yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

能楽観世流「東京青嶂会」@国立能楽堂6月3日

味方玄さんの社中発表会だった。素晴らしい会であろうことは予測できた。午前10時に始まるというので、ホテルを1時間前に出て途中時間を潰し、10分前に到着。席も正面席を確保。社中の人間でもないのに厚かましいと思ったけど、貪り見たいという誘惑に勝てなかった。帰阪のフライトがあったので最後の能、『船弁慶』は見ることができなかったけど、午後5時過ぎまでべったりと堪能させていただいた。感謝!

前夜にこの国立能楽堂で能を見たのだけど、お高い席の割には良席ではなくがっかり。また舞台にも退屈した。せっかく素晴らしいお囃子方がうちそろっていたのに、残念。先月もそうだけど、正直なところ今まで見てきた東京の能、能演者にはあまりピンとこない。能になれ合っているというか、緊張感が薄いというか。そんな感じがしてしまう。味方玄さんは滋賀のご出身。とにかく素晴らしい。控えめなのに目立つ。演じる時、シテであれ地謡であれ緊張感がこちらにも伝わってくる。彼がシテを務めた舞台を初めて見たのは(当ブログ記事にはしていないけど)、今年1月の大津市伝統芸能会館でだった。『竹生島』を舞われた。よかった。券を譲ってくださった方に感謝した。

この日の彼の社中会には前日の能公演に出演された方々も出ておられた。この日の構成からゆくと、どうも前半に関西勢が、後半に関東勢が固まっていたように思う。味方玄という能役者に全国の能の演者が協力している図が見えた気がする。

社中の方々もそれぞれに一生懸命で、レベルも高かった。年齢も若め。だから仕舞いも謡もキレがいい。見ていて勉強になった。ありがたかった。

『吉野天人』、『清経』、『羽衣』、『船弁慶』と能が4本もあった。しかも囃子方はそれぞれ一流の方たち。よだれが出そうな面々。しかも地謡のほとんどに味方玄さんが出ておられる。「嬉しい、嬉しい!」って心で叫びながら見ほれて、聞き惚れていた。

『清経』のワキは宝生欣哉さん。小鼓は大倉源次郎さん、大鼓は亀井広忠さん、笛は一噌隆之さんというものすごい贅沢な演者が揃っていた。これについては別稿にする。