yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

「歴史を彩るヴァイオリニストたち」BS朝日再放送

3月6日に放映されたものの再放送。

最近この番組を見ていなかったので、たまたま見れてラッキーだった。佐渡さんの時はほぼ見ていたのに。昨年の10月、佐渡さんを引き継がれた五嶋龍さんが司会するのを見て、佐渡さんとは違った切り口なのが、面白いと思った

この「歴史を彩るヴァイオリニストたち」も前半を見逃してしまっている。ちょうど龍さんがお姉さまのみどりさんについて話された直後だったようで、残念。以下が番組サイトからの解説。

同じ作品が、演奏するアーティストによって違った表情を見せる。クラシック音楽の聴き方のひとつとして、こういった同曲異演の楽しみがあります。
 では、現在第一線で活躍するプロのヴァイオリニストたちは、往年の大ヴァイオリニストの演奏について、どう感じているのでしょうか。今回の「題名のない音楽会」では、徳永二男さん、三浦文彰さん、そして司会の五嶋龍さんの三人のヴァイオリニストたちが、「演奏の違い」について語ってくれました。徳永二男さんは長年NHK交響楽団コンサートマスターを務めていらっしゃいましたので、テレビを通してご存知の方も多いと思います。また、三浦文彰さんは大河ドラマ真田丸」のオープニングテーマで、ソロを演奏している若き俊英です。ちなみにお父さまの三浦章宏さんは現在東京フィルのコンサートマスターを務めていらっしゃいます。
 三浦文彰さんが憧れのヴァイオリニストとして挙げたのはナタン・ミルシテイン。品格と高雅さを感じさせる大家です。決して派手な人ではありませんので、若い奏者からこの名が挙がると「おお!」と思ってしまいますね。徳永二男さんが挙げたのはヤッシャ・ハイフェッツ。「技巧が高い」と呼ばれる名奏者は大勢いますが、そのなかでも別格なのがハイフェッツでしょう。龍さんはお姉さんの五嶋みどりさんの名を挙げていました。幼いころからいちばん身近なところに世界の「MIDORI」がいたわけですから、これは納得です。
 後半ではチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲をイヴリー・ギトリスとイツァーク・パールマンの演奏で聴き比べていただきました。ふたりの個性の違いを感じ取っていただけたでしょうか。濃厚で奔放なギトリスと、天衣無縫の流麗さを誇るパールマン。番組内ではほんの少しだけの演奏でしたが、もし機会があったら、全曲演奏を聴いてみてください。同じ曲でもこんなに違ったアプローチができるのかという驚きが待っているはずです。飯尾洋一(音楽ジャーナリスト)

徳永さんは、上の解説にあるように長くN響コンマスをしておられたので、「N響アワー」では常にお見かけした。でも三浦文彰さんは全く知らなかった。まだ22、3歳らしい。ネットでの情報は以下。

2009年10月、ハノーファー国際コンクールにて史上最年少(16歳)で優勝。同時に、聴衆賞、音楽評論家賞も受賞。地元紙では「確かな技術と、印象的なヴィルトゥオーゾ性あふれる心温まる演奏は、国際審査員や音楽評論家の評価を得るにとどまらず、聴衆の心をもつかんだ」と賞賛した。また、The Strad誌は、「驚くべきその演奏はハノーファー国際コンクールのすべてを吸い取った」と評した。

この三浦さん、師匠(?)の徳永さんと「二台のヴァイオリンの為の二重奏曲」を弾かれた。徳永さんはヴィオラで。そのあと三人でヴィヴァルディの「二つのヴァイオリンのための協奏曲」を演奏された。三人が一緒になるのは初めてのことだったようだけど、息がぴったり合っているところを魅せてくれた。一人ひとりの音はきっと個性的なんだろうけど、合奏なので、それをいかに制御しつつ、一台の時より増幅させた魅力を出せるかが問題なんだろう。演奏しながら龍さんが三浦さんに気遣っておられるのが、印象的だった。

解説にあるイヴリー・ギトリスのヴァイオリンは聴いたことがない。徳永さんによるとギトリスの演奏はかなり個性的で「教室」で教える類のものではないとのこと。パールマンは来日した時に聴いた。多分10年以上前だったと思う。甘い音色が際立っていて、ちょうど同じ頃に来日公演を聴いたギドン・クレーメルの演奏とのあまりにもの違いに驚いた記憶が蘇ってきた。

五嶋龍さんになってからの「題名のない音楽会」が佐渡さんの頃とは企画が大幅に変わっているのに、改めて思い至った。日曜日の朝を忘れないようにしなくては。