yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

ハコビが美しかった林宗一郎師の『吉野天人』in 「糺能」@下鴨神社5月20 日

『吉野天人」はどんな能? 大和猿楽由来の糺能を下鴨神社で 『吉野天人』での演者たち 『吉野天人」はどんな能? 「吉野天人」、仕舞としては何度となく見ている。つい先日4月には、「林喜右衛門 三回忌追善 林松響会 春の大会」での、舞囃子「吉野天人 天人…

厳かだった「奉祝御大礼 糺能」@下鴨神社 5月20日

厳かではあったけれど、どこかゆったりしていた「糺能」。初めての参加だったが、来てよかった。清新な令和の御代にふさわしい、清々しい出しものだった。平安神宮の薪能のような、関係要人の挨拶がないのもよかった。途中雨がかなりきつくなってはきたけれ…

ロイヤル・バレエ『ドン・キホーテ』in 「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2018/2019」@TOHOシネマズ西宮 5月17日

『Culture Whisper』での劇評によると、主役Kitriを演じていたNatalia Osipovaが最初の幕で跳躍の際に怪我をしてしまい、急遽高田茜が代役となったという。今季の『ドン・キホーテ』は二つプロダクションがあったようで、そこではMarianela NuñezがKitri役だ…

6月観劇予定

来月、観劇はできるだけミニマムにするつもりにしている。ロンドンとDCでの学会発表を8月、10 月に考えているから。もっとも、まだプロポーザルも提出していないので、どちらか、あるいはどちらも実行しない可能性はあるのではあるんですけどね。 能関連では…

時代を先どりしている?——ケレン味溢れる姫猿之助座長率いる「劇団あやめ」の舞踊ショー@三和劇場 5月13日昼の部

「劇団あやめ」を率いる姫猿之助座長は、あえて「ケレン」を主軸に据えている。それが他の旅芝居劇団とは一線を画するところ。もちろん他劇団もちらっとはやってみせるのだけれど、あくまでもそれは「脱線」としてである。 その点、姫猿之助座長は確信犯とも…

爽やかで初々しかっただった大江広祐師シテの『芦刈』 in「大江定期能」5月6日

当日の朝、宅急便が午前中に届く予定だったので、間に合うように家を出ることができなかった。到着したのは開始40分後。以前に舞囃子で何回か見ていた「笠之段」部は見逃してしまった。それでも、見応えが十分すぎるくらいあった。特にシテを演じられた大江…

浅見真州師の仕舞「花筐 in 「耕三の会」@大槻能楽堂 5月4日

楽しみにしていた浅見真州師の「花筐」。予想通りというか、それ以上に見応えがあった。能『花筐』のクルイ部の仕舞。以下が演者。 シテ 浅見真州 地謡 浅見慈一 上野雄介 小島英明 小早川泰輝 片山九郎右衛門師の仕舞でも一昨年に拝見している。こちらも素…

観世寿夫師が透けて見えた浅見真州師の能『砧』@パリ市「シテ・ド・ラ・ミュージック」2019年2月8日 NHK eテレ2019年4月27日放映

浅見真州師のシテの哀しみが切々と迫ってきた。自然と涙が溢れた。世阿弥作だという。さすがの詞、そして構成である。 以下、NHKのサイトから。 パリで行われた能楽公演から、世阿弥の屈指の名作、能「砧(きぬた)」(観世流)をお送りする。出演:浅見真州…

美智子(前)皇后が創出した「公務」は果たして必要なものか?「国民に寄り添う」の欺瞞

「HUFFPOST」に、天皇の公務についての詳しい記述があったので引用する。曰く、「”ご公務の負担軽減”は実現される?令和時代、新天皇御一家と皇嗣御一家のご負担はさらに増える予想も」。いかにも多い公務が前提条件のような書き方に疑問を持ってしまった。 …

橋本光史師シテの能『船橋』in 「京都観世会四月例会」@京都観世会館4月28日

京都観世会の例会は能が三本入っている。この日は『歌占』、『熊野』、そしてこの『船橋』だった。『船橋』が強く印象に残ったのは、これが初見だったことと、演者が(おそらく)三人の内、もっともお若く勢いがあったからだろう。 以下が演者一覧。 シテ(…