yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

『男一匹五尺の鯉』劇団HIRYU千秋楽@御所羅い舞座12月20日昼の部

芝居のタイトルからして『幡随院長兵衛』(歌舞伎では『幡随長兵衛』)の「もどき」と判る。実際は「放蕩息子の帰還」モチーフとのハイブリッドだった。放蕩息子の帰還のモチーフは大衆演劇の十八番とでもいうべきモチーフの一つ。その下地に「幡随院長兵衛」を組み込んでいる。

「放蕩息子の帰還」モチーフの主役は、放蕩息子の伊太郎(春之介)。舞台は料亭川瀬。川瀬の主人で伊太郎の父を小寅丸さん。川瀬の娘で芸者のお葉をあさりさん。川瀬の板前で、お葉の許嫁になる長吉を大和さん。第一場は家を飛び出したまま、三年間も留守にしていた伊太郎が帰ってくるところから始まる。ここでの伊太郎=春之介と父=小寅丸の掛け合いがおかしかった。ミニショーでの春之介さんの「アンパンマン」着物とその踊りに、クレームをつける小寅丸氏。踊りの真似をしながら、「あれは、なんだ!」って。「なにが座長だ、もうやってられない」って言うのも、オカシイ。最後に、「こんな踊りでも、座長さん必要なんだ」とヘンに「納得」する。

そこにお葉を気に入った旗本の本庄(飛龍)が絡む。この殿様、とてつもなく内気という設定。告白するのが恥ずかしいので、友人のジャポニカ氏(大輔)を伴って、川瀬を訪問。自身の思いをジャポニカ氏に代弁させる。お葉を身請けしようとしていたのだけど、当然ながら上手くゆかない。ここでの珍妙なやりとりにお腹を抱えて笑いました。「LINE友はいっぱいいるんだけど、友だちがいないの」と宣って、ずっとスマホをいじっている。場内、沸いていました。おまけに化粧が志村のバカ殿も顔負けのぶっとびぶり。対峙した小寅丸さん、あさりさん、笑いを堪えるのが大変。スマホついでに、あさりさんとの2ショットまで撮る飛龍総長。

この殿さま、伊太郎に啖呵を切られて、一応その場は引き下がる。でも後刻、伊太郎に呼び出し状が。ここから『幡随院長兵衛』のもどきになる。呼び出しを受けた伊太郎、羽織袴に着替えて、水野ならぬ、本庄の屋敷に出向く。鎗を持って出迎える水野ならぬ本庄。それを爺(三之介)に制止される。ただ、爺がひっこむとまたもや、伊太郎に迫る。攻撃は鎗ではなく、おかしな言動で。あとはやりたい放題の暴走。ギャク連発。残念ながらテレビをほとんどみない私には、ちんぷんかんぷん。どこで収拾をつけるのか、どう収めるのか、たぶんご本人も分からなかったのでは。毎回替わっているのかも。これで時間大幅超過。ここではとりあえず(?)男の友人、つまりジャポニカへの秘めた鯉ならぬ恋を告白、「わたし、この線で行くワ」とオチをつけた総長。

<舞踊ショー>
第一部
群舞  「どさゆさラッセラ」

大輔  「かげろう」

春之介  「古い女」  
着物にアンパンマンが!

客席に降りて。

小寅丸   「?恋歌」
ほれぼれする扇さばき! 


ラスト   「漁歌」

第三部
群舞  「八木節一代」

春之介  「兎のコン」
ノリノリ、弾けた春之介さん。 

小寅丸 「ロミオとシンデレラ」
小寅丸さんの選曲はいつも斬新。これもそう。初音ミクですからね。大衆演劇界で最も過激に先を行っている。可愛いのに妖艶。不思議なひと。



春之介  「ちょっといい女」

明日香  「じょんがら別れ歌」

あさり・大和  「恋霞 」
あさりさんの粋さ。まるでお富です。となると、大和さんは与三郎?


大輔   「雪深深」

小寅丸   「ナミダグサ」 
大好きな歌。これも感性が光る。

春之介  「友禅ながし」

大和   「生きとし生ける物へ」
これも好きな歌。

あさり  「花の時愛の時」
歌にぴったりの花のように美しいあさりさん。

春之介  「空に刺さった三日月」
これも好きな歌。春之介さんの舞踊、歌詞の倦怠感がよく出ていた。

三之介  「人生半ば夢半ば」

春之介・小寅丸 「ひとひらの花」、「林檎華憐歌」 
選曲と振付けはたぶん小寅丸さん。

アンコール   「バブル」