yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

8月の歌舞伎、文楽観劇予定

海老蔵の「ABKAI」公演チケット、6日公演分を取っていたのだけれど、4日から始まるドイツ語講習を受けるかもしれないと思い、オケピに出した。少し値段を下げたので、行って下さる方がみつかった。やれやれ。ドイツ語講座の方は結局とりやめた。でも、東京に行くのを8月下旬にしたので、これでよかった。

歌舞伎座の歌舞伎は8月は三部構成になっているが、23、24日と2日間かけて全部を観てくる予定。いちばん楽しみなのは第一部の谷崎潤一郎作、武智鉄二演出の『恐怖時代』。この舞台は斎藤雅文さんが実際の演出をする。松竹のサイトでは「愛欲と権勢欲が交錯する醜くも美しい舞台になっています。久しぶりとなる歌舞伎での上演にご期待ください」と解説されている。武智「伝説の演出」がどんなものかの一端が分かるだろう(と強く、強く望む)。演出家としての武智のすごさを実際に「体験」する機会がなかったので、これは絶好のチャンス。企画としては革新的。武智の「作品」が歌舞伎座に上がるなんて、彼の存命中、特に後半生には考えられなかったのでは。

武智はもっと評価されていい。ほとんど無視された状態が長く続いているのが口惜しい。2010年に森彰英著『武智鉄二という藝術 あまりにコンテンポラリーな』が出版されている。とはいえ、やっぱり武智はマイナーなままだろう。でも時代は到来していると感じる。

第二部では『たぬき』。第三部は『怪談乳房榎』。勘九郎のNY公演の凱旋記念だとのこと。NYの評価がどうだったのかは知らないけれど、勘九郎がどこまでエロティシズムに耽溺しているかを確認できるかも。

文楽公演、1日に第二部、『平家女護島』、『鑓の権三重帷子』を、4日に第三部『女殺油地獄』を観る予定。そういえば、先日源大夫さん引退のニュース記事を読んだ。残念。でも体力的に無理だなと思うことが何回かあり、仕方ないだろう。ご子息の藤蔵さんは最近は呂勢大夫さんと組むことが多いような。どちらかというと華やかな呂勢さんの語りに藤蔵さんの重厚な力強い三味線という組み合わせは相性ぴったり。今回は『鎗の権三』での共演。