yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

オックスフォード大学での発表準備

9月末にオックスフォード大学で発表をするのだが、テーマが“Representations of teenage life and teen culture”(ヤングアダルトカルチャー)なので、以前から温めていた『NANA』をもとにペーパーを書いている。発表原稿の締めが6月末だったのに、それを大幅に超えて7月10日に1600語程度のものをやっと送った。いずれジャーナルになるので、もっと伸ばして3000語弱にするつもりである。その引き伸ばし作業がなかなか進まない。授業は明日までだし、その上、勤務先ではランゲージ・プログラムの再編成等の課題を抱えている。ここ数年、やってもムダという思いもあって、あまり気をいれてやっていなかった。だいたい教師というのは「一国一城の主」という習性が身についてしまっているので、自身のやり方、つまり教授法(なんていえるほどの代物でなくても)を変えることには抵抗がある。それを無理強いし、そしてその結果を確認しなくてはならない役目は私にはつくづく向かないと思う。成果が上がらないのをみせつけられると、怒りを通り越して、虚無感に襲われる。

もう一本ペーパーをあげたのだが、それも元々あった原稿を引き延ばし、修正する作業をほどこしたもので、つい4日前にやっとドラフトをジャーナルの編集者に送った。この原稿は4年前に英国、カーディフ大学で発表したものを元にしている。押井守の『Ghost in the Shell』 についてのものである。ネット公開されているこの発表のアブストラクトがあるアメリカのあるジャーナルの編集者の目にとまって、論文を欲しいといってきたのだ。

休み中もいろいろ行事が入っているので、海外の発表もよほど時期を考えないと行きづらい。年々これがひどくなっているのだが、そうなるとアメリカの大学のように年俸は休みを除く9ヶ月分、そのかわり3ヶ月間の(完全な)休み中は何をしようと自由といった契約の方が好ましく思える。サバティカルも定期的にとれるので、研究のめどが立てやすい。

愚痴をいっても仕方がない。嫌なら辞めればいいのだから。

そういえばまだ英国行きの飛行機の切符も買っていない。2ヶ月をきったので早急に手配しなくては。宿泊所は大学寮なので、学会がとってくれている。問題はせっかくヨーロッパに行くのだから、発表(9月25日から28日までのどれか)前にどこか別の国を回ってくるか、それともロンドンでしばらくいて、芝居をいくつか観てくるかということである。何年か前と違って最近は体力の衰え著しく、荷物を持ってあちこち移動というのに億劫になっている。となるとロンドンということになる。そういえばロンドンにステイするのは十何年かぶり。やっぱり一点集中でいこうかなと、思い始めている。知らない国を回るというのはストレスもかかるだろうから、学会発表等のない気楽な旅の折にする方がいいかも。