2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧
まずうれしいニュースから。春陽座、来年も新開地劇場に乗ることが決まったそうです。思わず手をたたいてしまいました。森本新開地劇場オーナーの見識にカンパイ!芝居の質の観点からは今までみてきた中ではナンバーワンです。大衆演劇のおかれている厳しい…
勤務先から駆けつけたので、お芝居の途中からでした。お芝居の題が分かりません。喜劇で、主役は当日当番のまことさんでした。バカ殿役のオモシロ顔メークのかずまさんが大活躍でした。女装した吉五郎(まことさん)は、母親と旅途中にかどわかされた娘(み…
毎回選曲、構成に趣向をこらしたもので、堪能できます。しかもどれをとっても上品!それと特筆すべきは照明。派手すぎず、懲りすぎず、非常に洗練されています。第1部 ラストのみ控えています 心・かずま 剣一筋 袴踊り第3部 群舞 祭り 大漁旗をもって、勇壮…
けれんでならした初代澤村源之丞さん、その息子さんの澤村新吾さんの春陽座。満を持しての怪猫劇でした。出し物は『岡崎の猫』の後編、「母と子」。残念ながら昨日の前編を見逃したので、今日は後編を昼夜で観ました。見応えは十分というかそれ以上でした。…
6月28日、新開地劇場でのお芝居は『磐梯やくざ』。今までみてきた大衆演劇の芝居の中の最高峰のひとつでした。澤村心さんの演技が光りました。あの姿形が美しい方が純粋で一途な男を演じられるので、非常に説得力がありました。最後の場面も哀しさ倍増でした…
今朝の早朝、途中からで残念。NHKのサイトには以下のように紹介文が載っている。 明治時代生まれの箏の巨人、宮城道雄と中能島欣一を取り上げる。十七絃・八十絃と箏の機能を拡大し、きらびやかな表現を試みた宮城と、既成の箏を用いて、その内なる世界を追…
日本では聞いたこともなかった歴史上の書物、事象を、アメリカの大学院で知った。密教の一派の「立川流」についてはアメリカの「日本文化における宗教」クラスで初めて聞いた。また『とはずがたり』の著者、女房二条への関心が異常なくらい高いのにも驚いた…
『平家物語』に影響されたというのもあるのだが、琵琶を習いたいと思うようになった。先日、同僚の琵琶の演奏を聴いたことも影響しているかもしれない。そんなことを考えて、研究室のPCでお師匠さんを検索したのだけど、よく分からない。ところが研究室を出…
加藤秀俊さんのひそみに倣って、『平家物語』を原文で読み始めた。岩波文庫で4冊本になったもので、岩波の「新日本古典文学大系」と同じく梶原正昭、山下宏明校注である。こう書いて、ペンシルバニア大のPh.D.のコンプの時にも山下宏明さんの著書や論文にお…
ヴォリューム・アイコンが突然画面中央に居座ったまま消えなくなってしまった。通勤の電車の中だったので、勤務先について落ち着いてからいろいろやってみたのだが、やっぱり消えない。帰宅してから、ネットで検索してみたらトラブった場合はリセットすれば…
加藤秀俊さんの『メディアの発生』に魅了されている。とくに琵琶法師がメディアになって、さまざまな形態の『平家』が流布していったさまが、単なる知識としてではなくきわめて具体的に生き生きとたち現れてきて、まるでその現場に目撃者として立ち会ってい…
全巻制覇されたという加藤秀俊さんに刺戟されて、わたしも「平家』に挑戦してみようかと考えている。英語版だと全巻もっているし、ペンシルバニア大学のPh.D. の論文提出資格試験(「コンプ」という)のためにある程度めぼしい章には目を通した。以前のブロ…
昨日『日本現代演劇史』といっしょに借り出したのだが、めっぽう面白くてついにアマゾンでも注文してしまった。メディアの発生―聖と俗をむすぶもの作者: 加藤秀俊出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2009/05メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 21回この…
2週間前に神戸市立中央図書館で「明治・大正篇」とこれを借り出して、今日返却した。このシリーズは近場ではここにしかなくて出向いたのだが、演劇のスタックで他の演劇関係の本をざっとみることができて、思わぬ収穫もあった。それに新開地劇場が近いので…
今年4月の国立文楽劇場での録画の放映だった。これは源大夫とそのご子息の藤蔵さんの襲名披露公演で、私は第2部の方はみたのだけれど、襲名挨拶のついた第1部を見逃していたので、ちょうど良かった。襲名挨拶は住大夫さんの音頭取りでおこなわれた。文楽の…
