yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

留学支援コース

ほぼ毎年、この手の授業を担当しているが、今年から学部横断的なクラスの担当となった。去年までは経営学部や経済学部の学生対象だったが、今学期は全員が外国学部の学生である。

1年生なので、留学する機会は卒業までに十分あるが、問題は学力と持久力である。持久力は本人の熱意に比例するもので私がどうすることもできないので、ひたすら学力をつけることを主眼においている。

最初の関門のTOEICTOEFL試験に関しては、自学自習するのが最も効率的だから、問題集を紹介するのみにとどめている。今はネットのソフトで、イントラアクティブなものが出ているので、それを使うこともできる。私も他に担当者がみつからなくて仕方なく留学支援プログラムに入っているTOEICコースを教えたことがあるが、これほどナンセンスなコースはないと思った。ひたすら問題集をやるしかないわけで、これならコンピュータに任せた方がよほど効率的からである。ちなみにいろいろな大学で英語プログラムにTOEICを組み込んでいるのは、全くの的外れでしかない。コンピュータでできることをなぜ教員を使ってやる必要があるのか理解に苦しむ。

では、こういうコースの担当者は何をするべきなのだろう。

日本人学生がアメリカの大学の科目を取ったときに直面する問題への対処法、解決策を教えるべきなのではないだろうか。TOEIC, TOEFLで満点近いスコアをマークしても、アメリカの大学の講義を理解するのは難しい。もちろん英語スキルはもとより、その内容にみあったベーシックな知識、理解力が要求される。ひとことでいうなら、知的な成熟が求められるのだ。この点で日本人学生は諸外国の学生に比べて、はるかに未熟な気がする。特に男子が。

鍛えるとしたら、わからない内容をどう攻略するかだろう。どう要領を掴むのか、どうはったりをかますのか(ガラの悪い表現ですみません)、それを伝授するべきなのだ。