yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

ナマの羽生結弦選手に出逢えた京都高島屋での「羽生結弦展」

京都高島屋で「羽生結弦展」を見てきました。最終日に滑り込みセーフ。午前10時の開店と同時に7階の催し会場にダッシュ。「結弦まみれ」になれて満足。来場者のほとんどが同じ思いを共有されていたと思います。中には7、8歳と思しき坊やもいて、「これ、羽生くん!」を連発していたのがとても可愛いかった!さすが年齢、性別を問わず愛される羽生結弦選手ですよね。ナマの羽生選手に出逢えたわけではないですが、それでもそんな錯覚を起こさせるほどの展示でした。いくつかの場所での巡回が残っていますから、ナマユヅを体験する機会はまだあります。

私は『羽生結弦 連覇の原動力』(朝日新聞社出版)という写真集をこの4月の発売とほぼ同時に入手していています。出版社が、朝日新聞社なので購入を随分迷ったのですが、「何か新しいことが書かれてるのでは?」と期待して。ただ、掲載されている写真自体はおなじみのものが多く、買い求めるだけの値打ちがあったのかどうは疑問ではあります。解説文も付いていたのですが新鮮なものはなく凡庸で、肩すかしの印象は否めませんでした。スポーツ解説系の記者が書いたんでしょう。予想通りではありますが。独りよがりの解説はいらんちゅうの!まあ、私も人のことは言えませんが。

今回の展示は『羽生結弦 連覇の原動力』に出ていたものとはまったく違った写真のコレクションでした。この展示の企画者に最大の賛辞を送りたい気分です。展示の構成が羽生選手の十歳前後から現在に至るまでをクロノロジカルに並べ、重要な節々にアクセントをつけるという手法。隅々にまで心遣いが行き届いていました。羽生結弦選手を商業ベースのみならず、心の底から応援しているという気概があふれていました。普通に、てらいなく、(単に)写真を並べてゆくということが、ここまでの意味を持っていることを、この展示から知らされました。余分な「解説」、「講釈」なんて要らない。ただひたすら、羽生結弦という人の演技の軌跡を追うだけで、彼の神がかり的な超絶ぶりが開示される。そこにはどんな解説も不要である。それが、この展示を見ていて強く感じたことでした。

もっともインパクトがあったのは、衣装の展示でした。こんなに細い腰なのだというのが、母心というか愛おしさというか、なんともいえない思いで迫ってきました。これをみた人の多くが衝撃を受けたことでしょう。この細さ=フラジャイルさが、あの強靭な技に結実しているんだ!と。世界王者はここまでのしなやかな肢体で、あの勁さを演技して見せたのだという感動。これは展示会場で羽生結弦選手の衣装の前に立つことでしか、味わえないインパクトだと思います。

この写真の中で私がイチオシって思ったのが「FANTASY ON ICE 2017 -- "ALL ON ICE" – KOBE」でのもの。黒い衣装を着た結弦さんがとてつもなく素晴らしい。さすが、能登さんの写真。検索をかけたら

されています。一応リンクしておきます。最初から最後まで「羽生結弦」です。すごいです!後のスケーターは目に入りません(他スケーターのファンの方ごめんなさい)。

なんともセクシー!それでいてアーティスティック!カンペキ!こういう人を同時代人として「共有」」できることの幸せ!