yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

玉三郎

玉三郎が「夢幻能」を現出させた「傾城雪吉原(けいせいゆきのよしわら)」(Bプロ)@歌舞伎座 12月23日夜の部

「傾城と雪」の取り合わせの歌舞伎舞踊は、平成21年12月の「歌舞伎座さよなら公演」で、先代芝翫が「雪傾城」(『月雪花名歌姿絵』の一部)として披露している。この時は、児太郎、そして現芝翫の子息たちも共に踊ったとか。元をたどれば、成駒屋の持ち舞踊…

児太郎が阿古屋を演じた「阿古屋」『壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)』@歌舞伎座 12月23日夜の部

以下が、「歌舞伎美人」からお借りした配役とみどころ。 遊君阿古屋 遊君阿古屋 秩父庄司重忠 榛沢六郎 岩永左衛門 梅枝(4・8・12・16・22・25日) 児太郎(5・9・15・19・23日) 彦三郎 坂東亀蔵 玉三郎 目にも耳にも麗しい豪華な女方屈指の名作 平家滅亡…

失望した玉三郎の『幽玄』 in 「秀山祭九月大歌舞伎」@歌舞伎座 9月25日

途中で退出しようかと思ったほど、がっかりした。目のやり場に困った。どこを見ても失敗だと思えたので。 玉三郎に失望したのは25年を超える歌舞伎観劇歴で一度もなかった。それどころか、常に安定している上、より良いものを目指し続けるというそのストイッ…

玉三郎哲学が立ち上がってくる『伝心~玉三郎かぶき女方考』京鹿子娘道成寺(NHK再放送)3月5日

迂闊なことに、1月放送の最初のものを見逃している。だから、遅ればせながらもこの放送がみれたことは幸運だった。シネマ歌舞伎で「京鹿子娘五人道成寺」を1月にみて感動したばかり。いずれもが「稀代の女方役者、坂東玉三郎集大成」の環のひとつ。この「伝…

玉三郎と勘九郎の組み合わせが最高だった「二人椀久」(シネマ歌舞伎)@なんばパークスシネマ1月23日

傾城松山太夫を玉三郎が、椀屋久兵衛を勘九郎が踊った。これ以上ない組み合わせ。これをみて、松山太夫を誰が演じるかが、非常に大きな意味を持つことを理解した。夢幻の世界が舞台を覆う。夢幻界の主は松山太夫。松山恋しさのあまり狂ってしまった椀久、彼…

玉三郎の「娘道成寺」へかける想いの強さがわかるシネマ歌舞伎「京鹿子娘五人道成寺」@なんばパークスシネマ1月23日

これもさほど期待しないで出かけたのだけれど、見ておいて良かった。もう一度見るつもりにしている。もっと以前の公演録画と思っていたら、なんと1年前(2016年12月)のもの。玉三郎の熱い念とそれを実現させる技の極みに圧倒される。それらを次世代に伝承…

玉三郎の「楊貴妃(ようきひ)」 in 「十二月大歌舞伎」@歌舞伎座 12月5日第三部

玉三郎がその上半部を占めているチラシを以下に。 演者とみどころを以下に。 楊貴妃 玉三郎 方士 中車 悲劇を辿った楊貴妃を美しく描く舞踊 長編詩「長恨歌」と能の「楊貴妃」を題材とした舞踊『楊貴妃』は、人気作家・夢枕獏が坂東玉三郎のために書き下ろし…

長谷川伸の「母恋」と共振する中車の父恋の『瞼の母』in「十二月大歌舞伎」第三部 @歌舞伎座 12月5日

今までどれほどの数の『瞼の母』を見てきたことか。勘九郎のものを見たのは2012年9月、松竹座での「勘九郎襲名興行」でだった。歌舞伎ではこれのみ。そのほかは全て大衆演劇でのもの。どれもそれぞれに味わいがあった。とはいえ、歌舞伎版よりも大衆演劇のも…

玉三郎のストイシズムにうたれるシネマ歌舞伎「阿古屋」@神戸国際松竹1月25日

「阿古屋」は舞台で以前に二回見ている。2012年6月に京都南座で、2015年10月歌舞伎座で。というわけで、このシネマ版が玉三郎「阿古屋」の三回目。このシネマ版は2015年歌舞伎座で録画されたもの。芝居自体に新しい発見のようなものがほとんどなかったけど、…

『重戀雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)』十二月大歌舞伎@歌舞伎座12月25日昼の部

以下、「歌舞伎美人」からの「配役」と「みどころ」。 <配役> 関守関兵衛実は大伴黒主 松緑 小野小町姫 七之助 良峯少将宗貞 松也 傾城墨染実は小町桜の精 玉三郎 <みどころ> 常磐津と竹本の掛け合いでみせる妖艶な女の本性 先帝崩御の後、都に近い逢坂…

