yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

能『実盛』 金春流(1967年/東京観世会館) [能楽名演集 能「葵上」& 能「実盛」 [DVD] 

ビデオに付いていた情報が以下。 シテ・翁(実は実盛の霊):櫻間道雄 ワキ・他阿弥上人:森茂好 ツレ・従僧:宝生閑 鏑木岑男 「実盛」はあの芭蕉の句、「むざんやな 兜の下のきりぎりす」で有名な歴史上の人物。芭蕉が実盛終焉の地、小松を訪れて斎藤別当実盛を…

神楽式能「翁」& 能「葵上」in 第九回 大阪天満宮梅まつり勧進御能@大阪天満宮本殿2月26日

以下が当日の演者。 神楽式「翁」 • シテ:小寺一郎 • 笛:赤井啓三 • 小鼓:大倉源次郎 • 地謡:上野雄三 ほか • 解説 伊原昇能「葵上」 • シテ:上野朝義 • ツレ:上野朝彦 • ワキ:福王知登 • ワキツレ:喜多雅人 • 間:善竹隆司 • 笛 :赤井啓三 • 小鼓…

「ルジマートフ メランコリックな風の精」in 『バレエの現代』by 三浦雅士

4年前にみたミハイロフスキーバレエ団(レニングラードバレエ)の『海賊』。これがバレエに嵌るきっかけになった。そのとき、舞台監督、かつ海賊、コンラッド役をしたルイジマートフ(ルジマトフ)の才気溢れる演出に感動した。記事にしている。三浦雅士さん…

「冥界への下降譚」としてのバレエ

ミハイロフスキーバレエ、「海賊」でのルジマートフ。彼へのオマージュを捧げた三浦雅士氏の著書『バレエの現代』。「冥界への下降譚としてのバレエ」は彼が当該書の巻頭に言明していること。「過激」に聞こえるかもしれないけど、バレエの本質に迫っている…

「リチャード三世」アルメイダ・ライブビューイング@TOHOシネマズ西宮

昨年6月の舞台を収録し、映画版にしたもの。アルメイダ劇場の舞台を映画にしたのはこれが初めて(らしい)。今日が上映最終日だったことに気づき、とるものもとりあえず飛んで行った。ただ、客は私を入れて3人。宣伝の仕方が下手ですよ。東宝さん、もっと真…

比類ないストイシズム——羽生結弦選手四大陸2017 エキシビション演技

よりバレエの「瀕死の白鳥」に近づいていた。恐ろしいまでに。完成度の高さに唸る。繰り返し、繰り返し見る。何度見ても唸る。これぞ羽生結弦! 翼に見立てた滑らかで優美な腕の動き、角度、流れ、バレエの振り付けが立ち上がる。アァ、ここにいるのは、私た…

3月観劇予定

2泊3日の東京遠征、歌舞伎座の昼の部を観る。巳之助が、「十世坂東三津五郎三回忌追善狂言」と銘打った「神楽諷雲井曲毬」に出るから。それにしても2月に松竹座で見たばかりの「渡海屋」、「大物浦」にまたもや出くわすとは。今度は仁左衛門と時蔵の組み合わ…

能『田村」「noh play -TAMURA-」in 「東アジア文化都市2017 京都」@ロームシアター京都 メインホール

「京都の若手能楽師と現代美術家による作品」と副題が付いている通り、能は能でも新しい形態のもの。「田村」はもともと40分のところを半分の20分に短縮。企画は京都芸術センター。「能x現代美術」のコラボレーションとして作成された。美術はヤマガミ ユキ…

もうレジェンド!四大陸での羽生結弦選手の優美で華麗な演技

結果はわかっていたのだけど、午後7時にテレビの前に座った。ショートの中継を見逃しているので、これが今シーズン初めて見る羽生選手の演技。陳腐な形容詞なんて無効化してしまう演技。「SPを挽回するのはさぞ大変だろう」なんていう予想をあなたはしていた…

バレンタイン能「班女」@山本能楽堂2月14日

松竹座の第二部が終わってからこちらに移動。松竹座でもバレンタインに因んだ(?)観客へのプレゼントがあった。主要役者さんの額縁に入った舞台写真で、役者さんの数のみ。そういうんじゃなく、チョコレートの一片でも全員に配った方が良かったのでは?い…

