yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

映画『イングリッシュマン・イン・ニューヨーク』@「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭2009」

クエンティン・クリスプのことを昨日記事に書いたのだが、ネット検索をかけて彼のことはすでにスティングのEnglishman in New York で日本に紹介されていたことが分かった。だから一般にもある程度は知られるようになってきているのだろう。もっとおどろいたのは、「第18回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭 2009」でこの同タイトルの映画がブリティッシュカウンシルの後援で上演されていたことだった!「ウソ!」とさけんでしまった。長生きはするものですね。

そもそも迂闊なことに「レズビアン&ゲイ映画祭」なるものが日本で開催されること自体がおどろきだった。アメリカではいろいろなところでこういう映画祭が、あるいは上演会が行われている。私のいたペン大のキャンパスでも、またダウンタウンの映画館でもこういう催しはあった。でもそれもゲイ人口のある程度ある大都会に限られている。日本よりもずっと「ホモフォビア」とよばれる同性愛嫌悪者の多いアメリカ(これを代表するのが共和党の一部の大統領候補者)では、妨害、暴行を受けるケースもあってなかなか叶わないのが実情である。

この映画自体を観ていないのだが、2009年ベルリン国際映画祭・特別テディ賞 を取ったくらいなので、面白い映画なのは間違いない。ブログも数本立っている。帰国したらアマゾンに注文するつもりである。

「レズビアン&ゲイ映画」の上演会はボストンのものに2回行ったことがある。当時プロビデンスに住んでいたのだが、プロビデンスではそういう催しはなかった。もっとも住んでいたアパートの上の階はゲイのカップルだったし、ブラウン大学のキャンパス界隈にも多くのゲイが住んでいた。でもボストンほどには「開かれてい」いなかったのだろう。ボストンの映画祭で上演された映画はどちらかというとポルノとバイオレンスを組み合わせたようなものが多くて、かなり引いてしまったけど、その中から有名になった監督もいたかもしれない。会場はゲイのカップルよりも圧倒的にレズビアンのカップルが多くて、どこか違う星にきてしまったような違和感があった。画面に向かって大声で合いの手を入れるので(アメリカ人は映画を大人しくはみない)、それがちょっと怖かった記憶がある。

それにひきかえ、フィラデルフィアの映画館で『ブロークバックマウンテン』 (Brokeback Mountain) をみたとき、観客が大人しいのにおどろいた。もちろんほとんどがゲイのカップル、あるいはゲイと思しき男性だった。

で、今年(2011年)、「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」が開かれるのかどうかとネットで調べたら、間に合った。10月7日から10日まで青山のスパイラルホールで開催されるようである。上演スケジュールもアップされている。最終月曜日は無理だけど、土日の2日間はみる予定で、早速google calendarに入れた。