yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

アメリカ東部猛吹雪

グーグルニュースをみていたらこれが目に飛び込んできました。雪が降るのは毎度のことで驚きませんが、12月中というのは少し珍しいかもしれません。フィラデルフィアではホワイトクリスマスになることはあまりなくて、1月、2月、ときには3月にドカ雪ということがよくありました。

今日はニューヨーク市でも25センチ以上積もるようです。

去年は12月27日はフィラデルフィアでした。古巣に帰り友人に会うという目的もあったのですが、主目的はMLAの学会に参加するためでした。行く前は天候不良で飛行機が欠航にならないかと心配だったのですが、なんとか行き帰りともに無事でした。これは、毎年年末、年初に大雪の降るシカゴやミネアポリス経由便では珍しいことでした。

雪の顔をみて、「あー、アメリカに帰ってきた」なんて思うほど、冬の雪はアメリカ北東部、中西部では日常でした。去年の27日、28日、フィラデルフィアでは15センチくらいの積雪があり、靴がどろどろになったのを思い出しました。学会会場はダウンタウンのホテルマリオットで、泥はね靴で入るのが少しはばかられました。ものすごく寒くて、顔をマフラーで巻いて歩かないと、仮面を被ったようになってしまいます。その寒さになれるのには2,3日日かかります。

春学期は1月の休み明けの5日頃から始まりますが、この学期は雪に悩まされる学期です。でも休講になることは、私の7年間の経験では1回のみでした。雪が降った翌朝は朝3時くらいから除雪車が出て、通勤時には車が通れるようにしていました。歩道もたいてい前の家の住人が雪かきをしているので、一応通れます。中にはさぼりの住人がいて、その家の前だけ雪が30センチ近くもつもっているなんてことがあり困りました。雪かきが住人の義務になっているようでした。ペンシルバニア大の日本語の先生、洋子さんのだんなさまのビルさんは、この雪かきが大嫌いで、"I have had enough!" といって、ついに家を売り、ハワイへと引っ越してしまいました。テンプル大学の教授をやめて行っちゃったのです。洋子さんもハワイ大で職を得ました。まだ不動産バブルのころで、家も売りやすかったのです。

日本もここ2,3日寒いので、つれあいに「まるでアメリカみたい」といったら、「零下にはなっていないから、まだ日本や」と返事が返ってきました。たしかにそうでしょうが、温かいのになれてしまっているので、気温が一桁台になるとこたえます。オーバーコートを着て出ようとして、丈の長いものしかもっていないのに気付きました。ハーフコートはもっているのですが。長いコート、2枚ともくるぶしまでの丈で、いくら寒くなったとはいえ、日本でこのコートは不必要です。

そういえばアメリカ人はコートを脱ぐと下にはTシャツなんてことがよくありました。それも半そでだったりするのです。私の学生たちもほとんどがそうで、ウールのセーターを着ている学生もほとんどいませんでした。セーターもウールではなくコットンなのです。パンツもジーンズや綿パンで、日本で冬にはウールのパンツをはいていた私も、ジーンズをはくようになりました。慣れてしまって、特に寒くは感じなかったのですが、太ももの前面が凍傷のようになっていました。でも慣れとは怖ろしいもので、薄着の上にコートというパターンに身体もなじんでしまっていました。

家の中も半そでですごせるほどがんがん暖房をかけているので、それでもいいのです。日本の冬の方が数倍寒くて辛い。