yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『ダイヤ色 梅川忠兵衛』たつみ演劇BOX@木馬館8月27日夜の部

元の人形浄瑠璃では『冥途の飛脚』、歌舞伎では『恋飛脚大和往来』として演じられるもの。「封印切」と「新口村」の二部に分けた構成。ダイヤさんが忠兵衛、瞳太郎さんが梅川、たつみさんが八右衞門、小龍さんが新町の女郎屋の女将、おゑん。特筆すべきは構…

今回の東京遠征

歌舞伎、たつみ演劇BOX、そしてナショナル・シアター・ライヴの『フランケンシュタイン』、すべて予想以上の収穫だった。歌舞伎座、納涼公演の第一部、第二部、第三部、どれもが新作、あるいは新作に近い実験的な狂言が組み込まれていた。猿之助、染五郎、勘…

八月納涼歌舞伎第二部『東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)』@歌舞伎座8月26日その壱

今回の東京での歌舞伎観劇、収穫が多いなんてものではなく、頭の中がひっくり返り、心臓がバクバクするような、そんな舞台が見れた。それもすべての部で。新作、改訂作のオンパレード。第一部の『権三と助十』、第二部の『東海道中膝栗毛』、第三部の『廓噺…

八月納涼歌舞伎 鶴瓶の落語を基にした新作歌舞伎『廓噺山名屋浦里(さとのうわさやまなやうらざと)』@歌舞伎座8月26日

笑福亭鶴瓶の新作落語を歌舞伎にアダプトした新作歌舞伎。以下、「歌舞伎美人」からの引用。 くまざわあかね 原作 小佐田定雄 脚本 今井豊茂 演出 <配役> 酒井宗十郎 勘九郎 花魁浦里 七之助 牛太郎の友蔵 駿河太郎 留守居役田中 亀蔵 留守居役秋山 彌十郎…

八月納涼歌舞伎第一部『権三と助十(ごんざとすけじゅう)』@歌舞伎座8月27日

綺堂に再会!そういや、綺堂作の歌舞伎狂言はいくつもあるし、今まで結構見てきている。幕間ではKindleで『半七捕物帳』を読んでいたので、これまさに綺堂漬け。江戸情緒に浸れてシアワセ。駕籠かきといえば、「権三と助十」っていうのがお決まり。大衆演劇…

吉田文雀さんが亡くなられた

8月20日のことだという。3月に引退されていたんですね。最近は姿をお見かけしないと思っていた。以前ほど文楽に頻繁に行かなくなったのもあるけど、最近は若手の人形遣い、大夫さんたちが活躍されるようになっていたので、年配の演者が舞台に上がっておられ…

「PUSH UP」第一回公演『Pack』@TORII HALL 8月19日

柄にもなくしんみりした。もっと早くに感想をここに上げるつもりが、泊りがけの来客があったりして、延び延びになってしまっていた。ネパールにある山小屋が舞台。ヒマラヤ登山をする人が泊まる宿泊施設。女将(峯素子)はアラフォーの日本人。一人で切り盛…

四代目中村雀右衛門丈を追ったドキュメンタリー

NHKの「プレミアムカフェ選(1)女形 人間国宝・中村雀右衛門」を見た。」「ハイビジョンスペシャル 女形〜人間国宝・中村雀右衛門〜 (初回放送:2002年)82歳当時の中村雀右衛門の、女形にかける情熱の日々に密着したドキュメンタリー 」というのが番組正式…

<ナショナル・シアター・ライヴ>「フランケンシュタイン」再上映決定

アンコール上映。丁度、この期間は東京に歌舞伎を見に行っているので、見ることができる!関西にはやっぱり来ないんですよね。それと情報公開の仕方に多少問題がある。松竹のMETライブビューイングのようにどこでもすぐに情報が手に入るようにしてほしい。ま…

岡本綺堂作「ズウフラ怪談」in『半七捕物帳』を記号論で読むと

まず「ズウフラ」なるものについての解説が冒頭に付いている。曰く、「江戸時代に遠方の人を呼ぶ機械があって、俗にズウフラという」どうも、メガフォンのようなものらしい。本文中にあった記載によると、「長さは三尺あまりで、銅でこしらえた喇叭のような…

「青空文庫」を読むのにKindle Whiteを購入

「青空文庫」インターネットの電子図書館。『半七捕物帳』の作品検索をしていて出くわした。今まで知らなかったのが口惜しい。これで『半七捕物帳』であれ何であれ、コピーライトの切れた文学作品が読める。青空文庫のサイトをリンクしておく。「青空文庫は…

