yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

センチメンタル・ジャーニー@京都 & イノダコーヒー

そろそろお彼岸、京都の西大谷に祖父の墓があるので、その墓参りに行ってきた。大雨のせいもあってまだ沿道には出店もなく、墓参の人も少なくて助かった。祖父は滋賀の出で、京都にも親戚が大勢いた。長らく東映時代劇で「悪役」を専売特許にしていた遠藤太津朗(去年7月に亡くなった)は親戚になる。祇園に向かう四条通りに昔ながらの店が軒を連ねているが、その一軒が親戚で、「みずしま」という時代屋骨董品屋)だったのだが、とっくに店を畳んだ。今は店替えで小間物屋になっている。この祖父の弟の家は五条にあったのだが、どの辺りだったのか、親戚付き合いをしていない今は分らない。たしか、お菓子の生姜板、豆板を製造、販売していたと記憶している。そこの息子の一人が遠藤太津朗だったことになる。まだ私が小学校に上がる前に、その五条の家の二階から祇園祭りの山鉾巡行をみた。それがどんなものだったか、記憶が定かではないのだが、その家の人たち、とくに女性たちにとても親切にしてもらったことは、鮮明に覚えている。きれいなお姉さんたちだった。それは自分の母親とはまったくちがった華やぎを纏った人たちに思えた。とくにその「京都弁」が強烈に印象に残っている。

大学も京都だったのに、その頃は親戚と近しくするという意識がなくて、結局今の今まで往来はまったくない。あのお姉さんたち、今頃どうしておられるのだろう。

墓参りの帰りに四条烏丸の大丸の地下にあるイノダコーヒーで遅いお昼を食べた。ここは墓参の折によく利用する。本当は池波正太郎のお気に入りの三条のイノダコーヒー本店に行きたかったのだけど。いずれにしても本店は昔、院生の頃、本店近所のYMCAで小中学生に英語を教えるアルバイトをしていたので、ときどき行った。だから池波のいう雰囲気はある程度分っているつもりである。客が独特なのだ。その点、四条店の方は地元以外の客も入っていて、本店とはかなり雰囲気が違う。コーヒーの味は変らないけど。このコーヒー、最初から砂糖とミルクが入ってサーブされる。ビター気味のコーヒーに砂糖、ミルクが入るとかなり濃厚な味になる。それがまた良い。クセになる味である。だから固定ファンがついているのだろう。