昨日、教職員用レストランでランチをしているとき、日系アメリカ人の同僚の先生と一緒になった。アメリカの弁護士資格を持っている方で、とても分析的、論理的で無駄話でも小気味がよい。英語論文をみてもらうこともあるけれど、それも彼が外国人教師の中で…
たまたま出くわした吉之助さんという方の「歌舞伎素人講釈」というブログの記事で三島由紀夫の『鹿鳴館』をジジェクで解釈している下りがあった。この方は武智鉄二を高く評価しておられて、同好の士のよしみを感じてしまった。歌舞伎解釈の「業界」では三島…
この日、三河家諒さんがゲストで、お芝居は通し狂言『拝領妻始末』でした。勤務先から駆けつけたものの約40分遅刻で、ほぼ半分が終わっていました。残念。丁度お市と与五郎の祝言の場(第3場)でした。笹原与五郎(沢田ひろしさん)という許嫁がありながら…
先日ある劇団で大衆演劇ではおなじみの『喧嘩屋五郎兵衛』をみた。そしてかなりがっかりした。理由は、肝心なところが換骨奪胎されていたからである。主演の座長が弱冠16歳というのでは期待するのは酷なのかもしれないけど。まず一つ目の問題は五郎兵衛の兄…
今頃になって気づくのはまったく迂闊なはなしなのだが、文楽公演が減っている。私が仇のように通っていた1992年から1997年にかけて、たしか大阪日本橋の国立文楽劇場と東京の国立小劇場で交互に一ヶ月公演があったように記憶している。アメリカから帰国して…
大笹吉雄といえば明治から戦後までの日本の現代演劇の集大成『日本現代演劇史』の著者として知られている。全8巻からなるこの膨大な演劇史はすでに2001年に完成している。日本現代演劇史 昭和戦後篇〈2〉作者: 大笹吉雄出版社/メーカー: 白水社発売日: 2001/…
ひところ渡辺保の歌舞伎論に夢中になったことがあった。『女形の運命』、『忠臣蔵 もう一つの歴史感覚』、『娘道成寺』、『中村勘三郎』、『仁左衛門の風格』、『舞台という神話』、『勧進帳 日本人論の原像』と読んだが、それは1997年に渡米する前のことで…
梅田ブルクでの上映はすでに終了。近辺では京都、T・ジョイ京都での上映のみ。それも今月17日までということで行こう思ったが、1日1回のみの上映、それも終わるのが深夜12時なので、結局あきらめた。もっと早くに3D版がレリースされたことを知っていればよか…
たまたま民放で放映されている最後の40分ほどを観た。2007年封切りなのですでに4年経っている。以下にgoo からの作品解説をはっておく。 マンハッタンのレストラン“ブリーカー22”で料理長を務めるケイト(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)は威圧的な態度にな…
竹中労(1930年5月30日 - 1991年5月19日)のことを知ったのは、美空ひばりについてまとまったものを書こうと考えているときだった。美空ひばりは長い間私にとって「俗悪」の代表のような存在で、自分自身が彼女と「出逢う」経験をするとは全く予想だにしてい…
私は「過剰な」人やものが好きな傾向があって、小説家であれ、批評家であれ、歌手であれ、そして役者であれ、過剰を具現化できていないとつまらないと思ってしまう。橋本正樹著『あっぱれ!旅役者列伝』を読んだとき、過剰の化身のような竹中労のことを思い…
今朝のNHK、「芸能百花撩乱」は能がテーマだった。NHKサイトの「番組内容」は以下のようになっている。 ぶっちぎり!能の鑑賞入門。女優・南野陽子が自ら面をかけ、舞うなど体験しながら能の魅力を分かり易くお伝えする。代表作「道成寺」「八島」「羽衣」の…
昨日につづいて二度目のライブです。昨日の記事で私の勘違いがあったので訂正します。まず曲目ですが、中盤は新曲旧曲をとりまぜてのバラードで構成されていました。でも間で美嘉ちゃんが引っ込んだ後再登場したときにはアップテンポの曲、そしてまたバラー…
先週日曜日のNHK教育「心の時代」での放送、「「少年は荒野をめざした」」が再放送で流れた。日本アマチュアレスリング協会の常務理事を務め、日本人初のサンビストとなった「ビクトル古賀」さん、日本名古賀正一さんについてだった。ちなみに「サンボ」とは…
4年ぶりの美嘉ちゃんのコンサート、どうしても行きたくて結局ヤフオクで4日の分だけではなく5日のチケットも買ってしまいました。11000円で落札した席で、1階席でも右の袖の部分で一段高くなったところでした。わりと前だったけど、なにしろ2000人収容の…