yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

菊之助

菊五郎劇団の通し狂言『姫路城音菊礎石』再見@国立劇場 1月9日

今日再見して、あやふやだった箇所が多少は埋まったような気がする。ここまで意趣に富んだ狂言なので、個人の印象、解釈、ともにその人独自のものになるはず。奥の深い作品である。その人の歌舞伎との付き合い方に応じて、理解が異なるのは、優れた作品であ…

通し狂言『姫路城音菊礎石(ひめじじょうおとにきくそのいしずえ)』国立劇場 1月8日

若手役者によるラインダンスで幕が開いた!冒頭部から興奮してしまった。あまり期待していたわけではないので(スミマセン)、嬉しい驚き。ホント、驚きに満ちていた。 「実験演劇」としての歌舞伎 その「荒唐無稽」は菊五郎が仕切る歌舞伎の先祖還り 菊之助…

俊寛の「悟り」を演じた吉右衛門 『俊寛』 in 「秀山祭九月大歌舞伎」@歌舞伎座 9月25日

以下、「歌舞伎美人」からの配役一覧とみどころを <場> 鬼界ヶ島の場 <配役> 俊寛僧都 海女千鳥 丹波少将成経 平判官康頼 瀬尾太郎兼康 丹左衛門尉基康 吉右衛門 雀右衛門 菊之助 錦之助 又五郎 歌六 <みどころ> 絶海の孤島で起きる悲劇 鬼界ヶ島に流…

菊之助の新三が匂い立つ『梅雨小袖昔八丈』(髪結新三)@国立劇場3月19日

河竹黙阿弥作。五代目菊五郎が新三を演じたのが最初。だからキャッチフレーズ「江戸歌舞伎“四代にわたる芸の継承”」が効いてくる。国立劇場サイトに掲載されている写真は以下。 それにしても今までに見てきた新三の中で、もっとも姿形の良い新三だった。悪党…

菊之助は歌舞伎界のエトワール?『世界花小栗判官』@国立劇場1月12日

11日から12日にかけて東京で歌舞伎観劇。歌舞伎座の昼の部、浅草の昼夜、そして国立劇場の歌舞伎と4公演を見てきたが、最も充実していて、「これぞ歌舞伎!」という充足感を味わわせてくれたのがこの『世界花小栗判官』だった。遅刻をして発端を見逃し、臍…

並木五瓶x国立劇場文芸部x吉右衛門の『隅田春妓女容性(すだのはるげいしゃかたぎ)―御存梅の由兵衛―』in 「平成29年大歌舞伎」@国立劇場 12月6日

国立劇場文芸部の今まで見てきた「復活狂言上演」に連なる作品だった。「補綴」となっていて顔は見えないのだけれど、担当者たちが深く丹念に調査、研究を重ねた上で、補綴を施していることがわかる。いつも感心、感激する。いわゆる「ドブ」と呼ばれる席だ…

菊之助が『マハーバーラタ』を歌舞伎にする!

「徹子の部屋」に菊之助が出演。10月歌舞伎座で、インド叙事詩の『マハーバーラタ』を歌舞伎化した舞台に立つと話していた。観たいのは山々。でも松竹が海老蔵を囲い込んでいる間は松竹主催の歌舞伎は見ないと決めている。件のおばか役者、依然として「死人…

魅せ場満載の『通し狂言 しらぬい譚(しらぬいものがたり)』@国立劇場大劇場1月13日

合巻と呼ばれた絵入り長編小説を芝居に仕立てたもの。原作者は柳下亭種員ほか。合巻の中でも最長らしい。これを題材にした歌舞伎、講談、浮世絵なども生まれたという。とてつもなく長い物語なので、国立劇場の文芸部がそれを整理、書き直し、補綴し、五幕八…

不条理が「条理」に転じた『浮かれ心中(うかれしんじゅう)』(中村勘九郎主演 in 「明治座四月花形歌舞伎」@明治座 4月7日夜の部

元の本は井上ひさし作の『手鎖心中』。小幡欣治 脚本・演出、大場正昭 演出による。副題が、「中村勘九郎ちゅう乗り相勤め申し候」となっている通り、勘九郎が宙乗りを演じて見せた。どこまでも破天荒で楽しいお芝居。でも見終わった後が怖い。以下配役とみ…

菊之助の人物造型の秀逸が光る『女殺油地獄 』in 「明治座 四月花形歌舞伎」@明治座4月8日昼の部

以下、「歌舞伎美人」から。 <配役> 河内屋与兵衛:尾上 菊之助 お吉:中村 七之助 豊嶋屋七左衛門:中村 勘九郎 太兵衛:坂東 亀 寿 芸者小菊:中村 梅 枝 小栗八弥:中村 萬太郎 おかち:坂東 新悟 白稲荷法印:市村 橘太郎 綿屋小兵衛:片岡 松之助 河…

菊五郎劇団の『通し狂言 小春穏沖津白浪 −小狐礼三』(こはるなぎおきつしらなみ こぎつねれいざ)@国立劇場1月10日

もう圧巻!古典歌舞伎の復活上演がここまでの魅力的な作品になるのかと、感心しきり。菊之助がやってくれました!海老蔵、染五郎、そして勘九郎、七之助のここ数年の活躍。未来の歌舞伎の形を探る新しい挑戦の数々。それらは今や大きなうねりになっている。…

