yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

4月28日にiPad 2 発売

遂に発売された。発売当日はiPhone 4iPadの前モデルの時と同じく、多くの購入希望者がアップルストアに並んだというニュース記事を読んだ。東京の話だが、大阪でも同じだったと思う。前宣伝をまったくしなかったのに、それに発表は前日の午後9時だったというのに、ものすごい人気だ。

2年前に大枚をはたいて買ったので使わないのはもったいないと、MacAirを持ち歩くことにしていたけれど、軽いとはいえ持ち歩きには重いし、起動性が悪い。だからどうしてもiPadが欲しかった。何度か発売延期されているので、「やっと!」という感じである。多くの人が同じ思いだろう。

オンラインのアップルストアでも購入できるけれど、届くのが1、2週間かかるというので、心斎橋のアップルの直営店に出向くことにした。発売当初の喧噪はいくぶんか軽減しているはずだから。ストアのサイトに入ると1時間の「講習」なるものが実施されているということだったので、せっかく大阪まで行くのだからと申し込んだ。

スティーブ・ジョブスがCEOに帰り咲いてからのアップルの戦略はアグレッシブであると同時にきわめて美的だ。それがもっともよく現れているのがデザインだろう。スケスケのカラフルなプラスティックの表面をしたPCなんで、だれも思いつかないだろう。1998年に当時在学していたペン大の図書館の入り口でそのPCを初めて目にしたとき、アップルの復活を予感した。アップルに復帰してからの彼の狙いは。デザインと機能性の融合にあったのではないだろうか。

デザインと機能性の融合の最も良い例がiPodiPhoneだろう。この二つ、機能の優位性では他の追随を許さない。iPodはダウンロードして音楽を聴くというスタイルを一般化したことで、音楽ビジネスを塗り替えてしまった。CDが売れなくなった最大の原因を作ったのだ。持ち歩けるPCであるiPhone も従来の形態の概念を変えた。またTwitterFacebookといった新しいコミュニケーション媒体を広めることになった。この二つのディバイスは今までになかった新しいディメンションを拓いたのだ。「革命」、それもフィジカルな暴力によらない「革命」だと思う。

デザインがその優れた機能を強力にバックアップしている。手に取ってみざるをえない魅力がある。それを所有することで人に自慢したいと思わせる何かがある。他のディバイスより高くても手に入れたい、自分のものにしたい。使ってみると想像以上にすごいので、より一層はまってしまう。だから、購入者がエヴァンジェリストになって、広告、宣伝してくれるので、その分アップル社は経費を競合他社ほどは使わなくてもよいわけである。デザインと機能との融合がこれほど上手く行った例はないと思う。人間の欲望を的確に捉える戦略なのだ。

私もその戦略にはまって数ヶ月、いまやiPhoneなくては昼も夜もあけない。でもここまでくれば、とことんそれに淫してみたいものである。iPad 2 楽しみ!