玉三郎演出、中車主演『赤い陣羽織(あかいじんばおり)』十二月大歌舞伎@歌舞伎座12月25日昼の部

以下は、『赤い陣羽織』の「歌舞伎美人」からの「配役」と「みどころ」。 木下順二 作 坂東玉三郎 演出 <配役> お代官 中車 お代官のこぶん 亀寿 女房 児太郎 お代官の奥方 吉弥 おやじ 門之助 <みどころ> お代官とおやじたちの笑いあふれる痛快な舞台 …

菊五郎・時蔵主演『人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっとい)』@歌舞伎座10月20日

以下、「歌舞伎美人」からの配役、みどころを。 配役 左官長兵衛 菊五郎 女房お兼 時蔵 鳶頭伊兵衛 松緑 和泉屋手代文七 梅枝 娘お久 尾上右近 角海老手代藤助 團蔵 和泉屋清兵衛 左團次 角海老女将お駒 玉三郎みどころ ◆江戸っ子の義理と人情が溢れる名作 …

坂東玉三郎主演「阿古屋」『壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)』芸術祭十月大歌舞伎@歌舞伎座10月19日

「歌舞伎美人」から配役とみどころを。 配役 遊君阿古屋 玉三郎 岩永左衛門 亀三郎 榛沢六郎 功一 秩父庄司重忠 菊之助 みどころ ◆遊君が見事に弾きこなす三曲の調べ 平家滅亡後、源頼朝の命により残党狩りが行われる中、平家の武将悪七兵衛景清の行方を詮議…

玉三郎・獅童主演 シネマ歌舞伎『高野聖』@神戸国際松竹9月29日

松竹のシネマ歌舞伎のチラシが以下。 「坂東玉三郎 泉鏡花 抄」を締めくくる作品。以前見逃して、どうしても観たかったもの。『天守物語』はシネマ歌舞伎版と実際の歌舞伎舞台で観ている。『海神別荘』はシネマ版で観て当ブログの記事にもしている。リンクし…

玉三郎と海老蔵主演『与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)』七月大歌舞伎@歌舞伎座7月23日昼の部

構成と配役、それにみどころを「歌舞伎美人」から。 見染め 源氏店配役 与三郎 海老蔵 蝙蝠安 獅童 番頭藤八 猿弥 お岸 歌女之丞 鳶頭金五郎 九團次 和泉屋多左衛門 中車 お富 玉三郎 みどころ 一目惚れから始まった男女の恋の顛末 江戸の大店伊豆屋の若旦那…

玉三郎と中車主演 通し狂言 『怪談 牡丹燈籠(かいだんぼたんどうろう)』@歌舞伎座7月23日夜の部

構成と配役、みどころを「歌舞伎美人」から。 <構成と配役> 第一幕 大川の船 高座 新三郎の家 伴蔵の住居 高座 伴蔵の住居 萩原家の裏手 新三郎の家 第二幕 高座 関口屋の店 笹屋二階座敷 元の関口屋夜更け 〈第一幕〉 お峰 玉三郎 伴蔵 中車 お米 吉弥 お…

『アマテラス』坂東玉三郎×鼓童@大阪松竹座5月22日夜の部

以下、「歌舞伎美人」から。 玉三郎 ☓ 鼓童!! 光と音が共鳴する時、新たな<神話>が誕生する― 歌舞伎界当代の立女方である人間国宝 坂東玉三郎と、世界から高い評価を受ける太鼓芸能集団 鼓童。 両者の初共演作となった『アマテラス』は、2006年に東京と京…

玉三郎と仁左衛門を語る勘九郎(勘三郎)in 『歌舞伎ッタ!』(アスペクト出版、1999年)

何度読み返しても、どこを開いても面白い。私にとっては役者サイドからみた歌舞伎、もっと大袈裟にいえば「演劇とは何か」を教えてくれるバイブルのような本。去年3月、ブックオフで手に入れた中古本。彼が久世光彦、野田秀樹たちと新しい歌舞伎を模索、上演…

「蜘蛛の拍子舞(くものひょうしまい)」 in 壽初春大歌舞伎」@歌舞伎座1月3日昼の部

「蜘蛛の拍子舞」花山院空御所の場。以下「歌舞伎美人」より。 <配役> 白拍子妻菊実は葛城山女郎蜘蛛の精 玉三郎 源頼光 七之助 渡辺綱 勘九郎 坂田金時 染五郎 碓井貞光 弘太郎 占部季武 猿四郎 <みどころ> 妖気漂う美しい白拍子の正体は… 物怪(ものの…

