yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

『迷子札』(あるいは、『女天学堂』)劇団花吹雪@新開地劇場9月1日初日、夜の部

劇団花吹雪のお芝居で好きなものの一つ。2012年7月にアメリカの大学院時代の友人、Eliと見たのが直近。もう4年も前になるのだと感無量。全部で3回見ている。

花吹雪で好きなお芝居、あとは、『お祭り提灯』『お富与三郎』。全て喜劇。これらも記事にしているので、リンクしておく。

去年、梅田呉服座に乗った時に観客がかなり入れ替わっているように感じた。昨日の新開地でもそれを感じた。ぎゃあぎゃあ嬌声を発する人が減っていた。

先日東京の木馬館でたつみ演劇BOXの『梅川忠兵衛』を見た折に、隣に座られた方が「東京ではたつみさんのところと花吹雪が人気なんですよ」とおっしゃっておられた。そうでしょう、お芝居、いいですものね。上方芝居という点では同じ空気感だし。芝居にたつみ演劇BOXと共通したものが多いのは、大夫元の寿美英二さんが小泉のぼるさんのお弟子さんだったから?

このお芝居はたつみ演劇BOXの十八番。たつみ演劇BOXでも数回見ている。こちらが「本家」なのだろう。2014年10月に記事にしているので、リンクしておく。花吹雪版もプロットはほぼ同じ。

昨日の『迷子札』は、以前見たものとは若干違っていた。配役に入れ替えが。辰五郎役を京之介さん、天学堂役を春之丞さん。以前に見た時は女天学堂役の京之介さんの弾けぶりに笑えたけど、春之丞さんも負けていなかった。ハチャメチャ。要次郎役の伍代つかささんに無理やり伍代孝雄さんの「悪口」を言わせようとする。おかしい。つかささん、腕を上げておられました。立ち専門になられたんですね。

主人公の京之介さんも、ぐっと大人っぽく(?)なられて、それに比例して芝居がより上手くなっておられた。歌舞伎風の連ねは以前から決まっていたけど、今度はそれ以上。

春之丞さんは身体が本調子ではないとのこと。でもそこは根性でこの新開地劇場を乗り越えるとのこと。この気概!このところ大衆演劇界では身体の異変で困られる座長さんが多くなっている。でもくれぐれも無理されませんように。

口上で今月の演目、ゲスト情報が。恋川純さん、恋川純弥さん、伍代孝雄さん、伍代つかささんとのこと。日程発表もあったのだけど、控える暇がなかった。控えたのは22日のお芝居が『鶴八鶴次郎』であることのみ。芝居もイベントの類もできれば劇団のHP等で公表してほしい。こちら開店休業状態のよう。春之丞、京之介両座長はアメブロをしておられるので、ある程度の情報はそちらから入るんでしょうけどね。Twitterもあるようだけど、これを見る人は限られている。

<舞踊ショー>
曲名をアナウンスしてくださるので、とても助かる。

第一部
春之丞・愛之介・梁太郎 「上弦の月」

健之介  「名月赤城山」
最近は花吹雪の準座員さん?

京之介  「素浪人の唄」

春之丞  「コスモス 」

ラスト   「男の祭り酒」

第三部
群舞  「花よ咲き誇れ」

健之介   「恋」

京譽  「夜空」

春之丞・かおり・つかさ  「人生劇場」

京之介   「浮舟」

春之丞   「地上の星」
ブルーの衣装。素敵です。

梁太郎  「暁月夜」

愛之介  「月」
素晴らしい表現力!愛之介の芸達者ぶりはよくわかっていたけど、舞踊がすごいと思ったのは初めて。今まで見た「月」の中で一番。そういやちょっと前に尾上右近さんがご自分のブログに彼との2ショットをあげておられた。

つかさ   「中山道」

健之介  「浜千鳥情話」

京之介+新人さん二人(名前わかりません) 「夏うれしいね」

春之丞  「すいかずら」

京之介  「ごむたいな」

春・愛・梁  「はなむすめ」

英二   「河内の次郎長」

ラスト   「ずっこけ男道」
いかにも花吹雪!って感じの総舞踊。楽しかった!