yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

大衆演劇では一代新之助さん(森川劇団)の舞踊/芝居がダントツ

私の独断ではあるけれど、森川劇団の一代新之助さんの舞踊、そしてお芝居が大衆演劇界でのトップ。今年7月に池田呉服座で初めて拝見して、ノックアウトされた

一代新之助なんて意味深な名前も、彼が当劇団で座長しておられ、その後7、8年劇団を抜けられていたことと関係がある。以前座長の頃は三代目森川長二郎さんだった。そのころ新開地劇場で一度拝見しているのだけど、記憶にない。元座長さんというのは、ご本人もあまり前に出したくないのだろうから、これだけにしておく。

他にもそこそこ上手い人はいることはいるけれど、新之助さんの舞踊、芝居はレベルが違いすぎる。大衆演劇という括りがなくてもすごい役者さん。大衆演劇の枠を超えている。でも大衆演劇だからこそ、このような「モンスター」が出てきたのかもしれない。

今月は浪速クラブにかかっている森川劇団。連れ合いが「明日、一代新之助dayだよ」と教えてくれたので、急遽昼の部に行くことに。ただ午前中に宅急便の配達を入れていて、それは11時に済んだのだけど、観劇には遅刻。第一部を見逃した。連れ合いも来ていて、第一部の新之助さんの浪曲舞踊、「俵星玄蕃」が素晴らしかったというので、昼の部が終わった後、時間を潰して夜の部のミニショーでの「俵星玄蕃」を見た。すごいものを見てしまった。

今まで見て来た「俵星玄蕃」は三波春夫の歌に合わせてふりをつけるもの。ところが新之助さんは全部ご自分で歌われ、そして振りもつけておられた。こんなの凡庸な役者には到底無理!見ることができて本当に良かった。これを見た後すぐに退出した。芝居もグランドショーも昼に見ていたので

芝居はいわゆる「放蕩息子の帰還」を扱ったもの。池田呉服座でも見ている。これについては別稿にしたい。 上にも書いたけれど、一代新之助さんは昔は森川長二郎とおっしゃって、当「森川劇団」の元座長さん。出奔されて幾星霜。この7月に7年ぶり?に復帰された。

いつ見ても新之助さんの芝居は決まっている。どんな端役で出てこられても(ほとんどがこのケースでがっかりですが)、その巧さで、いっぺんに座をさらってしまう。舞踊ショーにおいておや。女形であろうが立ちであろうが、ここまで上手い人を知らない。これは断言できる。自然体。かつ、てらいが全くない。一言で言えばアーティスティック。ここまでの人は今まで見て来た大衆演劇の役者さんにはいなかった。私のみならず、演劇専門の連れ合いもこれを保証してくれている。

この劇団は芝居が暗めなので、足が向きかねるのではあるけれど、新之助さんが出ているとなれば、なんとか見たいと心がはやる。選曲も抜群。昨晩の舞踊ショーのものは「河」。藤色の美しい着物で絶品の(悶絶ものの)舞踊を魅せてくれた。もう、ことばがない。見ていない方は絶対に見るべき。なんでも来年の初めには京橋にかかるとか?