yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

味方玄

「夕顔」を超える味方玄師の存在感 ——— 能『半蔀 立花供養』in「第39回テアトル・ノウ京都公演@京都観世会館 10月6日

美しいチラシをアップさせていただく。 まず華道遠州宗家、芦田一寿氏による立花があった。舞台全面中央に設置された生け花に、芦田一寿氏が最後の仕上げを施された。「立花」が武道に通じることが伝わってきた瞬間だった。当日の演者は以下。 シテ [里の女…

片山九郎右衛門師の舞囃子「融」in 「第30回初秋の能 分林保・分林弘一追善能」@京都観世会館9月29日

お囃子、地謡方は以下の方々。 笛 森田保美 大鼓 河村 大 小鼓 吉阪一郎 太鼓 井上敬介 地謡 大江広祐 味方玄 古橋正邦 橋本忠樹 この日最初の演目がこの舞囃子だった。ちょうど一年前、味方玄師の能『融』を東本願寺能舞台で見て記事にしている。 www.yoshi…

10月の観劇予定

能はいくつか見る予定にしている。修学院きらら山荘での薪能、林宗一郎師の『山姥』を、京都観世会館での「テアトル能」では味方玄師の能『半蔀』と片山九郎右衛門師の仕舞「砧」を楽しみにしている。京都観世会館での「京都観世能」では梅若実師の『卒都婆…

鵺の怒りが芸舞に昇華された林宗一郎師シテの能『鵺』in 「能楽にみる自然〜人を超えた「いのち」の世界〜」@大津市伝統芸能会館 9月7日

過激に力強く美しい。今までに見た『鵺』とは趣が異なっていた。林宗一郎師のサイトよりチラシを拝借する。 鵺という「異形」への畏敬と愛惜の念が謡いあげられ、舞い納められた。シテを演じられた林宗一郎師の切々とした想いが見ている者に迫ってくる、そん…

味方玄師の仕舞「玉の段」in「TTR能プロジェクト企画公演」@湊川神社神能殿 7月28日

大鼓方の山本哲也師と小鼓方の成田達志師お二人の企画になる「TTR公演」。昨年も参加している。今回の企画のテーマが「世代競演・時分の花」で、若手とベテランの三組の競演を魅せるというのが趣旨だったよう。ただ、やはりこのように組みで比較ということに…

味方玄師の舞囃子「自然居士」in 「大倉流祖先祭 大槻能楽堂に感謝を込めて」@大槻能楽堂 6月4日

この会は、能の小鼓方、人間国宝の大倉源次郎師のお社中会、つまりお弟子さん方の発表会。とはいうものの、京都、大阪のトップ能楽師の方々が謡、仕舞、舞囃子、でお弟子さんたちをサポートされる。また、源次郎師も終始お弟子さんの背後に付いておられた。…

観世寿夫師が透けて見えた浅見真州師の能『砧』@パリ市「シテ・ド・ラ・ミュージック」2019年2月8日 NHK eテレ2019年4月27日放映

浅見真州師のシテの哀しみが切々と迫ってきた。自然と涙が溢れた。世阿弥作だという。さすがの詞、そして構成である。 以下、NHKのサイトから。 パリで行われた能楽公演から、世阿弥の屈指の名作、能「砧(きぬた)」(観世流)をお送りする。出演:浅見真州…

『海士』 in 「京都 大阪 青嶂会」(味方玄師社中会)@京都観世会館 3月21日

今更の先月の観劇記事。やっとアップできた。 味方玄師と弟さんの味方團師のお社中会はこの2年間のあいだ、京都、東京と寄せていただいているけれど、いつもそのレベルの高さに感じ入る。また、社中会の人数の多さ!東西の(「福井青嶂会」も入る)これほど…

老桜の精の優雅さ——味方玄師シテの『西行桜』@大津伝統芸能会館 4月7日

演能の前に歌人、林和清氏の「西行にとって桜とは何か」をテーマとした解説があった。「西行はなぜ出家したのか」、「西行はなぜ予言した日に死ぬことができたのか」をめぐっての解説はとてもわかりやすく、有意義だった。西行(1118-1190) という人への興味…

