yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

伍代孝雄劇団@朝日劇場 1月2日

お芝居は『新太郎街道』。

舞台は老舗料亭『近江屋」。女将お島を諒さん。彼女は後添えで、亡くなった先妻の子春吉(一也さん)がいるが放蕩者で、今日も今日とてお浜という女から金 をねだられている。お浜は実は美人局でヤクザが裏についていて、その一味が「女房と関係した」と因縁をつけにきた。そこを通りかかったこれも旅姿の渡世人 が助ける。それはお島の息子の新太郎(座長)だった。

店から番頭、重吉(秋月はじめさん)が出てきて、新太郎の姿に驚く。それというのも、新太郎とその弟新吉は幼いころ重吉の世話になったからである。昔話の 中で、重吉は新吉がどうしているかと聞く。新太郎は抱えてきていた白い箱(実はそれには新吉の骨が入っていた)を示して、ここだという。嘆く重吉。旅先の喧嘩出入りで新吉は死んだ(めずらしく回想部が入ります)。新吉(瑞穂さん)最 期の「おっかさんに抱いてもらいたい」と言葉を叶えるために、お島を訪ねてきたのだ。重吉がお島に取り次ぐが、お島は会おうとしない。怒った新太郎。慰め る重吉。その夜は重吉のところに泊まることになる。

新太郎と新吉が幼いころ、お島は夫に愛想づかしをして家を出たのだ。その後料亭の後妻になったが、新太郎、新吉は父の死後二人して消息を絶ってしまっていて、見つけることができなかった。お島は義理の息子を育てたが、その息子の春吉は父親の死後はお島を疎んじている。

一方料亭にお浜一味がやってきて、春吉を連れて行ってしまう。

夜遅く、お島が新太郎を訪ねてきて、春吉を助けて欲しいと懇願する。恨みをいう新太郎。でもせめて新吉のお骨を抱いてやって欲しいというが、お島は断る。助けてやるものかと憤る新太郎だが、重吉の言葉もあり、春吉を助け出しにお島一味宅へ乗り込み、春吉を助け出す。

春吉は改心、親に孝行を約束する。お島はこれで義理がたったので、新吉の骨を抱きたいという。骨をお島に渡す新太郎。でもすぐに取り返し、新吉ともどもまた旅に出るという。

以前にも別の劇団で観たことがあります。一つ間違えると、お島の心理がエゴの極みと解釈されてしまいます。そうなると全体がぶち壊しになります。さすが諒さん!完璧な演技でした。母親の義理と人情の間で揺れ動く心理をみごとに表現されました。

12月16日の新開地での<冬華祭>の座大でも感じたことですが、座長をはじめ、一也さん、瑞穂さんの上手なこと。一也さん、瑞穂さん、他劇団だったら座長ですよ、間違いなく。他劇団の座長、副座長の何人かがかすんでしまっていました。演技力最高!だから説得力も最高!

2日だったのでもちろん三番叟から。でも八尾の帰りに駆けつけたので10分遅刻してその分み損ねました。座長中心の王道の三番叟でした。花吹雪の華やかで賑々しい三番叟とは違いました。伍代劇団の方が基本形なんでしょうね。

お芝居の上手なところは踊りも上手と相場は決まっていて、舞踊ショーも良かった。特に座長!あの女形のおどり、どう形容したらよいのやら。スゴイです。きれいで正統派、それでいて上品なお色気があります。