yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

天神祭花火

きらびやかな、浪花の夏を彩るに相応しい花火だった!ぞんぶんに堪能した。

恥ずかしながら天神祭について、最近までほとんど知らなかった。何年か前に職場の同僚二人と桜満開の川縁を逍遥していた折、天神祭のときにはその川に飾り立てた舟が行き交い、花火もあがるのだと教えていただいた。それが大阪の夏の風物詩の一つだとも聞いた。そのお二人とも大阪の方だった。大学は京都だったので、それに親類も京都にいたので、祇園祭には多少の馴染みがあったけど、大阪の祭りについて知らなかったなんて、なんという迂闊。私の出身地神戸にも「神戸祭り」という祭りの類いはあるけれど、歴史が違う。

さすが大阪(大坂)。大阪には「大阪三大祭り」があり、天神祭はそのひとつだなんて、あらためて大阪の歴史の重みを認識させられた。そういや、あの『夏祭浪花鑑』は住吉祭が背景になっている。それすらも「そうだったんだ」なんて今頃気づく迂闊さ。

今宵初めて天神祭に「参加」することができた。といっても川縁の帝国ホテルの三階から花火を見物しただけなんだけど。元同僚の友人がそれも元同僚の先生と私とを「招待」してくれたおかげ。ブッフェの食事をしながら、特等席から川の上に上がる花火を思う存分見物できた。川沿いにはものすごい数の見物人。この暑さ、地上からの見物ならパスだったけど、冷房の効いたラウンジからの花火見物だなんて、こんなありがたい経験はない。

ホテルの三階からは木立が邪魔で行き交う飾り立てた舟はよく見えなかったけど、それでも垣間見える舟の様子は伝統を感じさせる豪華さだった。いつかあの舟に乗ってみたいなんて思った。元同僚の友人は何度か乗っている。ウラヤマシイ。まあ、いつかお金持ちになった あかつきに(永遠にないような気もするけど)。文楽の舟も出るという。水都大阪ならではの祭りなんですよね。

あっけなくほんの一瞬で燃え尽き、消える花火。潜在意識に強く訴えてくるものがある。一人で観るのはきついだろう。フィラデルフィアでも7月4日の独立記念日には花火を盛大に上げる。フィラデルフィアにいるころは人と一緒にみた。そのひとつひとつを鮮明に覚えている。最後に花火をみたのは、フィラデルフィア対岸のニュージャージ州カムデンからだったなと思いだした。だからほんとうに久しぶり。友人に感謝。