yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

哲学・思想

玉三郎哲学が立ち上がってくる『伝心~玉三郎かぶき女方考』京鹿子娘道成寺(NHK再放送)3月5日

迂闊なことに、1月放送の最初のものを見逃している。だから、遅ればせながらもこの放送がみれたことは幸運だった。シネマ歌舞伎で「京鹿子娘五人道成寺」を1月にみて感動したばかり。いずれもが「稀代の女方役者、坂東玉三郎集大成」の環のひとつ。この「伝…

エマニュエル・トッド著『帝国以後:アメリカシステムの崩壊』(石崎晴巳訳、藤原書店、2003年)

やっと図書館で借り出すことができた。原題は『APRES L’EMPIRE: ESSAI SUR LA DECOMPOSITION DE SYSTEME AMERICAIN』。出版が「9.11」の一年後の2002年9月だったのが興味深い。和訳が出たのは2003年4月30日で英訳よりも半年早かった。さすが日本。独・仏語本…

エマニュエル・トッド著『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』(文春文庫、2015)

複数のインタビュワー(オリヴィエ・ベリュイエ他)の聴き取りいう形式を採っている。2011年から2014年までに採録されたもの。エマニュエル・トッドの名は、『帝国以後』(2002)が出版されたた当時、西洋美術史専門の同僚から聞いていた。この著書でアメリ…

羽生結弦さんのおかげでTwitter再開

長らく放置していたTwitterを再開することにした。というのも、私がこのダイアリーに書いた羽生結弦選手の記事について、多くのtweetをいただいたから。うれしかった!目の前に大きな青空が広がったような、そんな感じがした。ありがとうございます。羽生結…

坂部恵著『モデルニテ・バロック:現代精神史序説』(哲学書房、2005年刊)

坂部恵(1936-2009)さん、もう亡くなっておられた。『仮面の解釈学』を読んだのはずいぶん前。ところどころに面白いとおもう箇所はあったものの、よく分からずそのまま放置していた。非常に評価の高い著書で、その値打ちのほどはいわれなくても分かったもの…

HAJIME RESTAURANT GASTRONOMIQUE OSAKA JAPON(ハジメ・レストラン)ーー哲学する料理

30日はサンフランシスコから来た友人と、久々のフレンチの会食だった。サンフランシスコの大学で映画論を教えている人で、高校からアメリカなのでアメリカ生活の方が日本で育った年数の倍にもなる。ゲイのパートナーとサンフランシスコの高級住宅地でグルメ…

松岡正剛ジジェク評

たまたま出くわした吉之助さんという方の「歌舞伎素人講釈」というブログの記事で三島由紀夫の『鹿鳴館』をジジェクで解釈している下りがあった。この方は武智鉄二を高く評価しておられて、同好の士のよしみを感じてしまった。歌舞伎解釈の「業界」では三島…

東浩紀の「インターフェイス的主体」

東浩紀著『サイバースペースはなぜそう呼ばれるか』(河出文庫、2011)を読み始めた。彼はデリダについての気鋭の論考をまだ大学院生の頃から『批評空間』に載せ注目を浴びていた人である。彼を引き立てた柄谷行人や浅田彰と距離を置くようになったのも、何と…

『サンデルの政治哲学』小林正弥著

三宮の書店でずっと気になっていた本を3冊手に入れた。どれも新書版である。最近は多少お堅い本でも新書になることが多い。佐々木俊尚著『キュレーションの時代』、小川浩著『Facebook超入門』、それと小林正弥著『サンデルの政治哲学』である。『Facebook…

アイザック・ニュートンと啓蒙主義 (Enlightenment)

昨日の読書会はニュートンだった。例のりんごの逸話で有名な万有引力の法則の発見者としてしか知らなかったので、彼が近代科学の祖であり、また思想家としても後のロック、ヒュームの経験論、実証主義思想の礎を築いたという内容のレクチャーは驚きだった。…

デイビッド・ヒュームの経験論

毎水曜日の読書会、昨日はヒュームの経験論 (empiricism) だった。相手方の哲学の先生の専門なので、いっぱい資料を持ってきてくださった。私は彼にレクチャーのDVDを渡しているので、読書会当日にレクチャーは初めてみるのである。Teaching Companyのサイト…

ポール ド・マンと水村美苗さん

世界最大の人文系学会MLA (Modern Language Association) は毎年12月27日から4日間北米のどこかの都市で開催される。去年はフィラデルフィアで、ちょうど滞在中だったのでけっこうまじめにセッションに出席した。ひところの盛況ぶりが信じられないほど、規模…

表象文化論学会で印象に残った発表

帰阪の新幹線の車中である。やっぱりというべきか、「表象文化論学会」は刺激的な内容だった。加入手続きはまだだが、申込書に記入して明日にでも送るつもりである。予想通り、出席者は全体的に若かった。20代から40代にかけての研究者が占めていた。発表…

表象文化論学会

今新幹線の中です。明日、9時から午後6時まで東大、駒場キャンパスで開催される表象文化論学会の学会に出席します。といってもまだ会員でないので、どんな会なのかを確かめに行くという意図もあります。なんでも会員になるには他会員の推薦が要るらしいの…

フランシス・ベーコンとミッシェル・フーコー

同僚の哲学がご専門の先生と読書会を毎水曜日にしています。ドイツのフライブルグ大学では招聘プロフェッサーで何度も講演されたほどドイツ語はご堪能なのですが、英語でもディベート、ディスカッションがしたいという彼の希望で始めたもので、夏休みはお休…