yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

勘九郎・七之助

玉三郎監修の『通し狂言 東海道四谷怪談』@京都南座 9月2日初日

通しとはいえ3時間という限られた時間内に収めるのに、大筋が分かる場のみに集約されていた。最後の三幕目と大詰のみ、脚本に忠実だったようで、それもあってか、この二幕が他の幕を圧倒していた。他の幕はあらすじをなぞっただけの感じ。以下に公演チラシ…

七之助=政岡の身体に注目『伽羅先代萩』in 「八月納涼歌舞伎」@歌舞伎座 8月15日第一部

「御殿」と「床下」のみだったけれど、『先代萩』のキモの部分はしっかりと伝わってきた。逆に人物の対立構図がくっきりと明確になって、初めて見る人にもわかりやすかったのでは。 七之助の政岡は、私が今まで見てきた政岡の中で最も説得力がある政岡だった…

「物語」のコラージュでシャレのめした猿之助・幸四郎の『東海道中膝栗毛』第四弾 in 「八月納涼歌舞伎」@歌舞伎座 8月15日第二部

第1作は実際の舞台で見て、第2作はシネマ歌舞伎で見ている。第2作は特に面白く、シネマということもあり二回も見てしまった。江戸戯作の諧謔精神に満ち満ちた作品で、随所に入れ込んだモジリ・モドキのあまりにものハマりように嵌った。第1作よりかなり…

満開の桜の森に描出される黙示録的宇宙 シネマ歌舞伎『野田版 桜の森の満開の下』@大阪ステーションシティシネマ 4月16日

なんという過剰!ただ、圧倒される。それが黙示録的宇宙を描出している点で、映画、『ツリー・オブ・ライフ」』を想起させた。ただ、『ツリー』の方が「静謐」に収斂するのに対し、こちらはあくまでも過剰に終始するという違いはあったけれど。 過剰な断片の…

手練れ揃いで面白くないわけがない『松竹梅湯島掛額』@歌舞伎座 1月9日夜の部

この日は前日に続いて国立劇場の歌舞伎を見たのだが、第4幕まで見て、歌舞伎座に移動、なんとか夜の部にぎりぎりセーフだった。 猿之助・幸四郎・七之助の阿吽の呼吸がいい! 「八百屋お七」をシャレのめす趣向 三人三様の「ずらし方」に見応えが 猿之助・…

やっぱり中村屋兄弟が光っていた「三浦屋格子先の場」 in 『助六曲輪初花桜(すけろくくるわのはつざくら)』@歌舞伎座 10月23日夜の部

「三浦屋格子先の場」のみの上演。「歌舞伎美人」掲載の配役とみどころは以下。 <配役> 花川戸助六 三浦屋揚巻 白酒売新兵衛 通人里暁 若衆艶之丞 朝顔仙平 三浦屋白玉 福山かつぎ 男伊達 男伊達 男伊達 男伊達 文使い番新白菊 傾城八重衣 遣手お辰 くわん…

勘九郎の愛嬌全開『大江山酒呑童子(おおえやましゅてんどうじ)』 in 「芸術祭十月大歌舞伎 十八世中村勘三郎追善」@歌舞伎座 10月25日

この10月公演、昼夜みた中で、これがもっとも楽しめた。ひとえに勘九郎の酒呑童子が素敵だったから。素敵としか形容できない。色気があって、めちゃくちゃ可愛く、そして怖くもおかしいこの酒呑童子を見事に描いて(踊りきって)いた。 以下に配役とみどころ…

七之助のお嬢吉三が光っていた『三人吉三巴白浪』 in 「芸術祭十月大歌舞伎 十八世中村勘三郎七回忌追善」@歌舞伎座 10月25日

演者は以下。 お嬢吉三 お坊吉三 夜鷹おとせ 和尚吉三 七之助 巳之助 鶴松 獅童 「大川端庚申塚」の場のみ。この公演そのものが「追善」に重点を置いていて、故勘三郎と所縁のある演目を昼夜それぞれ三本ずつ披露するというものだったようである。切り狂言一…

「もどき」と「もじり」でシャレのめした『東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖 (とうかいどうちゅうひざくりげ こびきちょうなぞときばなし)』シネマ歌舞伎@109シネマズ箕面 9月19日

これぞ「江戸歌舞伎!」と興奮してしまった。ありとあらゆる歌舞伎のエッセンスというか、観客をたらし込む手練手管がぶち込まれた作品。染五郎(当時)と猿之助の「どうだ!」という声が聞こえてきそうだった。目一杯の歓声、手が痛くなるほどの拍手で、対…

玉三郎と勘九郎の組み合わせが最高だった「二人椀久」(シネマ歌舞伎)@なんばパークスシネマ1月23日

傾城松山太夫を玉三郎が、椀屋久兵衛を勘九郎が踊った。これ以上ない組み合わせ。これをみて、松山太夫を誰が演じるかが、非常に大きな意味を持つことを理解した。夢幻の世界が舞台を覆う。夢幻界の主は松山太夫。松山恋しさのあまり狂ってしまった椀久、彼…

