yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

幸四郎

満開の桜の森に描出される黙示録的宇宙 シネマ歌舞伎『野田版 桜の森の満開の下』@大阪ステーションシティシネマ 4月16日

なんという過剰!ただ、圧倒される。それが黙示録的宇宙を描出している点で、映画、『ツリー・オブ・ライフ」』を想起させた。ただ、『ツリー』の方が「静謐」に収斂するのに対し、こちらはあくまでも過剰に終始するという違いはあったけれど。 過剰な断片の…

『菅原伝授手習鑑』& 舞踊「奴道成寺」 in 「松竹大歌舞伎4月巡業中央コース」@岸和田浪切ホール 4月13日

新白鸚と新幸四郎の「高麗屋襲名興行」。新染五郎の金太郎君はおそらく学校があるので、欠席。ちょっと残念。とはいうものの、高麗屋襲名興行はすでに京都南座で昨年11月に、また歌舞伎座では今年1月に見ている。それらに比べるといかにも貧相だった感は否め…

幸四郎・猿之助のダブルキャストが面白い『弁天娘女男白浪』in 「三月大歌舞伎」@歌舞伎座 3月8日夜の部

幸四郎・猿之助の遊び心から生まれる滑稽感 二人の思惑は? 意外と「大真面目」(?)な幸四郎と猿之助 白鸚の大きさ 幸四郎・猿之助の遊び心から生まれる滑稽感 「浜松屋見世先」より「稲瀬川勢揃い」までの二場構成。そして、斬新(?)な幸四郎・猿之助の…

お洒落な「見立て」の織物——幸四郎の「傀儡師(かいらいし)」in 「三月大歌舞伎」@歌舞伎座 3月8日昼の部

「歌舞伎美人」からの解説 人形遣いが人形の振りで踊る「傀儡師」 「傀儡師」とは? まるで連想ゲーム テーマ構成の妙 「歌舞伎美人」からの解説 幸四郎のソロ舞踊。「歌舞伎美人」からの解説が以下。 洒落た味わいの風俗舞踊 傀儡師が、お七吉三の恋模様や…

手練れ揃いで面白くないわけがない『松竹梅湯島掛額』@歌舞伎座 1月9日夜の部

この日は前日に続いて国立劇場の歌舞伎を見たのだが、第4幕まで見て、歌舞伎座に移動、なんとか夜の部にぎりぎりセーフだった。 猿之助・幸四郎・七之助の阿吽の呼吸がいい! 「八百屋お七」をシャレのめす趣向 三人三様の「ずらし方」に見応えが 猿之助・…

幸四郎の「つっころばし」が新鮮だった「吉田屋」『廓文章』@歌舞伎座 1月7日 昼の部

配役とみどころ 幸四郎のつっころばし戦略 上方との差別化 ここまでやる? 竹本と清元のサポート 七之助の戦略 配役とみどころ 「歌舞伎美人」からお借りしたチラシ、そして配役とみどころが以下。 藤屋伊左衛門 幸四郎 扇屋夕霧 七之助 吉田屋喜左衛門 歌六…

コテコテの大坂感を前面に出した『雁のたより』 in 「當る亥歳吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」@京都南座 11月14日夜の部

まず、配役を以下に。 <配役> 髪結三二五郎七 若旦那万屋金之助 前野左司馬 愛妾司 医者玄伯 高木治郎太夫 乳母お光 花車お玉 鴈治郎 染五郎改め幸四郎 亀鶴 壱太郎 寿治郎 市蔵 竹三郎 秀太郎 なぜか、「歌舞伎美人」に「みどころ」が」アップされていな…

「高麗屋襲名披露口上」 in 「京都南座新開場記念「當る亥歳吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」@京都南座11月14日夜の部

京都南座、3年弱の改修工事を経て今月から新開場。毎年恒例だった11月の「顔見世興行」のメインは「高麗屋襲名披露」。「二代目 松本白鸚」、「十代目 松本幸四郎」、そして 「八代目 市川染五郎」が誕生した。 夜の部に「口上」があった。ただ、高麗屋三代…

こりないで『東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖』(シネマ歌舞伎)再訪@109シネマズ箕面 9月21日

この作品のシネマ版、公開時にロンドンにいたので、残念ながら見ること能わず。箕面の映画館での再映があるということで、一昨日に行ったのだけれど、それでも何か「見落とし感」があり、結局上映最終日の今日も行ってしまった。 前の記事で見落としていたの…

「もどき」と「もじり」でシャレのめした『東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖 (とうかいどうちゅうひざくりげ こびきちょうなぞときばなし)』シネマ歌舞伎@109シネマズ箕面 9月19日

これぞ「江戸歌舞伎!」と興奮してしまった。ありとあらゆる歌舞伎のエッセンスというか、観客をたらし込む手練手管がぶち込まれた作品。染五郎(当時)と猿之助の「どうだ!」という声が聞こえてきそうだった。目一杯の歓声、手が痛くなるほどの拍手で、対…