片岡仁左衛門主演「一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)」@歌舞伎座10月20日

今までに何回かこの演目を観てきたが、仁左衛門の大蔵卿がもっとも説得力があった。それになんともいえない華があった。これは他の演者の追随を許さない。以下、「歌舞伎美人」からの配役とみどころ。 檜垣茶屋の場 大蔵館奥殿の場 一條大蔵長成 仁左衛門 お…

坂東玉三郎主演「阿古屋」『壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)』芸術祭十月大歌舞伎@歌舞伎座10月19日

「歌舞伎美人」から配役とみどころを。 配役 遊君阿古屋 玉三郎 岩永左衛門 亀三郎 榛沢六郎 功一 秩父庄司重忠 菊之助 みどころ ◆遊君が見事に弾きこなす三曲の調べ 平家滅亡後、源頼朝の命により残党狩りが行われる中、平家の武将悪七兵衛景清の行方を詮議…

『競伊勢物語(はでくらべいせものがたり)』秀山祭九月大歌舞伎@歌舞伎座9月18日昼の部

紀有常生誕1200年を記念しての演目。初代吉右衛門というより、その娘婿の幸四郎に因むもの。昭和31年に彼が主人公の有常を演じている。そのときの信夫/井筒姫が六世歌右衛門。初代が育てたひとなので、その縁だったのだろう。以下「歌舞伎美人」から。 <構…

菊之助の玉手が魅せた『摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)』團菊祭五月大歌舞伎@歌舞伎座5月19日昼の部

もちろん、「合邦庵室の場」。「歌舞伎美人」からお借りした「配役」、「みどころ」は以下。 <配役> 玉手御前 菊之助 俊徳丸 梅枝 浅香姫 尾上右近 奴入平 巳之助 合邦道心 歌六 母おとく 東蔵 <みどころ> ◆美しい後妻が抱いた邪恋の真実 継子の俊徳丸に…

菊之助の「京鹿子娘道成寺」三月花形歌舞伎@京都南座3月23日夜の部

夜の部は第一部が「御摂勧進帳」、第二部がこの「道成寺」だった。日曜日なのに観客席に空席が目立った。先日の17日の昼の部は一階席だったので分からなかったのだが、そのときも恐らく二、三階席は空いていたのでは。この日の三階席の前の数列は全部空席。2…

菊之助と梅枝の『与話情浮名横櫛』三月花形歌舞伎@京都南座 3月2日初日昼の部

以下「歌舞伎美人」のサイトからの引用。 木更津海岸見染めの場/源氏店の場<配役> 与三郎:菊之助 お富:梅枝 蝙蝠の安五郎:團蔵 鳶頭金五郎:松緑 和泉屋多左衛門:彦三郎 <みどころ> ◆ 若旦那の一目惚れから生まれた、しがねぇ恋の行く末は・・・ 「…

歌舞伎座新開場柿葺落 九月花形歌舞伎『陰陽師 滝夜叉姫』 歌舞伎座9月21日

以下「歌舞伎美人」サイトより。 第一幕 都大路 「晴明、百鬼夜行に遇いしこと」より 第三幕 貴船山中 「将門復活。最後の戦いと大団円」まで 〈配役〉 安倍晴明:染五郎 平将門:海老蔵 興世王:愛之助 桔梗の前:七之助 賀茂保憲:亀三郎 平維時:亀 寿 大…

菊五郎劇団の通し狂言『東海道四谷怪談』@歌舞伎座7月5日

今月の公演は昼夜ともに、若手役者の明確な確固たる「意志」の上成立したのだと感じる。昼は黙阿弥の『骨寄せの岩藤』、そして夜は『四谷怪談』と、いずれも通し狂言である。それも難しい演目二つである。まずその意欲、チャレンジ精神に敬意を表したい。そ…

通し狂言『加賀見山再岩藤』(通称「骨寄せの岩藤」)@歌舞伎座 7月5日

加賀藩(作品では多賀藩)のお家騒動を背景に、忠義な腰元お初による仇討ちを描いた『加賀見山旧錦絵』(通称「鏡山」)の後日譚である。「鏡山」では、お初の主人、中臈尾上は、お家乗っ取りを謀る局岩藤により草履打ちという辱めを受け自害して果てた。お…

尾上菊之助、市川染五郎 in「二人椀久」@新橋演舞場3月7日

踊りの演目としては有名なこの出し物。30分以上の長丁場である。 大坂の豪商、椀屋久兵衛(染五郎)は新町の芸者、松山に心を奪われ、放蕩三昧、その結果座敷牢に閉じ込められてしまう。松山恋しさの余り発狂した久兵衛、座敷牢を抜け出して彷徨うが、松の木…

『夢市男伊達競』(ゆめのいちおとこだてくらべ)@国立劇場 1月26日(日)

副題に「西行が猫、頼豪が鼠」。代々ケレンで馴らした音羽屋の面目躍如たるものがあった。菊之助、辰之助(現四代目松緑)の競演で、音羽屋の看板を背負った公演をみごとに成功させて、「あっぱれ!」というほかなかった。以下、チラシから三画像を拝借して…

團菊祭五月大歌舞伎@松竹座『弁天娘女男白浪』、「春興鏡獅子」 5月17日夜の部

團菊祭は毎年5月に歌舞伎座で演っていたもので、松竹座にかかっているとは驚いた。歌舞伎座が改築中だからなのだと、大分経ってから気づいた。東京の人間ではないので、歌舞伎座が工事中とはなかなかピンとこないのだ。そういえば毎月歌舞伎座に遠征していた…