yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

『ふたつの顔』たつみ演劇BOX@新開地劇場9月2日夜の部

遅刻してお芝居から。『二つの顔』は以前にたつみ演劇BOXでも、「のぼる會」の他劇団でも観たことがある。たつみ座長が口上でおっしゃっておられたように、『鬼平犯科帳』中の『熊五郎の顔』がソース。

私は2012年、池波正太郎のエッセイがきっかけで彼の随筆、小説にはまり、『鬼平犯科帳』と『剣客商売』シリーズはすべて読んだ。彼の随筆集もほぼ読んだと思う。ついでに『鬼平犯科帳』のDVDも揃えた(2012年のことで、このブログ記事にもしている)。

だから『熊五郎の顔』は映像でも観ている。このテレビシリーズはとてもよく出来ていた。歌舞伎界からは鬼平役に吉右衛門が。他に三津五郎や現中車も出ている。池波のホームグラウンドというべき新国劇の役者たちがもっとも多く出ているのは当然だろう。

テレビ映像をご覧になった小泉のぼるさんがご自分の劇団に合うように書き改められたのが、この作品なんだろう。それをさらにアレンジしたのがたつみ版。たつみさんは口上で作品の成り立ちを詳しくおっしゃるので、助かる。由来もどのように採り入れられたのか、どう変えて来たのかといったことが分かると、興味も増す。今の私の関心がその辺りにあるので、特に興味深い。たつみさんの場合、原型を残しながらかなり改変していることが多い。役者の数、力量に制限がある大衆演劇の劇団では、それも必然だろう。

詳しい筋は割愛する。