yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『秘密はうたう』@兵庫県立芸術文化センター中ホール 7月31日

風邪で熱があるにもかかわらず補講やら試験監督、おまけに毎日観劇に出歩いていたためかなかなか快癒せず、一週間経った今日やっと少しましになった。というわけで、さっそく西宮北口の芸術文化センターに英国の劇作家ノエル・カワードNoël Coward (1899-197…

小西甚一著『日本文藝史』第4巻 講談社

以前にこのブログに小西甚一さんの『日本文藝史』(全5巻)の第3巻をもっていると書いたのだが、先日書棚の整理をした折に第4巻をみつけた。あと残りの3巻分は夏休みに入ったら(前期試験期間が8月第1週まであるので、そのあと)すべて目を通すつもりである…

琵琶と「語り」の系譜

琵琶の稽古を始めるにあたり、先日京都まで見学に出向いた。京都駅前ビルのカルチャーセンターで先生が出張レッスンをされているのだ。前に聴いた琵琶の演奏会でも分かったのだが、琵琶の演奏は「語り」の上に成り立っている。琵琶の演奏だけでもついて行け…

七月大歌舞伎@大阪松竹座『江戸唄情節』7月23日昼

一般には『三味線やくざ』として知られている狂言で、1939年(昭和14年)歌舞伎座での初演である。あの伝説の15代目市村羽左衛門と新派の河合武雄が初めて共演するのに当たり、川口松太郎が書き下ろした(公演番附けより)。『三味線やくざ』というタイトル…

グローバルエリートの養成

『東洋経済』の7月2日号、「グローバルエリートを育成せよ」週刊 東洋経済 2011年 7/2号 [雑誌]作者: 東洋経済新聞社出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2011/06/27メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (4件) を見るを2週間ほ…

藤巻健史著『マネー避難』

阪急梅田に隣接する書店で買ってしまった。マネー避難 危険な銀行預金から撤退せよ!作者: 藤巻健史出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2011/06/23メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 3人 クリック: 32回この商品を含むブログ (14件) を見る日本経済への厳…

七月大歌舞伎@大阪松竹座『播州皿屋敷』7月23日昼 

皿屋敷ものでは『番町皿屋敷』の方がよく知られているだろうが、こちらの『播州』の方が17年ばかり古い。もともと「皿屋敷伝説」なるものが存在していて、歌舞伎としては1720年の上演記録が残っているという(本公演の番付より)。この『播州』版は為永太郎…

中島美嘉「16(シックスティーン)」

7月19日、台風接近で警報が出ている中、美嘉ちゃんのコンサートに大阪国際会議場メインホールまで出かけました。6月の2回と合わせて3度目です。今度は妹がヤフオクで落札してくれたチケットで、なんと最前列でした。やっぱり、いちばん前はよかった!前の2回…

脇田晴子著『女性芸能の源流』

今日からマンション全体の給排水管の大規模修理が始まり、最上階の私の部屋の排水口を9時−5時で1週間使うとのことで、寝室になっている部屋の整理を昨日半日がかりでやった。そのとき、寝室においている本棚からこの本を見つけ出した。加藤秀俊さんの『メデ…

春陽座@明生座7月13日昼 澤村心座長主演 長谷川伸『瞼の母』

今までにみた『瞼の母』中もっとも説得力のある舞台だった!というより、今までみたものとは異質だった。ここ数日それが何だったかを考えている。長谷川伸の原作も読んでみるつもりである。というのも、春陽座の『瞼の母』をみて、ひょっとしたら私が今まで…

七月大歌舞伎@大阪松竹座「伊勢音頭』7月15日夜の部

『伊勢音頭恋寝月』は二度目だが、通しでは初めてである。最初のは平成7年6月、歌舞伎座でみた。油屋の段からで、福岡貢を当時はまだ孝夫だった現仁左衛門、お紺を雀右衛門、万野が玉三郎という配役だった。孝夫と玉三郎の組み合わせということで、いつも以…

七月大歌舞伎@大阪松竹座「車引」7月15日夜の部

まず『菅原伝授手習鑑』の「車引」は従兄弟同士の競演という点で興味深かった。松王丸を進之介、梅王丸を愛之助、桜丸を孝太郎が演じた。それぞれ、松嶋屋の長男我當、次男秀太郎、三男仁左衛門の嫡男(愛之助は養子)である。この三人の競演はとてもよかっ…