玉三郎の「娘道成寺」へかける想いの強さがわかるシネマ歌舞伎「京鹿子娘五人道成寺」@なんばパークスシネマ1月23日

これもさほど期待しないで出かけたのだけれど、見ておいて良かった。もう一度見るつもりにしている。もっと以前の公演録画と思っていたら、なんと1年前(2016年12月)のもの。玉三郎の熱い念とそれを実現させる技の極みに圧倒される。それらを次世代に伝承…

七之助演じる初花の自己犠牲が悲しい『箱根霊験誓仇討』in 「壽 初春大歌舞伎」@歌舞伎座 1月11日昼の部

司馬芝叟作、石川耕士監修。「箱根山中施行の場」と「白滝の場」。「歌舞伎美人」からお借りした配役とみどころは以下。 <配役> 飯沼勝五郎 勘九郎 滝口上野/奴筆助 愛之助 女房初花 七之助 刎川久馬 吉之丞 母早蕨 秀太郎 <みどころ> 夫の仇討を見事成…

「寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)」in 「當る戌歳吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」@ロームシアター京都メインホール12月18日千秋楽

この公演は、恒例の「顔見世」兼八代目 中村芝翫、四代目中村橋之助、三代目中村福之助、四代目中村歌之助と東の成駒屋の襲名披露公演。正直あまり期待していなかったので、チケットを取っていなかったのだけど、12日夜の部での新橋之助がよかったので、急遽…

「江戸の華」を具現化したシネマ歌舞伎『め組の喧嘩』(神明恵和合取組)@神戸国際松竹11月29日

2015年5月の浅草・隅田公園 山谷堀広場に設営された特設舞台平成中村座での公演を録画したもの。十八世勘三郎、最晩年の舞台。江戸の華といえば「火事と喧嘩」。その華がが舞台だけではなく、会場いっぱいに広がる。俄か造りの平成中村座の小屋。その小屋で…

勘三郎の悲壮感に打たれたシネマ歌舞伎の「連獅子」@神戸国際松竹5月18日

以下、松竹シネマ歌舞伎サイトから拝借した配役とみどころ。 キャスト=中村勘三郎[18代目](狂言師後に親獅子の精) 中村勘太郎[2代目](狂言師後に子獅子の精) 中村七之助(狂言師後に子獅子の精) 片岡亀蔵(僧蓮念)坂東彌十郎(僧遍念)河竹黙阿弥作詞…

『金幣猿島郡(きんのざいさるしまだいり)』in 「五月花形歌舞伎」@大阪松竹座5月16日昼の部

「歌舞伎美人」から拝借した情報は以下。 四世鶴屋南北 作 武智鉄二 補綴 石川耕士 補綴・演出 市川猿翁 演出 三代猿之助四十八撰の内ここに大喜利所作事の「双面道成寺」組み込まれているとの明示も。さらに、「市川猿之助宙乗り相勤め申し候」と付け足され…

勘九郎、歌昇、児太郎の『戻駕色相肩(もどりかごいろにあいかた)』in 「五月花形歌舞伎」@大阪松竹座 5月16日昼の部

「歌舞伎美人」からの配役とみどころは以下。 <配役> 浪花の次郎作 中村 勘九郎 禿たより 中村 児太郎 吾妻の与四郎 中村 歌昇 <みどころ> 時代情緒に溢れた見どころの多い人気舞踊。 菜の花畑に満開の桜が咲いた京の紫野に、浪花の次郎作と吾妻の与四郎…

中村屋兄弟と猿之助の一皮むけた『怪談乳房榎』in「五月花形歌舞伎」@大阪松竹座5月8日夜の部

なが〜い副題がついている。曰く、「三世實川延若より直伝されたる 十八世中村勘三郎から習い覚えし」『怪談乳房榎』と。以下「歌舞伎美人」からの概説。 三遊亭円朝 原作 『怪談乳房榎(かいだんちぶさのえのき)』 中村勘九郎三役早替りにて相勤め申し候 …

新作歌舞伎『夢幻恋双紙(ゆめまぼろしかこいぞうし)赤目の転生(あかめのてんせい)』@TBS赤坂ACTシアター4月14日

25日が千秋楽。私が見たのは4月14日なので、だいぶん日が経ってしまった。以下に「歌舞伎美人」からの公演概要を。 蓬莱竜太 作・演出<配役> 太郎 中村 勘九郎 歌 中村 七之助 剛太 市川 猿弥 静 中村 鶴松 末吉 中村 いてう 源乃助 中村 亀鶴 善次郎 片岡…

中村勘九郎主演 舞台版『真田十勇士』@兵庫県立芸術文化センター大ホール10月14日夜の部

映画版はすでに9月末に見ている。 今までに見てきた舞台の中で舞台装置がもっとも凝っていた。また豪華だった。ありとあらゆるメディア、とくにCG処理した映像を駆使して、一大スペクタルを展開させ、それを成功させたところは賞賛に値する。「岩」を累々と…