粋な団七染五郎に出会えた『夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)』@大阪松竹座7月24日昼の部

チケットを取っていた今月の舞台を最後に、松竹が仕切る歌舞伎は当分見ないと決めた。松竹が海老蔵をどうにかするまでは。だから、この「夏祭」が松竹歌舞伎の見納め。巳之助の、猿之助、中村屋兄弟、染五郎の、それにイキのいい若手役者の舞台が見られない…

仁左衛門&染五郎の『盟三五大切』@大阪松竹座 7月10日第二部

四世南北作のこの作品、演目発表があった時から、見ようと決めていた『盟三五大切』。演者が仁左衛門と染五郎。二人とも源五兵衛を以前に演じている。「歌舞伎データベース」で過去舞台の配役を確認したところ、興味深いことがわかった。仁左衛門が演じたの…

シネマ歌舞伎『東海道中膝栗毛』は舞台版を超えていた?

猿之助/染五郎大奮闘。健気なほどに大奮闘。この二人をシネマ版で初めて見た人は虜になったこと間違いなし。二人にもそうだけど、歌舞伎に。それほどシネマ版は効果があったと思う。実際の舞台は昨年8月に見て、ここの記事にしている。まず構想の奇抜さに脱…

『桂川連理柵(かつらがわれんりのしがらみ)帯屋』in「四月大歌舞伎」@歌舞伎座 4月13日夜の部

『帯屋』として知られるこの演目、「ド」が幾重にもつく上方芝居。そういえば、今回の演目構成が面白い。昼・夜ともに上方芝居が核になっている。昼は『伊勢音頭』、夜には近松の『傾城反魂香』(「吃又」)とこの『帯屋』。演者も西の成駒屋を中心にした布…

仁左衛門と染五郎で魅せる「御浜御殿」in『元禄忠臣蔵(げんろくちゅうしんぐら)』吉例顔見世大歌舞伎@歌舞伎座11月9日夜の部

以下、「歌舞伎美人」のサイトから。 真山青果 作 真山美保 演出 <配役> 徳川綱豊卿 仁左衛門 富森助右衛門 染五郎 中臈お喜世 梅枝 中臈お古宇 宗之助 津久井九太夫 橘太郎 小谷甚内 松之助 上臈浦尾 竹三郎 御祐筆江島 時蔵 新井勘解由 左團次 <みどこ…

八月納涼歌舞伎第二部『東海道中膝栗毛』@歌舞伎座8月26日その弐

先日アップした「その壱」の続編。全部で十三場もある。そのほとんどにいろいろな仕掛けの工夫が凝らしてあって、感心。びっくり玉手箱から何が出てくるのか、ワクワクして待つ心境だった。どの場の演出にも裏切られなかった。とにかくすごい!感心したのは…

八月納涼歌舞伎第二部『東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)』@歌舞伎座8月26日その壱

今回の東京での歌舞伎観劇、収穫が多いなんてものではなく、頭の中がひっくり返り、心臓がバクバクするような、そんな舞台が見れた。それもすべての部で。新作、改訂作のオンパレード。第一部の『権三と助十』、第二部の『東海道中膝栗毛』、第三部の『廓噺…

八月納涼歌舞伎第一部『権三と助十(ごんざとすけじゅう)』@歌舞伎座8月27日

綺堂に再会!そういや、綺堂作の歌舞伎狂言はいくつもあるし、今まで結構見てきている。幕間ではKindleで『半七捕物帳』を読んでいたので、これまさに綺堂漬け。江戸情緒に浸れてシアワセ。駕籠かきといえば、「権三と助十」っていうのがお決まり。大衆演劇…

シネマ歌舞伎『阿弖流為』@大阪シティステーションシネマ6月27日

昨年7月に新橋演舞場で観て感激した舞台。あまりに良かったので、その翌日に急遽チケットを取って再観劇した。運よく上手花道寄り一等席が取れた。すぐ目の前を染五郎、七之助が疾走。モロに彼らの汗が飛んできた。そのあと松竹座にかかった折にもう一度見た…

染五郎の知盛がすごい「碇知盛」『義経千本桜』@歌舞伎座 6月4日 第一部

まずは今回公演のチラシを。 この通しの全体像とその狙いを「歌舞伎美人」にアップされた「みどころ」から。 流転する義経に翻弄された三人の男たち―長編歴史ロマンを三部制で初上演― 『義経千本桜』は、『菅原伝授手習鑑』、『仮名手本忠臣蔵』と並ぶ歌舞伎…