ジョゼフ・ヴォーゲル著 『Earth Song: マイケル・ジャクソンの最高傑作の内実』

原題は以下である。Earth Song: Inside Michael Jackson's Magnum Opus [Kindle Edition] by Joseph Vogel タイトルにもあるように、"Earth Song"成立の背景を描いているのだが、それ以上にマイケル・ジャクソンの芸術家/福音家(エヴァンジェリスト)とし…

小西甚一著『梁塵秘抄考』(三省堂、昭和16年)

古書ネットで手に入れた。入手するのが難しいと覚悟していたので、あまりにもあっさりと手許に届いたのがいまだに信じられない。当時「八圓」だったようである。昭和16年発行なので、もちろん「いかにも」というくらい「古い」。本そのものに痛みはまったく…

マイケル・ジャクソンの "This is It"

なぜ世界中の人が彼の死をあれほどまでに悼んだのかが、よく分かった。といっても今ごろになって気づくのは too late ではあるのだけれど。メイキング映像なのだが、よくぞ録画しておいてくれたと製作者に感謝する。しかしこの前人未到のショーを現実のもの…

琵琶の会:山崎旭萃一門師範会@日吉大社(比叡山坂本)7月10日

人間国宝の山崎旭萃のお弟子さんたち(みなさん師範です)の会でした。旭萃さんはすでに鬼籍に入られましたが、その一番弟子の奥村旭翠さんがあとを継がれて、お弟子さんたちを育成しておられます。プログラムでは10人のお弟子さんたちと奥村旭翠さんが演奏…

ミヒャエル・ハネケ監督 『隠された記憶』

この映画をみたのはたしか2006年、アメリカのフィラデルフィアの「Ritz5」という映画館でだった。カンヌで批評家賞を取ったとは聞いていたので、それなら間違いないだろうと思って出かけたのだ。私自身は勤務先から1年間のサバティカルをもらって母校のペン…

小西甚一著『日本文藝史』

とにかく圧倒される。といっても私が所有しているのは全5巻の第3巻のみである。アメリカの大学院にいるとき、日本文学のいくつかの授業で小西甚一さんの名前を聞いた。大学受験勉強のときに彼の古文文法の解説書を使ったので、その名にはなじみはあった。…

『波止場の狼』劇団花吹雪@新開地劇場 7月6日 桜春之丞誕生日公演

お芝居は『波止場の狼』で、現代劇でした。といっても時代設定が今ひとつはっきりはしなかったのですが、平成ではなく昭和の雰囲気でした。他の劇団で以前に観たものとよく似ていました。ヤクザ一家、波止場組の二代目を継ぐことになっている男、秀(春之丞…

『祭りの夜』春陽座@明生座 7月1日昼

お芝居は、『祭りの夜』。新開地でもみたものです。主役はまことさんでした。あらすじは以下です。ある一家の親分(新吾さん)が代貸しの新造(心さん)を連れて旅に出ているが、留守はその妻(真緒さん)と娘(かなさん)、それに用心棒(ひろしさん)が守…

加藤周一著『梁塵秘抄』

岩波から出ていた「古典を読む」シリーズの中の一冊。出版年は1986年で、彼も古書店から買ったようである。つれあいも最近日本古典にはまっているようで、もともと私fと違い学究肌の人だから、部屋という部屋中古典関係の本だらけ、これもその中の一冊だった…

「東大、秋入学への移行検討 国際化を加速 」日経記事

昨日の朝、車中で日経一面の記事が目に飛び込んできて、思わず「おぉ!」と叫んでしまった。 東大、秋入学への移行検討 国際化を加速 入試は現行日程を維持 2011/7/1 2:02 東京大学は、入学時期を春から秋に移行させる検討に入った。国際標準である秋入学の…

HAJIME RESTAURANT GASTRONOMIQUE OSAKA JAPON(ハジメ・レストラン)ーー哲学する料理

30日はサンフランシスコから来た友人と、久々のフレンチの会食だった。サンフランシスコの大学で映画論を教えている人で、高校からアメリカなのでアメリカ生活の方が日本で育った年数の倍にもなる。ゲイのパートナーとサンフランシスコの高級住宅地でグルメ…