yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

「日本酒餐昧うつつよ」2月26日

グルメというわけでもないので、レストランの類いをブログ記事にするのは好きではない。前回記事にした阪急御影駅前の「蕎麦ふくあかり」以降は控えてきた。先々月、池波正太郎さんの足跡をたどって、東京に行った折にもいくつか彼が紹介していた店で食事をしたが、記事にはしなかった。

「日本酒餐昧うつつよ」はたまたま「食べログ」で検索してみつけた。同僚の先生と元同僚の三人んで食事をすることになり、どこか日本料理のおいしいところということで、探し当てたのだ。いつもは同僚の先生紹介の北浜にある有名なフレンチの店(同僚の先生の義理の弟さんがオーナーシェフ)で食事をするのだが、今回は少し目先の替わった所ということで、こちらにした。

予約を入れた際、「日本酒を呑まれますか」と聞かれた。それで改めて、「日本酒」に拘りのある料理屋だと認識した。実際はその認識を超えるほどの、すばらしい、そして多種多様な日本酒を提供していた。料理もすばらしかったが、それ以上にお酒がよかった。日本酒なんて、ふだんあまり口にすることはないのだが、今回あらためてその奥の深さに感激した。

お酒は北から南まで各都道府県ごとにリストアップされている。しかも、
料理に合わせて、サービスの方が相応しいお酒を紹介してくれるので、当たり外れの心配もない。まさに料理にどんぴしゃなお酒を呑めるのは、このうえもなくしあわせ。

料理はあえてコースにせずに、ひとつひとつ様子をみながら注文した。それでもけっこういろいろ注文し、最後はお腹一杯だったのだが、一人当たり5000円強というのは、実に良心的。日本酒も堪能できて、あらためて日本酒の実力を認識させられた。これだけの「成果」があって、この値段とは。大阪はやっぱりすごい。まさにグルメの聖地である。次回サンフランシスコ在住の超グルメの友人が来阪したおりには、ぜひともこの店に引っぱって行こうと考えている。

調理場のスタッフも、サーブしてくれる女性もみんな若い!おそらく30歳未満?それもとても居心地の良さにつながっていたのかもしれない。大きなテーブルが3つあったが、その一つがNHKのアナウンサーとその連れで埋まっていた。でも全体としてはこじんまりで、非常にコージーな空間を演出していた。そしてなによりもオシャレ!!だった。店の造りはポストモダン、サービスは古典的、味はモダンとクラッシックとの融合態だった。お酒はもちろん!クラシック。それも筋金入り。でもそれでいてどこかジャンルを突き抜けた新しさも感じさせた。店のコンセプトがお酒、料理にもれなく徹底されていて、押し付けがましいというのではなく、それでいてしっかりと自己主張していて、あらためてそれに感心させられた。ホント、ミシュランの評価を待つまでもなく、大阪の味は「世界一」です。実質上も審美的にも。こんなの味わったら、他国に行けないじゃないですか。