yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

トロンボーンコンサート@兵庫県立芸術文化センター8月5日

芸文センターの「ワンコインコンサート」、申し込もうとしても、たいていは即満杯で、席がとれるなんてことがなかったので、ずいぶん前にあきらめていた。でも昨日は友人が確保してくれていた。クラッシックのコンサート、バレエ公演では何回も来ていたのに、新人登竜門的な「ワンコイン」は初めて。期待して出かけた。

音楽監督の佐渡裕さん肝いりのPAC(専属オーケストラ)のメンバーだった人たちで構成された今回のコンサート。トロンボーン奏者の辻姫子さん、エドワード・ヒルトンさんが主になったもの。前半部のトロンボーンのソロ演奏のピアノ伴奏をしたのは佐竹祐介さん。後半部はトランペット奏者のハラルド・ナエスさん、林辰則さん、そしてホルン奏者の青木宏朗さんが加わった。ヒルトンさんはそういえばオケで演奏されているのをみたことがある。背がとても高く、いやでも目立っていたから。他の方々もコンサートのオケにおられたのだろうけど、記憶にない。

トロンボーンという楽器そのものに、コンサートで注目が集まることはまれだろう。トランペットには「受難曲」などでけっこう目立つ場面はあるけど。バイオリンなどに比べるとずっと地味。それを抽出し、一つの完成体としてみせるなんて、試みとしてはとてもおもしろい。しかも辻姫子さん、エドワード・ヒルトンさんお二方ともに若い。これからのクラッシック音楽界を担って行く若手のひとりだろう。

使った曲の作曲家もあまり馴染みのない人ばかり。でも感激したのがあの東北大震災に心痛めたフェルヘルストという作曲家の曲、「A Song For Japan」だった。これは五重奏で演奏された。レクイエムほど重々しくはなかったけど、それでも亡くなった方々への鎮魂の想いは伝わってきた。

アンコールはサービス満点。なんと!「六甲おろし」。会場の人たちも手拍子をとって、大いに盛り上がった。

感じたのは、トロンボーン等のブラスはやっぱりジャズが似合っているということ。モダンなんですよね。弦楽器に比べると。去年12月にベルリンで聞いたベルリンフィルのクリスマスコンサートを思いだしてしまった。これはブラスのコンサートで、全編ポップスだった。