yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

ロンドンは人種のるつぼ

以前にも感じたけれど、NYなみに、あるいはそれ以上にロンドンはいろいろな人種が混在している。いわゆる「白人」が少ない。黒人、中東系、インド系、そしてアジア系のごった煮。中東系が多い。今回のテロと合わせて考えるとなにか不思議な感じ。パリも似たようなものだと思われるけど、ここ数年の間にパリに一週間を超えて滞在したことがないので断定はできない。英、仏、独、伊の大都市はだいたいこんな感じかも。アメリカはその点NYを除くとこんな多種の人種が混在してはいないように思う。私がペン大でいた学科はもともと “Asian and Middle Eastern Studies” と言っていたくらいだったので(現在は分かれたけど)、中東系の研究者、学生が多かった。でも彼らはアジア系に比べると少数派。フィラデルフィアの街でも中東系はあまり見かけなかった。ヨーロッパの大都市、とくにロンドン、パリの「特殊性」を強く感じる。

日本であるいは日本人が考えるほど、中東系への差別は日常的にそう感じられないところに、アメリカとの共通点を強く感じる。これは自分自身への「戒め」も込めて。やっぱり私も日本に居るのが長くなると、なにか島国的思い込みのようなものにまとめられていたんだなと思う。「9.11」の直後だって、差別的な言動は日常生活の中ではみられなかった。あらためて、日本でいることの平穏さと、その平穏の向こうにみえる危うさに思いをはせてしまう。

それにしても人々のこの慌ただしさ!日本ではけっこうイライラ族の私でも、ついて行けないほど。これって、やっぱりアングロサクソン。アメリカ人のせっかちぶりを彷彿させる。こういうの好きだけど。どの瞬間も緊張、闘争している感じ。「生きてる!」って実感させられる。

とかなんとか言いながら、体調の悪さが今一つ快復せず困っている。今日も午後3時過ぎまで部屋で寝ていた。本当はウェストエンドで芝居を観るはずが、中止。情けない。明日は朝10時にロンドン目抜き通りにあるウェストミンスター大学で開催されるポップカルチャー学会に出向かなければ。発表は翌土曜日なので、明日はじっくりとパネルを聴いて刺戟を受けるつもり。今まで第一日目に発表ということが多かったので、その次の日からは街に出て「遊んで」いた。今回はまじめにやれということなんだろう。90を超える発表。面白いものが目白押し。芝居をみるより今の私には得るものが多いはず。

このホテルのWiFiが遅い上にたびたび止まり、困りもの。ひやひやしながらネットに付き合うのは久しぶり。