yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

八月、歌舞伎座で歌舞伎を見ることに

『ワンピース』があまりにもアホらしかったので、歌舞伎はしばらく見ないでおこうと決めていた。「挑戦」があれでは、お粗末すぎる。大衆迎合はいいのだけれど、安易なオチで締められては(それ自体が「大衆迎合」ですが)、鼻白んでしまう。演劇がとんがりをなくしたら存在意義はないでしょ?で、東京行きは封印することにした、いやしたはずだった。それが一転、見ようかと思っている。というのも息子一家が帰国するから。彼らは東京滞在なので、どうせ東京に会いに行くなら、能、歌舞伎でいいものがあれば見ようかと調べたら、能には京都観世を超えるようなものはなさそう(失礼!)。ところが歌舞伎はすごいことになっていた。「ウソ!」って思った方は、下にアップしたチラシをご覧あれ。

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8月歌舞伎座チラシ

第一部、第二部、第三部と三つに分かれていて、どの部もおもしろそう。第一部の新作歌舞伎、『心中月夜星野屋』って、うがったタイトルですね。「星野屋」なんてところに、ウイットが効いています。それに演者が七之助、中車、亀蔵、そして獅童ですからね。期待しない方が無理。第二部はやっぱり『東海道中膝栗毛』につきます。幸四郎、猿之助を中心にしたいつもの面々。第三部は『盟三五大切』。昨年七月に仁左衛門、染五郎(現幸四郎)で見ています。記事をリンクしておきます。

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今回も郡司正勝 補綴・演出、織田紘二演出なので、ちょっとがっかりではあるけれど、源五兵衛を幸四郎、小万を七之助、三五郎を獅童という限りなく魅力的な配役。七之助の小万、見ない手はない。前回三五郎役立った幸四郎が今回は源五兵衛役。どう演じ(わけ)るのかも、興味がある。

それにしても、この八月の盛りだくさんな「挑戦」はどういうこと?何年か前の記事に歌舞伎に新しい胎動が起きつつあると書いたのだけれど、最近は失望の連続だった。失望するにはまだ早かった?

新橋演舞場では己之助、隼人で『NARUTO』らしいのだけれど、こちらはパス。どなたが脚本、演出なんだろうか。『ワンピース』の轍は踏まないでほしい。