菊五郎主演『半七捕物帳』テレビドラマシリーズ(1979 年)

菊五郎主演の『半七捕物帳』は全26話。どれを取ってもほっこりとするドラマで、すべて見終わったのだけど、時間があれば見直している。吉右衛門主演の『鬼平』シリーズも時々見返してはいたけれど、これほどではなかった。この二つのテレビシリーズの違いは…

「闇からの声」in テレビドラマ『半七捕物帳』(1979)

脚本は村尾昭氏。ネット検索をかけたところ、「セブン」という方のブログに言及があった。「村尾昭先生四回忌ご命日」というタイトルの記事(2011-11-05)。以下。 村尾昭氏は大阪に誕生され、東映ヤクザ映画・テレビ「必殺シリーズ」において、数多くの傑作…

岡本綺堂著『半七捕物帳』と記号論

映像化された「半七」だけでなく、原作にも当たっておこうと考えて、図書館から第5、6巻(光文社)を、そして2日前に第4巻を借り出し、読んでいる。第1、2、3巻は貸し出し中で、待たなくてはならない。今までに読んだところでは、テレビ脚本には原作…

『恋の高瀬舟』桐龍座恋川純劇団@新開地劇場8月10日夜の部

お芝居『恋の高瀬舟』 以前にも見たことのあるお芝居。「たつみ演劇BOX」でだったような。細部は控えていないので、誤りあればご容赦。 茶店前。若い娘、おみよ(かれん)が連れ去られそうになっている。おみよは大店、伊勢屋の若旦那(真子)の許嫁だった。…

テレビドラマ『半七捕物帳』——宮地芝居と歌舞伎と——

BSジャパンで放映されていた菊五郎主演の『半七捕物帳』が終わってしまった。4本程度しか見ていないので、とうとうamazonで入手。もちろん中古品。1979年4月から9月まで放映された全26話。非常に優れた作品。時代劇でシリーズになったものといえば吉右衛門の…

舞踊劇「流星(りゅうせい)」七月大歌舞伎@歌舞伎座7月26日千秋楽

以下、「歌舞伎美人」サイトからの引用。 市川猿之助宙乗り相勤め申し候<配役> 流星 猿之助 織姫 尾上右近 牽牛 巳之助<みどころ> 四人の雷たちの騒動を一人で踊り分ける軽妙洒脱な舞踊 七夕の夜、年に一度しか会うことのできない牽牛と織姫が今宵の逢瀬…

『荒川の佐吉(あらかわのさきち)』七月大歌舞伎@歌舞伎座7月26日 千秋楽

以下、松竹サイトからの借用。 真山青果 作 真山美保 演出 江戸絵両国八景 <配役> 荒川の佐吉 猿之助 相模屋政五郎 中車 極楽徳兵衛 男女蔵 大工辰五郎 巳之助 お八重 米吉 絵馬屋重作 桂三 あごの権六 由次郎 鍾馗の仁兵衛 猿弥 丸総女房お新 笑也 隅田の…

通し狂言『柳影澤蛍火(やなぎかげさわのほたるび)柳澤騒動』@歌舞伎座7月26日千秋楽

十日前の観劇。PCをホテルに持ち込まなかったので、観劇の感激度が上手く表現できなくて残念。とりあえず、松竹サイトからの引用。 宇野信夫 作・演出 織田紘二 補綴・演出本所菊川町浪宅より 駒込六義園庭園まで <配役> 柳澤吉保:海老蔵 護持院隆光:猿之…

『伊勢音頭恋寝刃』第143回文楽公演@国立文楽劇場8月1日第2部

<演者> 古市油屋の段 語り 竹本津駒大夫 三味線 鶴澤寛治奥庭十人斬りの段 語り 豊竹咲大夫 三味線 鶴澤燕三人形 お紺 吉田簑助 万野 吉田玉也 貢 桐竹勘十郎 喜助 桐竹勘壽津駒大夫さんの「古市油屋の段」は2012年にも聴いてこのブログ記事にもしている。…

『薫樹累物語(めいぼくかさねものがたり)』第143回文楽公演@国立文楽劇場8月1日

ほぼ通しの、[豆腐屋の段/埴生村の段/土橋の段]だった。「累(かさね)」として知られる狂言、『色彩間苅豆』を何回か歌舞伎で見ている。ただし通しではなく、最後の土橋の場面のみが多かった。私の記憶に残っているのは富十郎と菊五郎のかさねだったのだ…