yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

電子書籍

最近は朝食をとりながらテレビ東京のモーニングサテライトを視る程度で、あまりテレビをみることがない。たまたま先ほどつけたところ、「クローズアップ現代」が「電子書籍」をとりあげていた。国谷キャスターはブラウン大の出身ということで期待した時期もあったけど(ブラウン大には研究員として1年間お世話になったので)、どうも型どおりの「民主的」発言がめだって、うんざりで彼女が出てくるとチャンネルを変えていたのだが、今日のものは関心のあるトピックだったので、もうほとんど終わりかけていた番組につきあった。


多分大学の研究室だろうと思われる部屋で、学生たちがiPadKindleといった機器を使って、読書をしていた。電子書籍の双方向的な特徴をとりあげ、従来の紙の媒体では果たせなかった読者間のつながり、読者と著者のつながりを可能にするところに、電子書籍の画期性があるという解説が付いてきた。気に入った箇所にコメントをつけるというのは普通の本でもよくやることだが、それをインターネットに乗せて意見交換できるところは、今までの本のあり方を決定的に変えてしまう。

これも今日のtwitterで、自炊した本をKindleに送って読んでいるという池田信夫さんの記事を読んだところだったので、かなりの人たちがこちらの媒体に移行しつつあるという観をもった。これは書き手にとっても画期的なことで、安価で自身の本をネットで公開し、即読者の意見を聞くことで、今まではできなかったフィードバックもできるようになるのだ。これもITがもたらす「革命」のひとつに違いない。

出版が身近になったのだ。もちろん玉石混淆の度合いは進むだろうけど、「石」は当然のことながら淘汰されてしまうわけで、そのスピードも従来のよりも速まるだろう。でも、チャンスが書き手にとって広がるというのは、素晴らしいことだ。


元編集者のゲストが電子書籍に対して、かなり肯定的な見方を示しているのに、案の定というべきか彼女は「功罪」の罪の方を強調する路線で締めくくろうとした。あーあ。