映画『真田十勇士』@109シネマズ大阪エキスポシティ9月26日

映画公開は同名の舞台とのパラレルになっている。舞台の方は気づくのが遅く、5日前にやっとチケットを取ったところ。10月14日から22日まで兵庫県立芸術文化センター大ホールに乗る。以下、映画版の作品サイトより。 関ヶ原の戦いから14年。天下統一を目前に…

八月納涼歌舞伎 鶴瓶の落語を基にした新作歌舞伎『廓噺山名屋浦里(さとのうわさやまなやうらざと)』@歌舞伎座8月26日

笑福亭鶴瓶の新作落語を歌舞伎にアダプトした新作歌舞伎。以下、「歌舞伎美人」からの引用。 くまざわあかね 原作 小佐田定雄 脚本 今井豊茂 演出 <配役> 酒井宗十郎 勘九郎 花魁浦里 七之助 牛太郎の友蔵 駿河太郎 留守居役田中 亀蔵 留守居役秋山 彌十郎…

八月納涼歌舞伎第一部『権三と助十(ごんざとすけじゅう)』@歌舞伎座8月27日

綺堂に再会!そういや、綺堂作の歌舞伎狂言はいくつもあるし、今まで結構見てきている。幕間ではKindleで『半七捕物帳』を読んでいたので、これまさに綺堂漬け。江戸情緒に浸れてシアワセ。駕籠かきといえば、「権三と助十」っていうのがお決まり。大衆演劇…

シネマ歌舞伎『阿弖流為』@大阪シティステーションシネマ6月27日

昨年7月に新橋演舞場で観て感激した舞台。あまりに良かったので、その翌日に急遽チケットを取って再観劇した。運よく上手花道寄り一等席が取れた。すぐ目の前を染五郎、七之助が疾走。モロに彼らの汗が飛んできた。そのあと松竹座にかかった折にもう一度見た…

串田和美演出 コクーン歌舞伎『四谷怪談 』@渋谷シアターコクーン6月7日昼の部

もう、ホントに圧倒された。その「過激」に。もはや伝説になっている感のあるコクーン歌舞伎、『四谷怪談 』を初めて観た。1994年に第一弾、そして2006年に第七弾の公演があった(らしい)。平成中村座とはまた違った演出だったようで、観ておかなかったのが…

勘九郎主演「末広がり(すえひろがり)」明治座四月花形歌舞伎4月8日昼の部

大沼信之作。楽しい作品。狂言の「末広」を素材として、平成3年11月に勘九郎時代の十八世勘三郎が主宰した「第二回勘九郎の会」(於歌舞伎座)で初演されたもの。松羽目物だけれど、新しいものということになる。父、勘三郎のあとを継いで、勘九郎が初めて演…

不条理が「条理」に転じた『浮かれ心中(うかれしんじゅう)』(中村勘九郎主演 in 「明治座四月花形歌舞伎」@明治座 4月7日夜の部

元の本は井上ひさし作の『手鎖心中』。小幡欣治 脚本・演出、大場正昭 演出による。副題が、「中村勘九郎ちゅう乗り相勤め申し候」となっている通り、勘九郎が宙乗りを演じて見せた。どこまでも破天荒で楽しいお芝居。でも見終わった後が怖い。以下配役とみ…

菊之助の人物造型の秀逸が光る『女殺油地獄 』in 「明治座 四月花形歌舞伎」@明治座4月8日昼の部

以下、「歌舞伎美人」から。 <配役> 河内屋与兵衛:尾上 菊之助 お吉:中村 七之助 豊嶋屋七左衛門:中村 勘九郎 太兵衛:坂東 亀 寿 芸者小菊:中村 梅 枝 小栗八弥:中村 萬太郎 おかち:坂東 新悟 白稲荷法印:市村 橘太郎 綿屋小兵衛:片岡 松之助 河…

『重戀雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)』十二月大歌舞伎@歌舞伎座12月25日昼の部

以下、「歌舞伎美人」からの「配役」と「みどころ」。 <配役> 関守関兵衛実は大伴黒主 松緑 小野小町姫 七之助 良峯少将宗貞 松也 傾城墨染実は小町桜の精 玉三郎 <みどころ> 常磐津と竹本の掛け合いでみせる妖艶な女の本性 先帝崩御の後、都に近い逢坂…

『江戸みやげ 狐狸狐狸ばなし(こりこりばなし)』大阪平成中村座@大阪城西の丸庭園内 特設劇場 10月30日昼の部

「歌舞伎美人」からの配役とみどころ,そして写真が以下。 <配役> 手拭い屋伊之助 中村 扇 雀 女房おきわ 中村 七之助 雇人又市 中村 勘九郎 福造 中村 国 生 屋台そば屋 中村 虎之介 おいね 中村 歌女之丞 おそめ 片岡 亀 蔵 法印重善 中村 橋之助 <みど…