yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

「白龍祭り」一竜座@木川劇場2月19日昼の部

「白龍祭り」、白龍さんが「いやというほど」お芝居、舞踊に出られるとのことで、期待度マックスで出かけた。お芝居は『追われ行く女』だった。この芝居は、同タイトルで先月「劇団悠」でも観ている。またタイトルは違ったけど他のいくつかの劇団でも観ている。

大和郡山が舞台。大阪の飛田新地で女郎をしていたお千代(白龍)が5年ぶりに故郷に帰ってきたところからドラマは始まる。お千代が女郎稼業をしていたこと知った村人は、きわめて冷たい。千代の弟の一郎(光志)に向かっては、露骨に嫌がらせを云う始末。一郎とその妻(そあら)は針の筵に座っている心地。

お千代の父(獅童)は温かくお千代を迎える。また、秘かにお千代に恋心を抱いていた国やん(龍磨)という知恵おくれの青年も、お千代の帰郷を喜ぶ。国やんに「告白」されたお千代。彼と所帯を持つ事に同意。喜び勇んで国やんは二人の新しい「門出」の準備をしに帰宅。

一郎と妻が野良仕事から帰ってくる。持ち帰った高価な土産を一郎とその妻に拒否されたお千代、悲しむ。そこへやって来たのが村の要人の息子(徳太郎)と娘(きあら)。親の二百万円の借金を返すために、娘は飛田に売られることになったと話す。それを聞いたお千代、飛田に売られることだけはなんとか止めさせたいと、手持ちの二百万円の金を息子に渡す。この場での白龍さん、いかに女郎生活が悲惨なものかを克明に語る。観客席からはすすり泣きの声が。

ここで父親が初めてお千代が飛田に行くことになった、その理由を語る。弟の一郎の病を治す費用を捻出するためだった。悔いた一郎とその妻はお千代に謝る。また例の「飛田に売られる」というのは、一郎たちに猛省を促すための芝居だったことがわかる。そこにやって来たのが、首から鍋、釜をぶらさげた国やん。お千代と二人で所帯を持つのだという。大阪へ旅立つ二人。先ほどの二百万円も彼らの門出への餞別として返された。

<舞踊ショー>

スマホの電池切れで、記録できず。白龍さんのみ。間違いあればご容赦。

のっけからの白龍・徳太郎の親子相舞踊が素晴らしかった。  

相舞踊  「北の蛍」
徳太郎さんが女形、白龍さんが立ち。真紅の着物。「道行き」を哀しくも美しい舞。

白龍  立ち  「祝い酒」
舞踊の名手だと納得。しびれるほどの抑えた色気。

白龍  女形  「木遣りくづし」
目も覚めんばかりの白の着物が美しい。

ラスト  「女鬼龍院」
鉄火な女が色っぽい。こういうアンドロジナスな雰囲気もぴったり。

お芝居での女形、もう脱帽。頭のてっぺんからつま先までが完全に「女」、それも理想形としての女。芝居の上手さにも唸ります。観客が完全に白龍ベースに巻き込まれていた。彼が世界の中心に「在る」という感じ。

こと程作用に舞踊もすばらしかった。所作の美しさ、的確さ、ことばがない。どこまでも「きちんとした」舞踊。だからちょっと外すと、それが猛烈な色気になる。「どうしても白龍さんでなくては」という濃いファンがいっぱいいるのも頷ける。