yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

喜劇『恋の石松』桐龍座恋川純劇団@梅田呉服座 3月6日昼の部

お芝居でも舞踊ショーでも失望することがない恋川劇団。今回も例外ではなかった。お芝居では特にそう。もともと『森の石松』を上演するはずが、純座長の体調が良くなくて、差し替えになったもの。東映の方々が五人応援に来ておられたので、本来の『森の石松』であれば昨年8月に新開地劇場で見た舞台が再見できたはず。

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ちょっと残念だけれど、今日の喜劇版も楽しくてよかった。何よりも千弥さんが腕をあげておられたのを、確認できてよかった。

以下、大まかな筋。旅をかけている石松に土地のヤクザが絡む大衆演劇おきまりの筋書きだった。

旅の途中、立ち寄った土地でヤクザの親分、虎右衛門(千弥)とその手下一味に絡まれていた大店大丸屋のお嬢さん(かれん)、その乳母(純加)を助けた石松(風馬)。お嬢さんのたっての願いで、大丸屋に逗留することになる。

 

喧嘩っ早く浪費家の石松を心配した次郎長親分は、小政(準)を差し向けてくる。二人は再会を喜び合う。ちょうどその折、例の親分一味が殴り込みをかけてきて、お嬢さんをさらって行ってしまう。お嬢さんを奪い返しに出向く石松。その石松の助っ人として駆けつける小政。

 

もちろん、石松と小政の勝利。二人はお嬢さんを取り返し、めでたし、めでたし。 

最初の見せ場は冒頭の虎右衛門と手下たちの会話。東映の応援団五人が手下役だったのだけれど、セリフの応酬はお手のもの。「ああ言えばこういう」で、散々親分である千弥さんをいじり倒す。「にわか」でここまでのキャッチボールができるのは、千弥さん、そして応援の役者さんたちの技量が優れていることもあるだろうけど、それ以上に普段の関係がとてもフレンドレリーなものであるからだろう。ほっこりした。

喜劇に一層の華を添えた(?)のは純加さんのぶっ飛びメイクとぶっ飛び言動。おかしかった。きわめつけは殴り込みの際の彼女の出で立ち。着物の裾をめくるとなんと真っ赤なスパッツ!これには石松役の風馬さんも口をあんぐり。それどころか、コミックダンスをいくつか披露。その中にはあの「ペッパー警部」も。大受けだった。最近の純加さん、一皮も二皮もむけておられるような。

ミニショーには遅刻したけれど、純座長入魂の袴踊り、「一剣」には間に合った。

三部ショーでの純座長の曲で控えたものは以下。体調不良にもかかわらず、個人舞踊、相舞踊ともに多く出られた。

風の盆恋歌  

飛梅

平手造酒 大利根囃子

Junk Land

一本釣り (ラスト)

スマホで写真を何枚か撮ったけれど、舞台が遠いのとスマホの性能がいまいちでうまく撮れず。何枚かアップしておくけれど、何卒ご容赦。

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ラスト群舞「一本釣り」