yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

「…私は情報の海で発生した生命体だ…」by 人形使い

またもや『攻殻機動隊』ネタですが、フォローしているisologueさんのtweet がおもしろかったので。以下です。これもretweet で、もとはHiroshi Yamashitaさんのtweetでした。というわけで、この方もフォローすることにしました。このYamashita さんという方のアバタータチコマになっています。わたしはこのタチコマにはまったく萌えないのですが、同僚にもタチコマファンがいます。フィラデルフィアのTower Record 閉店の際大量に買い込んだ『攻殻機動隊』DVDにおまけでついてきたタチコマのフィギュアをさしあげたところ、とても喜ばれました。お返しにAppleseedのマンガ全巻いただいてしまいました。私の所属する経営学部にはそんなオタクはいません。残念ながら。この方は情報学部の方です。

「…私は情報の海で発生した生命体だ…」って…外見とオッサン声のギャップに萌えるタイプでいらっしゃいますねw? RT @massina: 攻殻で萌えるのは人形使いが逃げ込んだメガテクボディの筐体ですよね?

そうなんですよね、車にはねられた白人の女(実は人形使い)が安置された公安9課の「手術台」の上で突如として男の声で話し始めるところ、なんとも気味がわるいような、おかしいような不思議な感じがします。それに「萌える」人がいるのもなんとなく分かります。

英語版のGhost in the Shell の英語吹き替えでも男性の声ですが、やっぱり日本語オリジナルの声の方がギャップという点では「萌え」かもしれません。おもいっきり白人女性の姿をした、つまり私たちが長い間すりこまれてきている金髪碧眼というステレオタイプの白人女性が、低めの深みのある声、つまり典型的「男の中の男」的声で話すという、意表をつく演出はなかなかのものです。ステレオタイプの組み合わせになっています。これはどうあって組み合わせられないはずのもの同士なわけで、これが萌えの反応をうむのでしょう。

ステレオタイプというのはなにかを表象するのに、その一番生々しいところ、特徴的なところを抽出しそれを記号化したものです。白人女性の典型的外見とマッチョ的な声という男のステレオタイプとが人形使いというentity になるというのはありえないのです。

ステレオタイプは当然その文化から生み出されたものです。白人女性の姿には私たちがどっぷりと浸かってきたそして今も浸かっている文化が反映しています。マッチョ的声にも当然それが反映しています。とくに西欧の刑事もの映画の主人公の吹き替えの声にそれは強く出ています。だからこの人形使いには、日本人が考える西洋の女性像と男性像のステレオタイプに意図的に設定されていると考えられます。日本文化に淫していない西洋人にはここのところはあまりピンとこないかもしれません。

しかも、それが「情報の海で発生した生命体だ」と名乗るのですから。ありえないこと、それが可能になっているのはそのentityが「情報の海」で発生したものだからです。情報の海ではとてつもないギャップが乗り超えられてしまうわけです。日本文化から生み出された西洋ステレオタイプの両性具有的「人形使い」、しかもそれは現実界ではなく情報の海というヴァーチャルリアリティの産物であるという、二重のひねりが加えられているのです。そういう「飛躍」にはワクワクさせられますよね。

ギャップの極めつけはもちろん素子です。あの超ド級に「女性的」ボディとの組み合わせ、そして彼女も「情報の海」の産物であるわけで、人形使いとのダブルになっています。最終的に「合体」したのも当然だったわけです。