yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

「羽生苦悩の140日 銀でも『自分褒めたい』

このタイトルは日刊スポーツ紙2015年3月29日の紙面から。

「負けて悔しい。いろいろなことを言うと、自分の気持ちを伝えきれないので、その一言です」。このひとことにどれほどの想いがこめられていることか。
 
羽生結弦選手を襲った数々の試練。そのひとつひとつがフィギュア選手として苛酷極まりないもの。昨年11月8日の上海会場での中国選手との激突。年末には下腹部の痛みが「尿膜管遺残症」と診断され、緊急手術を受けた。日刊スポーツ紙でも日経でも手術の際縫合した糸がのこっていて、そこにテープを貼っているとのこと。そういえば激突時の顎下の傷にもテープが。入院療養後にした練習最中、右足首を捻挫、そこには今もテーピングが。

『日刊スポーツ』の記者の「万全には程遠く戦い抜いたことを今、誇りに思う」に深く同意。以下その記事。

大会前の練習は1日1〜2時間、週3日ほど。ジャンプの鍵を握る下腹部に力が入らず、本来の高さや回転速度に足りないのも無理なかった。それでも、最後まで踏ん張った。
 激突の後遺症の不安も尽きない。腹部の異常は、激突から約1カ月後。医者は関連性はないとしたが、関係者は「また何か出るか不安」と話す。頭部も含め、今後は定期的なMRI検査を受けるという。
(中略)
五輪王者が翌シーズンを戦うことすら、近年まれだった。引退か休養が通例。五輪→翌年の世界選手権と優勝すれば42年ぶりの快挙だった。負けた相手は練習仲間のフェルナンデス。負けず嫌いの心にも火が付く。苦難の道の先に栄光があると信じ、歩む。

オリンピック金メダリストということで、昨年末からの彼の苦悩と苦難をスルーし、金がとれなかったことを見出しにしている紙面が多いらしい。とんでもない無神経振り。日刊スポーツ、それに私がたまたま読んだ日経の記事はそうでななく、上のような論調だった。

動静がわからなかった三ヶ月間は不安でたまらなかった。だから世界選手権に出場、「元気に」ショートとフリーをこなしてくれただけでも、ホント神さまに感謝したい心持ち。その上、彼の不屈の精神をみれたことで、逆にこちらがどれほど励まされ、勇気づけられたことか!「羽生結弦が魂を燃やしている」それだけで、うれしい。あの爛々と輝く目を見れたことが、たまらなくうれしい。

今回の大会で大きくて抱えきれないほどのギフトを、彼は私たちに与えてくれた。感謝しても感謝しきれない。この後午後7時からExhibition。待ちに待ったアーティスト羽生結弦の演技がみられる。肩の力を抜いて、思う存分楽みましょう。