『義経千本桜』から「狐忠信(きつねただのぶ)」〜市川猿之助宙乗り狐六法相勤め申し候〜@歌舞伎座6月6日第三部

まずはチラシを。 内容は二部構成。以下。 道行初音旅 (三代猿之助四十八撰の内) 川連法眼館 市川猿之助宙乗り狐六法相勤め申し候 「歌舞伎美人」からの「配役」と「みどころ」が以下。 「配役」 〈道行初音旅〉 佐藤忠信 (実は源九郎狐) 猿之助 逸見藤…

新作歌舞伎『幻想神空海(げんそうしんくうかい)沙門空海唐の国にて鬼と宴す』in 「四月大歌舞伎」@歌舞伎座 4月8日夜の部

以下、「歌舞伎美人」から。 高野山開創一二〇〇年記念 夢枕獏 原作 戸部和久脚本 齋藤雅文演出<配役> 空海 染五郎 橘逸勢 松也 白龍 又五郎 黄鶴 彌十郎 白楽天 歌昇 廷臣馬之幕 廣太郎 牡丹 種之助 玉蓮 米吉 春琴 児太郎 劉雲樵 宗之助 楊貴妃 雀右衛門…

幸四郎検校が際立つ『不知火検校(しらぬいけんぎょう)』in 「四月大歌舞伎」@歌舞伎座 4月9日昼の部

宇野信夫作・演出、今井豊茂脚本。あの「法界坊」を連想させるので、古い歌舞伎と思っていたら、なんと宇野信夫作の新歌舞伎。そういえば「悪」の描き方がいかにも新しい。肉感的。歌舞伎の悪は、三島由紀夫ではないけれど、どこかに「華」がある。また「色…

『通し狂言東海道四谷怪談』@国立劇場12月24日

染五郎が演出にかなり深く関わったのだろう。ワクワクする舞台に仕上がっていた。大感激。このためだけにでも来た甲斐があった。たいていは「教育的」な通し狂言(ときとしてboringな)がかかる国立劇場の歌舞伎。今月は思いっきりはじけた演目だった。おそ…

国立劇場の『東海道四谷怪談』を観ることに

今月は東京遠征をパスするつもりだったけど、急遽行くことにした。国立劇場に『東海道四谷怪談』がかかっていると分ったから。クリスマスイブで「敬遠」されたせいか、一等良席が呆気なく取れた。幸四郎が伊右衛門、染五郎がお岩。これ以上ない組み合わせ。…

『競伊勢物語(はでくらべいせものがたり)』秀山祭九月大歌舞伎@歌舞伎座9月18日昼の部

紀有常生誕1200年を記念しての演目。初代吉右衛門というより、その娘婿の幸四郎に因むもの。昭和31年に彼が主人公の有常を演じている。そのときの信夫/井筒姫が六世歌右衛門。初代が育てたひとなので、その縁だったのだろう。以下「歌舞伎美人」から。 <構…

歌舞伎NEXT『阿弖流為』染五郎、勘九郎、七之助主演@新橋演舞場7月24日昼の部

劇団新感線の中島かずき作、いのうえひでのり演出のこのお芝居、22日に続き2回目。2回観てあらためて強く感じたのが、「主題」をかなり鮮明に打ち出そうとしているということ。それは今までの歌舞伎にはなかったもの。脚本の中島かずきらしい。高い志、至誠…

「蜘蛛の拍子舞(くものひょうしまい)」 in 壽初春大歌舞伎」@歌舞伎座1月3日昼の部

「蜘蛛の拍子舞」花山院空御所の場。以下「歌舞伎美人」より。 <配役> 白拍子妻菊実は葛城山女郎蜘蛛の精 玉三郎 源頼光 七之助 渡辺綱 勘九郎 坂田金時 染五郎 碓井貞光 弘太郎 占部季武 猿四郎 <みどころ> 妖気漂う美しい白拍子の正体は… 物怪(ものの…

宮藤官九郎演出 新作歌舞伎『大江戸りびんぐでっど』DVD 平成21 年12月 歌舞伎座公演DVD

ありがたいことにまだ公式サイトが残っているので、リンクしておく。作・演出と主な配役は以下。 宮藤官九郎:作・演出配役 半助 市川染五郎 お葉 中村七之助 大工の辰 中村勘太郎 根岸肥前守 坂東弥十郎 お菊 中村萬次郎 丁兵衛 片岡市蔵 与兵衛 片岡亀蔵 …

歌舞伎座新開場柿葺落 九月花形歌舞伎『陰陽師 滝夜叉姫』 歌舞伎座9月21日

以下「歌舞伎美人」サイトより。 第一幕 都大路 「晴明、百鬼夜行に遇いしこと」より 第三幕 貴船山中 「将門復活。最後の戦いと大団円」まで 〈配役〉 安倍晴明:染五郎 平将門:海老蔵 興世王:愛之助 桔梗の前:七之助 賀茂保憲:亀三郎 平維時:亀 寿 大…