yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

明治の芝居小屋、康楽館

康楽館をWiki で当たると、以下の解説に出くわす。

康楽館(こうらくかん)は、秋田県鹿角郡小坂町にある小坂町立の芝居小屋。建物は国の重要文化財である。旧金毘羅大芝居(香川県仲多度郡琴平町)や永楽館(兵庫県豊岡市)とともに、日本最古級の劇場の一つとして知られる。

金比羅大芝居も永楽館も見ていないので、今回が初めての最古級の芝居小屋体験になる。熊本の八千代座は数年前に坂東玉三郎の舞踊公演で行ったけれど、この康楽館の方が古い。

国の重要文化財に指定されているところからもわかるように、貴重な建物とその内部。それを実際にこの目で確かめることができて、幸せだった。以下に写真を載せてる。ちょっと見るだけでも、以下に重要な小屋なのかが一目瞭然。

まず、康楽館を遠くに見ながら近づく。

やがて康楽館の前にくる。

まず、周辺の華やかな幟の群れに目が行く。すべて「下町かぶき組」のもの。

いよいよ御本尊の康楽館が!

内部。かなり早く到着したので、客席に人はまばら。立派な緞帳。
下手に本花道、上手に仮花道が見える。真ん中にも細い通路が。全部で3本の「花道」。ここを役者さんが行き交う。舞台の前に立っておられるのは、劇場スタッフの黒衣さん。行き届いたサービスが嬉しかった。

今度は上手から下手を見る。お客さんたちが徐々に到着。

舞台の後方、二階席を望む。

写真には撮れなかったけど、舞台下手に下座ようの御簾があった。また上手、下手の舞台上に御簾があった。つまり、歌舞伎の小屋の完璧な姿がそこにあった。感激。

芝居終演後のツアーに参加した。と言っても私一人。地下の周り舞台の盆の仕掛けにまず驚いた。2トンを人力で回すのだという。歌舞伎座なんかは全て電動になっているのに。でもそれが国宝が国宝たる所以かとも思った。