yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

劇団花吹雪@朝日劇場 5月29日夜

台風接近で兵庫県には大雨警報が出ていたのですが、大阪市には注意報だけだったので出かけました。自宅から1分程度のバス停まで行く間に暴風雨のためかなりぬれてしまいました。こんなにぬれてしまうと風邪をひくのではと心配していたところ、動物園前で地下鉄を降りると雨の降りも風もそんなに強くはなくて、拍子抜けでした。劇場到着が10分前だったのです、すでにほとんど満席。しかも若い人が多かった。

今日はお芝居、『法界坊』から。このお芝居は今年3月の弁天座公演の千秋楽でも観て、このブログでレポもしているので、筋は割愛します。今日の『法界坊』は3月のよりも一層グレードアップしていたような気がしました。かなり気合いが入っていたような。それでいてリラックスした雰囲気でした。今日あらためて気づいた点をいくつか挙げてみます。

まず、前回には気づかなかったのですが、歌舞伎の見得のパロディがかなり使われていました。京之介さん、寿美さん、そして春之丞さん、真之輔さんと見得の連発、ここまでやると壮観。この過剰さが花吹雪なんですよね。

第2点目は「歌舞伎調」をより補強するためにツケが頻繁に使われていました。いちばん効果的だと思ったのは、たま菊が墓石に頭をぶつけて倒れるシーンでのツケ音でした。悲劇なのか喜劇なのか、このツケの音が一層その曖昧さを助長します。ドラマチックに盛り上がるはずなのですが、感情移入をどこか外されているようなそんなツケ音でした。

第3点目は人形浄瑠璃、つまり文楽でよく使われる三味線の音頭取りのリズム音が、法界坊(春之丞さん)がたま菊の「死体」をうめようと穴を掘るその作業の音頭取りに使われていたことです。これはとても効果的でした。悲劇が喜劇であるような、喜劇が悲劇であるような、そんな雰囲気を醸し出すのに成功していました。

第4点目は最後大詰めの場面で、死んだはずの法界坊がすっぽんから出てきたことです。すっぽんは歌舞伎では亡霊やら悪霊やらのある種のいかがわしさをもった人物が登場するのによく使われるのですが、法界坊の登場はまさにその約束事に倣ったもので、ここにも歌舞伎をはじめとする伝統演劇への春之丞さんの強い思いを感じました。

以下は第2部の舞踊ショーの曲目です。

群舞  「応援歌、行きます」
真之輔 女形  「糸」 白っぽい着物に長い髪、とてもおきれいでした。
春之丞 女形  「風流江戸小唄」l 背景に歌麿美人画。それに合わせての芸者姿。濃いブルーの着物。あでやかでした。

歌謡ショー ゲスト歌手
真之輔さん、春之丞さんがお揃いの着物で歌に合わせて踊られました。

恵介   女形  「いちばんきれいな私を」美嘉ちゃん!ブルーの鬘がすてきでした。
梁太郎  立ち  「島唄
春之丞 立ち  「白夜」 光線で色の変わるグリーンの着物に赤い帯で。
松ノ介 立ち  ?
春之丞 真之輔  相舞踊 「与ろずや柴舟お目通り」 春之丞 サーモンピンク、真之輔 クリームの着物。とても息が合っていただけではなく、弾けていました。
愛之介 立ち  「スカーレット・ドリーマー」 白にバラ模様の着物。若さま侍の鬘。
真之輔 立ち  「紅灯の海」ブルーの着物。
京之介 立ち  「よしみ仁義」
寿美  立ち  「柳ヶ瀬ブルース」
ラスト;「愛の言霊」 男性陣6人 全員が赤い襟の黒いガウン、それに黒の帽子を手にもって。春之丞、真之輔さんは金髪。朝日になってからの暗めの背景とピンポイントのスポット照明が効果的につかわれていました。