復曲能「星」in 「観世小次郎信光没後500年記念&大槻能楽堂80周年記念特別公演@大槻能楽堂2月4日

二週間経っての記事のアップ。いささかの罪悪感。信光について全く知らなかったので、勉強になった。天野氏と村上氏との「対話」(レクチャー)で明らかになったのは、村上氏が「星」を復曲されたということ。どんな曲になっているのか、期待に胸が膨らんだ…

見事だった「連獅子」の間狂言 in 花形歌舞伎@松竹座2月14日夜の部

前の記事に書いたように、右近の子獅子が素晴らしかったのだけど、もう一つ、絶対に見逃せないものがあった。それは前場と後場の間にある間狂言。澤村國矢と坂東玉雪とが務めた。間狂言については「歌舞伎演目案内」の「連獅子」の項が参考になる。以下。引…

猿之助の『雪之丞変化(ゆきのじょうへんげ)』@博多座2月9日夜の部

「市川猿之助早替り並びに宙乗り相勤め申し候」と但し書きが付いている通り、昼の部とは趣向の異なった猿之助の宙乗りが見られた。このサービス精神からも察せられる?ように、従来の「雪之丞変化」の演出とは違っていて、そこにかなりの「差別化」が施され…

尾上右近がさらっていった「連獅子」@松竹座2月14日夜の部

今日は松竹座で「花形歌舞伎」夜の部を見て、その後山本能楽堂で能、「班女」をみるという強行軍。いずれも全く退屈しないで見通すことができた。2月になってから、連日のごとく能、狂言、歌舞伎と見ているので、レポが追いつかない。一週間経つと、すでに感…

一層の磨きがかかった猿之助の『男の花道(おとこのはなみち)』@博多座2月10日昼の部

これは一昨年5月に明治座でほぼ同じ配役のものを見ている。大衆演劇では昨年、「たつみ演劇BOX」で見ている。遡れば、1994年、今は焼失してしまった大阪中座で、三代目鴈治郎(現藤十郎)で見たのが最初だった。以前の記事にも書いたけれど、私にとって、鴈…

『艶姿澤瀉祭(はですがたおもだかまつり)』市川猿之助宙乗り相勤め申し候@博多座2月10日昼の部

「幹部俳優出演」となっている通り、主要役者が全員打ち揃っての舞踊ショー。壮観だった。大衆演劇の舞踊ショー、宝塚、OSKのレビュー等を連想させた。個人舞踊はもちろんのこと、相舞踊、群舞取り混ぜてのショー。どこまでも客を楽しませることに主眼がおか…

「渡海屋」「大物浦」in『義経千本桜』「二月花形歌舞伎」@松竹座2月5日第一部

配役とみどころを「歌舞伎美人」から。 <配役> 渡海屋銀平実は新中納言知盛 松也 女房お柳実は典侍の局 壱太郎 入江丹蔵 右近 相模五郎 種之助 源義経 新悟 武蔵坊弁慶 歌昇 <みどころ> 兄頼朝に都を追われた源義経一行は、九州へ逃れるため、大物浦の渡…

「歌舞伎俳優共演・舞踊づくし」NHK eテレ「にっぽんの芸能」

昼食時、何気なくつけたテレビに見入ってしまった。見ることのできた幸運!eテレ再放送の「歌舞伎俳優共演・舞踊づくし」。 <概説> 宗家藤間流藤間会公演から歌舞伎俳優の共演による舞踊を放送する。坂田藤十郎ほかの出演で「三番叟」。中村時蔵、中村又五…

チラ見は欲望をいや増す?能「綾鼓」(in シリーズ「邪と悪と激」)@大槻能楽堂 1月28日

大槻能楽堂は「シリーズもの」の面白い企画をしているが、これもその一つ。テーマを、例えば今回のように「「邪と悪と激」に絞り、それに見合った能を取り上げる。ただ、実際の舞台実演のみならず、その背景や解釈等のレクチャーが抱き合わせになっている。…

狂言「節分」in 「能と狂言」@京都芸術劇場 春秋座1月29日

渡邊守章氏企画、監修の「能と狂言」。この日は時期に因んで「節分」。能が「鵺」で共同体の穢れを負わされ、放逐される生き物を描いているけど、鬼もそれと同じ役割を担わされていることが多い。「節分」という行事もまさにそれ。狂言「節分」、今回は能「…

晴明神社から下鴨神社へ

去年の1月、晴明神社に羽生結弦さんの「SEIMEI」の成功祈願に行った。その折にお札を入手していたので、それを返すのと新しいお札をいただきに、再訪。相変わらず引きも切らない参拝者。この日は中国、韓国からの観光客らしい人が結構いた。もちろん、日本人…