yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

八月の歌舞伎は諦めるしかなさそう

歌舞伎座の公演が8月9日からだったとは。12日のチケット販売の時にわかって、がっくりしてしまった。東京行きを8月4日から一泊にしていたのは、9日までしか東京に滞在しない息子に合わせたのだけれど。息子家族は中旬まで東京なので、もう一度東京に出向くことも考えてはいる。ただ、チケット確保が難しいかも。第一部の新作を見たかったのだけれど。

とはいえ、せっかくの東京。5日に国立能楽堂で「能楽座自主公演 安福建雄・観世元伯を偲ぶ会」を見たい。イープラスで取れれば楽なんだけれど、ID、PWが手許にないので電話するしかなさそう。昨朝、勇んでスカイプしたら、祝日でダメ。今日もうまく行かず。大槻文蔵師の『恋重荷』を見たいのだけれど。笛が藤田六郎兵衛師、小鼓を大倉源次郎師、大鼓は亀井広忠師、太鼓が三島元太郎師と、人間国宝のうち揃った舞台!すでに完売の可能性大ですね。国立能楽堂公演は「完売」が多い。こちらがダメなら、喜多能楽堂で「友枝喜久夫23回忌追善公演」(これは社中会)、銀座の観世能楽堂での「音阿弥祭」、もしくは矢来能楽堂での「観世九皐会 定例会」のどれかを見ようと考えている。それにしても東京は能公演が多い。

4日は息子たちに会った後、川越まで足を伸ばして、「劇団荒城」を見ようと考えている。座長の真吾さん、弟の照師さん、そして四人の息子さんたちを見たのは3年前、浅草木馬館でだった。猿之助さんの「荒城真吾さんへ」と書かれたふんどしが、私の席のすぐそばにかけてあったけ。

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このときは舞踊ショーを見られなかったのが残念だったけれど、今度はしっかりと全部見てきたい。なぜか関西にかからない(かかれない?)のが、腹立たしい。同じデンで関西にはかからない「劇団暁」も見て来ようと思ったら、こちらは四日市公演のよう。東京での人気劇団は上二つと「劇団新」らしいのだけれど、きちんと見たことがあるのは「劇団新」のみ。「劇団暁」は見たことがない。興行師の決めた縄張りがあるのでしょうか。

そういえば、大衆演劇の劇団の多くの出自は九州。SOAS図書館で能楽関係の資料は一応納得出来る程度には当たることができたので、一昨日からは芸能史の資料を収集しているところだけれど、神田由築さんという方の書かれた『近世の芸能興行と地域社会』(東京大学出版会、1999)に目を瞠かれる思いがした。北部九州での主として小芝居の興行史と興行形態について、非常に詳しい、そして信頼できる論が展開されていたので。同じような学術書で堺を中心に資料を集めたものがあった。斉藤利彦さんの『近世上方歌舞伎と堺』(仏教大学研究叢書、2012)。二冊ともに丹念な資料収集の結果の著作で、大衆芸能史に大きな貢献をされている。