味方玄師の品が舞台を圧倒した『弱法師』in 「京都観世会二月例会」@京都観世会館2 月24日

乞丐人として放浪する弱法師 盲目の弱法師を演じる味方玄師の品格 父高安の世俗 vs. 弱法師の聖性の対比 乞丐人として放浪する弱法師 親に捨てられた悲しみのあまり盲目になり、乞丐人として放浪している弱法師。社会の最下層に堕ちたにもかかわらず、品性は…

味方玄師シテの能『花筐〜筐之伝〜』in 「京都観世会館60周年 第60回京都観世能 第二日目」@京都観世会館 10月28日

記念公演ということで、なんと能が四本!申し訳なかったけれど、最後の『石橋』は失礼した。残念だったのだけれど、疲労の極限だったので。前週の第一日目を見ていないのも残念。体力と財力とに余裕があれば(なにしろ二等席で一万円ですから)、両日見たか…

中秋の明月ならぬ午後の陽が寿いだ味方玄詩シテの能『融』@東本願寺能舞台9月24日

まず味方玄師のサイトにアップされていた公演チラシが以下。 チラシにもあるけれど、当日の演者は以下。 前シテ 尉 味方玄 後シテ 源融の霊 味方玄 ワキ 旅僧 宝生欣哉 アイ 六条辺の者 小笠原匡 笛 杉信太朗 小鼓 船戸昭弘 大鼓 河村大 太鼓 前川光範 後見 …

東本願寺での味方玄師の『経正』 in 「第37回テアトル・ノウ 京都公演@東本願寺能舞台 9月24日

この日の公演は能が二曲と狂言が一曲。明日から東京なので、この胸に堪えた舞台について詳しく書くのは、東京から帰ってからにする。 東本願寺での舞台ということで、期待に胸膨らませて出かけたのだけれど、それは裏切られなかった。おそらくあの場にいた50…

味方玄師シテの能『井筒』@大津伝統芸能会館 9月1日

例によって、「銕仙会」の能楽事典から演目、『井筒』の解説をお借りする。それに当日の演者を明示しておく。 作者 世阿弥 素材 『伊勢物語』第23段ほか 季節 秋 種類 三番目物・鬘物 登場人物 前シテ 里の女 味方玄 後シテ 井筒の女 味方玄 ワキ 旅の僧 …

義経の妄執が胸に迫る味方玄師の能『屋島 弓流 素働 那須与市語』in「テアトルノウ東京公演」@宝生能楽堂 5月12日

名を惜しむ義経の迷妄 修羅と化した義経 赤く焼けただれた大月輪のインパクト 作者は世阿弥? 名を惜しむ義経の迷妄 前場の比較的穏やかなシテから、修羅と化した後場のシテへの変容のさまが凄まじい。それはシテ=義経の、修羅道に堕ちてもなお武士としての…

味方玄、味方團両師の仕舞にほんわかした「青嶂会」(社中会)@京都観世会館 4月15日

去年は東京と京都で拝見させていただいた「青嶂会」。昨日の青嶂会もその多彩さが光っていたし、お弟子さんたちがみなさん優秀なのに感心した。弟子見れば師匠の力量がわかるというのは、どの稽古にもいえるのかもしれない。和気藹々とした雰囲気も去年同様…

味方玄師の謡と斉藤由織氏のコラボ「謡と朗読で聴く平家物語」夜の部@清澄庭園 大正記念館

東京にやってきたメインな目的が味方玄師の謡を聴くことだった。『平家物語』に多くを採った能楽。その中から「俊寛」と「屋島」を取り上げていた。まず、斉藤由織さんによる平家の原文とその現代語訳の朗読。そして味方玄師の謡が続く。交互にこれが繰り返…

