yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

オペラ 『金閣寺』が12月に神奈川県民ホールで上演される!

12月5日(土)と6日(日)、二公演のみ。

以下、公演チラシ。


もちろん原作は三島由紀夫。クラウス・H・ヘンネベルク台本、黛敏郎作曲。全3幕でドイツ語上演・日本語字幕付の上演。松竹歌舞伎サイトに笑三郎さんが所作指導をするとあり、この公演を知った。さっそくチケットを確保した。一階前から6列目の良席。見逃さず、ラッキーだった。知るのがもっと遅かったら後列席しか残っていなかっただろう。

ネット検索をかけたら、「ClassicMusic.jp」のサイトに「解説」があった。それが以下。引用させていただく。

ベルリン・ドイツ・オペラの委嘱により1976年に初演された、故・黛敏郎作曲の名オペラ『金閣寺』が、今年12月に上演されることが決まった。

三島由紀夫原作の同名小説を原作としたオペラで、まさに日本から世界へ発信したオペラとして現在まで語り継がれている名作。今回、神奈川県民ホールが開館40周年行事として、日本トップクラスのソリスト陣を起用し、本格上演する。

同じく黛氏の代表作である『涅槃交響曲』の名演が記憶に新しい下野竜也が指揮を務め、ドイツの第一線で活躍し日本で新たなスタートをきったバリトンの小森輝彦、邦人作品の評価も高いバリトンの黒田博など、重厚な面々。また、高田正人、三戸大久、与那城敬、鈴木准、谷口睦美ら、若手実力派の名も連なる。

名作の久々の上演に、期待が高まる。

【指揮】下野 竜也 【演出】田尾下 哲
【照明】沢田 祐二 【装置】幹子 S.マックアダムス 【衣裳】半田 悦子
【出演】溝口:小森 輝彦/宮本 益光(バリトン) ※溝口役のみダブルキャスト出演日未定
父 :黒田 博(バリトン)  若い男:高田 正人(テノール)
母 :飯田 みち代(ソプラノ)  道詮 :三戸 大久(バス)
鶴川:与那城 敬(バリトン)  柏木 :鈴木 准(テノール)
女 :吉原 圭子(ソプラノ)  有為子:嘉目 真木子 (ソプラノ)
娼婦:谷口 睦美(メゾソプラノ)

黛敏郎が『金閣寺』を作曲し、それが岩城宏之指揮で上演されたのは知っていたが、実際に観たことがなかったので、ほんとうにうれしい。初演が1976年とのこと。実に40年経過していることになる。パリを訪ねた三島。そのとき彼を案内したのが黛敏郎。その黛が三島没後わずか6年でこの作品を出したことになる。ベルリンオペラの依頼でなかったら、作曲しなかったかもしれない。彼の複雑な想いを反映したオペラ曲になっていることだろう。

もとの版と違い、今回はオール邦人キャスト。それもみどころのひとつ。日本人が西洋のオペラに出演すると、なんか違和感がある。そしてその逆も真なり。『蝶々夫人』なんてその最たる例。去年観たMETの『マダム・バタフライ』もいろんなところに「あれっ?」と鼻白むところがあったもの。

12月なんて、ずいぶん先。「これが10月とかだったらいいのに」なんて、勝手なことを思っている。