yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

【囃子Labo vol.3】@京都府立文化芸術会館7月16日

京都の若手囃子方グループ—杉信太朗(笛 森田流)林 大和・林 大輝(小鼓 幸流)・渡部諭(大鼓 石井流)・前川光範(太鼓 金春流)—のワークショップだった。この方々、すでに一度は聞いているので、親しみがわく。とても楽しく、また有意義なひとときを過ごすことができた。プログラム(出演者が解説を交えながら進行)は以下。

★オープニング挨拶
★楽器解説・体験(小鼓・太鼓)
小鼓 林 大輝
太鼓 前川光範
★一調(小鼓) 「放下僧」
小鼓 林 大輝
謡  金剛龍謹
★一調(太鼓) 「船弁慶
太鼓 前川光範
謡  宇郄竜成
★居囃子 「翁」
小鼓 林 吉兵衛 林 大和 林 大輝 
笛  杉信太朗
大鼓 渡部 諭
太鼓 前川光範
謡  金剛龍謹 宇郄竜成
★居囃子 「獅子」
小鼓 林 大和
大鼓 渡部 諭
笛  杉信太朗
太鼓 前川光範
謡  金剛龍謹 宇郄竜成

グループの五人の若手囃子方の方たちに小鼓方、林 吉兵衛氏、金剛流シテ方、金剛龍謹氏と宇郄竜成氏のお二人(こちらも若手)が加わっての演奏。聞き応えがあった。

とくに居囃子の『翁』。小鼓が三人というイレギュラーな形態をとる。小鼓中心が頭。普段なら「頭」にはなれないはずのところ、最近『翁』を披かれたばかりの林大輝さんがお兄様、お父様を左右に従えて「頭」を務められた。立派だった。緊張されたでしょうね。

若手ばかりだけど、上級者にはない初々しさがあった。技量的にはもちろん名人と言われる人たちには及ばないのかもしれない。力をコントロールしながらも、やっぱり若い力が溢れていた。お囃子は能のシテ、ワキの演者に比べると地味。でもなくてはならないというか、舞台の出来を左右する大きな役目を担っている。それを選択するというところに、それぞれの演奏者の矜持が強く感じられる。応援したくなる。この日の参加者は定員の百人を超えていたかも。その人たちの応援する気持ちがひしひしと伝わってきた。

太鼓の前川光範さんの演奏には頻繁に出くわしている。華やかで力強い演奏。シテが狂い舞う場面でのあの乱拍子の中心にあったのが彼の太鼓だったことを思い出しながら、今回の演奏も聴いていた。彼が金春流と聞いて納得。あの大胆な響の中に気品があるのは、やっぱり金春だろうって思った。

謡の金剛龍謹さんと宇郄竜成さんは先日の金剛能楽堂での『半蔀』、『小鍛冶』演能で拝見している。みずみずしい舞だった。観世流の能会にはゆく機会が多いけど、金剛にはあまり縁がなかった。能五流のうち、関西に拠点を構える唯一の流派。金剛能楽堂も素晴らしい。

さらに、こういう若手の会があればできるだけ参加したいと改めて強く思った。普段には出場の機会があまりない方の生演奏が聴ける。大家の演奏にはない魅力がある。これは文楽にも言えること。