味方玄師シテの能『白髭』in 「京都観世会1月例会、『曲舞から能へ』」 @京都観世会館1月27日

この能を見れて良かった!一つの事件に立ち会った気がした。能が能として成立、発展する過程を確認できるこの作品。それが、今、この瞬間に開示された。そんな感を持った。この能が現在の形になるまでの歴史を反芻させてもらった。楽しかった。黎明期の能の…

味方玄師の仕舞、「野守」 in 「片山定期能1月公演」@京都観世会館1月21日

味方玄さんがこれほどの激しい動きのある仕舞を舞われるのを見たのは初めて。新鮮だった。世阿弥作の能『野守』、「鬼物(五番目物)」になるらしい。「鬼物」といわれているようにシテは鬼神。舞台は春日の里。時は春。のどかな里を訪れた山伏。その祈りに…

片山九郎右衛門師と味方玄師による能『二人静』@大津市伝統芸能会館 1月8日

そういえば昨年の同じ頃にこの場所で、味方玄師の『竹生島』を見たんだった。その頃はまだ能にここまで溺れていなくて、「いいな」って感じる程度だった。とはいえ、心惹かれ、胸がざわざわとした。オケピで譲っていただいたチケット、正面の前から2列目とい…

味方玄師がシテの能『善界(ぜがい)白頭』 in 「片山定期能12月公演」@京都観世会館 12月16日

これ舞台のためだけでも京都までやってくる価値があると思わせる能だった。それは、この演者一覧を見たときから十分予測できたことではあったのだけど。シテが味方玄さんというだけでもすでに「決まり」。さらにお囃子の面々のすごいこと、またワキも若手の…

観るべし!<片山九郎右衛門+味方玄>チーム、『鷹姫』@京都観世会館10月22日

台風襲来の中、観世会館の中は熱かった!午前の部と午後の部の2本立て。午前の部を迷うことなく選んだ。片山九郎右衛門さん、味方玄さんの舞台だったから。あらかじめ予想していたとはいえ、片山九郎右衛門さん、味方玄さんの、まるで役の人物が憑依したか…

味方玄師シテの能「乱」in 「秋の杉会大会」@京都観世会館10月21日

12時30分過ぎに始まる味方玄さんの「乱」にやっと間に合った。間に合って、本当によかった。「素敵!」のひとこと。「乱」、もちろん『猩々』の「乱」。観世寿夫さんの舞台をDVDで見て以来、すっかり虜になった能作品。実際の舞台ではさる6月、「山本能楽堂9…

味方玄師のモダニティが光る能『俊寛』 in 「第35回テアトル・ノウ」(京都公演)@京都観世会館 10月14日

能の『俊寛』を実際の舞台で見るのはこれが2回目。最初のものは今年6月、この京都観世会館でみた観世銕之丞さんがシテをされたもの。そのとき後見で後ろに片山九郎右衛門さんと一緒におられたのが本日のシテ、味方玄さんだった。いただいたプログラムによる…

巴御前の両性具有性を際立たせた味方玄師の能『巴』 in 「第34回テアトル・ノウ 東京公演」@宝生能楽堂7月22日

味方玄さん主催の「テアトル・ノウ」。これが初めての参加。今回の東京遠征で最も期待していた番組で、予想を裏切られなかった。それ以上だった。1時間20分の長丁場だったけど、最後まで眠くもならず、退屈もしなかった。途中、ほとんどシテの動きのない時…

望みうる最高の演者たちの能『松風 見留』in「片山定期能七月公演」@京都観世会館7月15日

「片山定期能」では二本の能と一本の狂言、それに仕舞が数本入るというプログラムになっているらしい。12時半に始まり5時前に終わるという長丁場。でも全く退屈しなかった。定期能の締めは『松風』。なんと1時間45分!演者さんたち、特にお囃子の笛と地謡の…

能楽観世流「東京青嶂会」@国立能楽堂6月3日

味方玄さんの社中発表会だった。素晴らしい会であろうことは予測できた。午前10時に始まるというので、ホテルを1時間前に出て途中時間を潰し、10分前に到着。席も正面席を確保。社中の人間でもないのに厚かましいと思ったけど、貪り見たいという誘惑に勝てな…