yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

伍代孝雄劇団@朝日劇場 1月15日夜

お芝居は『奥様仁義』。

今までに二つの他劇団で見ましたが、伍代劇団が一番面白かった!座長は口上で「なんてことのない芝居」っておっしゃっていましたが、その「なんてことはない」というのが、一等難しいのでしょうね。役者の力量が問われるわけですから。他の劇団もそれぞれに実力のある劇団だったのですが、伍代さんのところは、座長、諒さん、一也さん、瑞穂さんと、芸達者がそろっていますから、ぴたっと喜劇のなかにはまれば最強の軍団と化します。

それに、今日は遠征組みがたくさん来ておられたことも影響したのでしょう。盛り上がりました!座長との掛け合い、必見です。

たしかに内容はあまりないかもしれないのですが、とにかくケッサクです。

呉服屋の大和屋の(バカ)息子清三郎(一也さん。頼りなくてどうしようもない優男。こういう役柄、ホントにはまり役!)がよりにもよって、女侠客のおえん(瑞穂さん)を見初めます。母親(座長)がいくら止めても聞かず、結局一緒になります。

ところがこの女侠客、今や若奥様に納まっていますが、店にやってきた娘に内掛け、着物、それに10両まで恵んでしまいます。怒ったのは店を預かる番頭(諒さん!驚いたことに意外とはまり役)。奥様(座長)に言いつけます。奥様はおえんをよんで叱りつけます。謝るおえん。家を出て行くようにという奥様の声を聞きつけて、息子清三郎がやってきます。おえんが家を出るなら自分も一緒に出ると親を脅します。そうなれば、奥様も諦めざるを得ません。

おえんは番頭と二人になった機を捉えて、番頭を殴って散々いびり倒します。満身創痍の番頭。青息吐息の番頭を見て、奥様はおえんを再び追い出そうとしますが、またもや清三郎に止められます。

そこへ、以前おえんとひと悶着あったヤクザの一味がやって来て、ひと立ち回りあり、おえんは彼らを撃退します、でも、侠客であることを辞められないと悟ったおえんは、大和屋を出る決心をします。清三郎はそのおえんについてゆきます。その後を奥様とその夫(つまり主人ですが、美明さんなので、のみの夫婦)が追います。

最後に、腰に5本のドスをさし、頭には鍋をかぶった番頭が四人のあとを追うところで幕。

座長、最初に出てこられたとき、お客さんたちが笑ったので、「昼は拍手だったのに、もうイヤ。帰る」なんておっしゃっていました。でも、とにかくおかしかったのです。大柄の座長が奥様然とした着物で、一也さんを従えて登場されたので、そのなんともいえないミスマッチが。

諒さん、瑞穂さんのアドリブの掛け合いもおかしかった。瑞穂さんに追いかけられ、客席に隠れるところもおかしかった。一也さんのバカ息子ぶりもおかしかった。美明くんの蚤の夫婦の夫役もおかしかった。彼が座長の「餌食」になっているところも、おかしかった。

これだけ喜劇がお上手なんですから、もっとみたいです。悲劇の回数を減らして、喜劇をもっとやっていただきたいと切に思います。劇場を一歩出れば、不景気が身にしみる今日この頃です。せめて笑って帰りたいと皆さん思っているのではないでしょうか。