それは…

パリ・オペラ座&英国ロイヤル・バレエの「バレエ・スプリーム」@兵庫県立芸術文化センターKOBELCOホール8月1日

かなりがっかり。ロイヤルバレエと、全体の構成に。カーテンコールを見ずに会場を後にした。以下が今日(Cプログラム)の構成とメンバー。 第一部 英国ロイヤル・バレエ団 『ラプソディ』(アシュトン振付) ヤーナ・サレンコ/スティーヴン・マックレー『ジゼ…