yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

英国国民投票「離脱」に投票したことを後悔?

離脱と決まった後、その影響を見極めようとgoogleで必死で検索するイギリス人」というタイトルのWashington Postの記事に呆れると同時に悲壮さを感じた。

ポンドは下落の一途。ユーロもつられて下落。英国のみならず世界の株式市場が大混乱。「離脱」に投票した人がこれを予想できなかったなんて、信じられない。国民投票の問題点が浮き彫りになった。

「離脱」に投票しておきながら、今更その結果の重大さに驚くなんて、信じられない。すべての人間の一票が同じ重さであるという民主主義の限界を知らしめたこの国民投票。一票の重みを自覚しない人間、よく考えないでその時の感情に任せて投票する人間がいる以上、こういう結果が出ることは覚悟しなくてはならないのかも。

それにしても「今の政権を懲らしめてやれ」と『離脱』に投票。「まさか本当に離脱派が勝利するとは思っていなかった。再選挙があれば間違いなく『残留』に投票」なんて、CNNのニュース中、インタビューを受けた人が言っている。今になって後悔というのに、呆れる。ポピュリズムに淫した結果。離脱派に明確なヴィジョンがあったわけでもなさそう。離脱派が仮にでも政権をとれば、悲惨なことになるのは明白。

これって、デジャヴュ感が。2009年に民主党衆院選で勝利した時と同じ。それからの3年間は日本の政治史上最悪の結果を次々を出し、その極め付けが原発事故の処理だったのは、まだ記憶に新しい。

英国では再選挙を請願するという動きもあるよう。でもそれが再投票が実現するかは不明。不明だらけなので、マーケットは動揺し続けるだろう。ゴールドマン・サックスモルガン・スタンレーもロンドンに置いている欧州拠点を他に移すという。英国経済への打撃が効いてくる。となるとヨーロッパのみならず、日本を含め世界が景気後退に飲み込まれる。

「There Is a Small but Real Possibility That Brexit Will Never Happen」というささやかな機能に賭けた記事も。EUの50条に則って今後2年間EUとの交渉余地はある。確かに猶予はあるものの、その間の不確実性は消えない。EUとしては英国にさっさと出て行ってもらい、他の加盟国に不穏な影響が及ばないようにして欲しいというところだろう。