玉三郎の追求する美

朝6時過ぎ、イギリスのBBC(BS)、そしてフランス2(Antenne 2)が例の仏週刊誌襲撃犯追尾、射殺のニュースを生々しく伝えていた。二人の犯人はパリ郊外人質を取って立てこもったところを、特殊部隊によって射殺された。人質は無事?だったよう。この二人に…

「女暫(おんなしばらく)」in 壽初春大歌舞伎@歌舞伎座1月3日夜の部

以下、「歌舞伎美人」からの引用。 <配役> 巴御前 玉三郎 蒲冠者範頼 歌 六 清水冠者義高 錦之助 女鯰若菜 七之助 茶後見 團子 手塚太郎 弘太郎 紅梅姫 梅丸 家老根井行親 橘三郎 局唐糸 笑也 成田五郎 男女蔵 轟坊震斎 又五郎 舞台番辰次 吉右衛門<みど…

玉三郎&海老蔵 in「二人椀久(ににんわんきゅう)」@歌舞伎座12月24日昼の部

今月の「「二人椀久」、今後しばらくは実現しないであろう当代随一の組み合わせ。以下が「歌舞伎美人」から引用させていただいた「配役」と「みどころ」。 <配役> 松山太夫 玉三郎 椀屋久兵衛 海老蔵 <みどころ> 夢幻の中の逢瀬を描いた舞踊 大坂の豪商…

玉三郎演出の新作歌舞伎『幻武蔵(まぼろしむさし)』@歌舞伎座12月24日昼の部

歌舞伎にみえない前衛的な作品。玉三郎が演出をしただけのことはある。昼の部で一番革新的だった。斬新でシンプルな舞台背景が、玉三郎自身の舞踊、『春夏秋冬』をおもわせた。あるいは海老蔵が自主公演で披露した『はなさかじいさん』の舞台のシンプルな装…

『通し狂言 雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)』@歌舞伎座 12 月24日夜の部

市川宗家、成田屋の十八番である「毛抜き」、「鳴神」、「不動」の入った通し狂言。この演目を通しで観るのはもちろん初めて。副題が付いていて、曰く、「市川海老蔵五役相勤申し候」。『伊達の十役』のときと同様、この副題に彼の宗家としての自負が見て取…

シネマ歌舞伎『怪談牡丹燈籠』@なんばシネマパークス 12月17日

シネマ歌舞伎の『怪談牡丹燈籠」は二回目。玉三郎と仁左衛門の「伝説コンビ」の二人が演ったのは彼らが常套の「美しい男女の恋愛」などとはほど遠い、下層の夫と妻の話である。玉三郎はこの長屋丸出しのおかみさん役をこれ以上説得力がないほどの迫真の演技…

『伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)』十月大歌舞伎@歌舞伎座10月17日&20日昼の部

十七世中村勘三郎二十七回忌 十八世中村勘三郎三回忌 追善上記のようにこの公演は二人の故勘三郎の追善公演だった。というわけで、ほとんどの演目に十八世子息の勘九郎、七之助が出演している。昼の部最後の演目、『伊勢音頭』では以前から再度観たいと願っ…

仁左衛門・玉三郎の『菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)寺子屋』十月大歌舞伎@歌舞伎座10月20日夜の部

「寺子屋」は『菅原伝授手習鑑』の一段でしかないが、単独で板に乗ることの最も多い演目のひとつ。松王丸と源蔵との「confrontation」が最大のみどころ。加えて、「主のために自らの子供を犠牲にする」という(おそらくは)現代人には理解できない封建精神を…

坂東玉三郎襲名50周年記念特集『芸術新潮』2014年6月号

先月東京に行った折に教文館でみたこの号、帰宅してからアマゾンで買った。ずっと保存したい特集号。芸術新潮 2014年 06月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/05/24メディア: 雑誌この商品を含むブログ (2件) を見る中にある写真は2012年の南座公…

通し狂言 『夏祭浪花鑑』七月大歌舞伎@歌舞伎座7月14日第一部

以下松竹の「歌舞伎美人」サイトから。 お鯛茶屋 住吉鳥居前 三婦内 長町裏 団七内 同屋根上 <配役> 団七九郎兵衛:海老蔵 三河屋義平次:中車 一寸徳兵衛:猿弥 琴浦:尾上右近 お梶:吉弥 玉島磯之丞:門之助 おつぎ:右之助 堤藤内:家橘 釣舟三婦:左…

坂東玉三郎特別舞踊公演 地唄三題@京都南座6月20日

一、 『鉤簾の戸』 (こすのと) 二、 『黒 髪』 (くろかみ) 三、 『鐘ヶ岬』 (かねがみさき)このチケットをとってくれた友人に大感謝。玉三郎本人の舞踊の最高峰だっただけでなく、日本舞踊の最高峰。どれだけ褒めても褒めたらないほど素晴らしかった!…