yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

芝居『二人弁天』伍代孝雄劇団@朝日劇場 1月28日夜

お芝居は『二人弁天』。これは恋川劇団でも観たことがあります。

書いている途中に地震がありました。すぐにテレビをつけましたが、いまごろになってやっとフリップがNHKの画面に出ています。一瞬凍り付きました。ここは宝塚ですので、この地域の人たちも1995年の震災時を想起したに違いありません。震度2だったようですが、ビックリした!

伍代劇団の芝居に戻ります。配役の妙は恋川さんのところより、ずっと優れていました。というのも、孝雄座長が親分長次郎(?)をされたから。オモシロメークで(赤鼻の間抜け顔)主役級の「活躍」をされました。

メインな筋とはあまり関係のない冒頭部分で、以前の三人の女房の品定めとなぜ逃げられたのかの顛末を手下に話す場面があり、なにか私生活とかぶっているような、そして座長の個人的好みが暴かれるような、そんなきわどい下りもありました。このときの座長の話術、「立て板に水」、モーレツでした。そしてオヤジトーク、炸裂でした。

弁天小僧菊之助は瑞穂さんがされました。振り袖に花簪、それに日傘が似合う初々しいお嬢さま姿、かわいかった。彼の兄貴分の勘助(?)を一也さんがされたのですが、彼も女装で、瑞穂、一也さんお二人が並んだ姿は壮観でした!2009年にこれを見られた方のブログ(http://www.geocities.jp/fujii431443141/page013.html)にその写真があります。座長親分の写真もあります。三人ともにこの通りの扮装でした。

美しい女装の菊之助にだまされ、やに下がっているバカ親分の様子、座長、はまり役でした(スミマセン)。二百両を菊之助の女中役のこれも女装の一也さん(おかん、実は勘助)に、まんまとだまし取られてしまいます。

菊之助と奥の部屋に行った親分、菊之助が男と分かって大騒ぎ。菊之助を斬るのに、一家で用心棒に雇っている侍を呼び出すと、それこそ勘助、菊之助が仇として探していた大森大善本人だった。そこへおかんがまたもややって来て、あとははちゃめちゃのドタバタの斬り合い。

この場面の一也さんと座長の絡みも楽しかったです。一也さんが座長をいかに信頼しているか分かりました。座長が斬り合いの相手をしてくれないので、最後に座長に抱きついて、思いっきり嫌がられていました!

三人の秀逸な演技にカンパイ!

舞踊ショー、まったくひかえませんでした。印象に残ったのは諒さんのドレスでの歌です。華やかで美しかった!こういうドレス姿、趣向が変わってステキな企画です。

瑞穂さん、この劇団で一番歌がお上手でした。あまり歌われないけど。